WYSIWYG(ウィジウィグ)とは、コンピュータのユーザインターフェースに関する用語で、ディスプレイに現れるものと処理内容(特に印刷結果)が一致するように表現する技術。What You See Is What You Get の頭文字をとったものである。直訳すると、「あなたが見るものはあなたが得るもの」。WYSWYG(ウィズウィグ)とも。
だが現実には多くの場合において、印刷結果が画面で見ていたものと完全に一致する事は無い。これは、多くの場合画面と印刷物では解像度や縦横比が異なることや、画面で見る場合にはスクロールバーなどのインタラクティブな要素が入ってくることが多いことに起因する。また、ソフトウェアによっては、これらの要因などにより画面描画時と印刷時に全く同じアルゴリズムのプログラムを用いることができず、結果が異なることも多くある。さらに、色が関係する場合にはデバイスの特性の違いのために全く同じ結果を得ることが不可能であるということもある。
しかし、Microsoft Wordに代表される近年のワードプロセッサソフトウェアは、画面と印刷がほぼ一致するのでWYSIWYGなソフトウェアであると表現される。対照的に、本ウィキペディアの編集画面のように、マークアップ言語を用いて文字装飾などを指定する方式は(プレビュー部を除いて)非WYSIWYGなソフトウェアであると表現される。
アップルコンピュータのMacintoshは、当初完全なWYSIWYGとして設計された。画面の解像度が72dpiに固定されていて、プリンターも同解像度の物が用意されていた。このために、画面に表示されたのとまったく同じ印刷出力を得る事が可能であった。
NeXTSTEPは画面出力と印字出力の両方にPostScriptを採用し、画面・印字とも同じ結果を得ることができる。Mac OS XではPDFで同様のことを行なう。
現在ではこの言葉は広く援用されるようになり、編集中もしくはプレビュー時に画面に表示されるものとほとんど同じものが、最終結果(印刷結果に限らず、HTMLによる文書等も含む)として得られるようなアプリケーションや、その編集方法を指す場合も多い。また、画面上で文字などを選択しその属性を変更すると即座に画面に変更結果が表示されるというユーザインターフェースのことをさす場合もある。
さらには、コンピュータディスプレイ上で図形などを用いて表現される事物に対する操作が、実際の動作とできるだけ一致するように工夫されたユーザインターフェースのことをさす言葉としても用いられることがある。具体的には、「ファイルはフォルダの中に入っているものなので、画面上でフォルダを開く操作をすると中のファイルを取り出すことができる」とか「ファイルを印刷機に入れる操作(ファイルアイコンを印刷機アイコンに重ね合わせる)によって印刷を実行できる」などという操作環境のことである。これらは一般にはデスクトップ・メタファと言われるものであるが、こういった概念もWYSIWYGに含めて考えるということもしばしば行なわれる。
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