Suica(スイカ)とは、東日本旅客鉄道(JR東日本)、東京モノレール、東京臨海高速鉄道の3社線と他社相互利用路線で利用される非接触型ICカード方式による乗車カードの名称である。2006年5月31日現在の発行枚数は約1,665万枚。ソニーのFeliCaの技術を採用している。
JR東日本の登録商標でもある。
Suicaは非接触型ICカードのため、パスケースや鞄などから取り出す必要はなく、例えばパスケースごとタッチしても利用できる。また、読み取り可能範囲が半径10cm程度あるので空中を通しても利用可能な場合がある。但し、Suicaと改札機との通信時間を確保するため、「タッチ&ゴー」(Suicaやパスケースなどを読み取り機にタッチさせて改札機を通過する)という使い方を推奨している。
Suicaの語源は、"Super Urban Intelligent Card" の略称のほか、「スイスイ行けるICカード」の意味合いも持たせている。また、果物の西瓜(すいか)と語呂合わせをして、親しみやすくしている。Suicaのロゴマークも、JR東日本のイメージカラーである緑と、線路で西瓜を表現している。ロゴマークでは「ic」の部分が反転表記されており、ICカードである事をアピールしている。イメージキャラクターはペンギンで、イラストレーターのさかざきちはるがデザインしたものである(ペンギンについては、ペンギン (Suicaキャラクター)の項を参照のこと)。
FeliCaは全て13.56MHz帯の周波数の無線を使用して通信および発電するため、通信可能圏内にある複数のFeliCaが通信可能となる。Suicaはアンチコリジョンに対応しているが、Edyはアンチコリジョンに対応していないため、SuicaとEdyを重ねて使用しようとすると相互に干渉することがある。アンチコリジョンに対応していれば複数枚のカードを重ねても干渉しないとされている。
自動券売機・自動精算機・カード発売機などで20,000円まで現金またはクレジットカードでチャージする事ができ、同じカードを繰り返し使用する事が可能である。チャージできる金額は1,000円・3,000円・5,000円・10,000円の4種類。チャージはみどりの窓口や改札口の窓口(東京モノレールの一部の駅を除く)では行っていない。また、オレンジカードや旧イオカードでのチャージはできない。
Suica定期券は購入時に個人情報を登録している為、カード自体を紛失しても再発行が可能であり、取扱駅で身分証明証を提示した上で紛失したカードのID番号を申告すると、定期券(有効な場合)とチャージ金額が保証される。再発行の際には手数料1,000円と預かり金(デポジット)500円の合計1,500円が必要である。紛失したカードが見つかった場合はみどりの窓口に届けると預かり金の500円が返還される。但し、定期券機能のないSuica(Suicaイオカードなど)には紛失時の保証がない。これは購入時に個人情報の登録の必要が無い為、紛失した事に対する証明が困難な為である。
Suica利用可能区間からそれ以外の区間にまたがる定期券の場合はSuicaは発行できず、通常の磁気式となる。また、Suicaイオカードは、従来の磁気式イオカードに倣い小児用の設定がない(小児が大人運賃で乗車することを拒むものではない)。但し、通学定期券に限り小児用の運賃でSuica定期券が発行できる(定期券面区間外の利用は出来ない)。将来的にはPASMOとの相互利用に合わせて、購入時に個人情報登録の条件付で子供用の発行も計画されている*。
Suicaでは、基本的に振替乗車を受けることができないが、Suica定期券の券面表示区間内での乗車に限り振替乗車を受けることができる。
Suicaは最後に利用された日から10年間利用がない場合、失効となる。
JR東日本発行のカードは、黄緑色のアクセントの入ったカードで、定期券機能を持つカードはSuica定期券、プリペイド機能のみのカードはSuicaイオカードと呼んでいる。これに対し、東京モノレールではカードの色はオレンジ、東京臨海高速鉄道ではカードの色は水色であり、それぞれモノレールSuica定期券とモノレールSuicaカード、りんかいSuica定期券とりんかいSuicaカードと呼んでいる。
なお、カードの機能自体は発行元に関係なく同一である。以下、カード名の表記は発行元に関係なく定期券機能を持つカードを「Suica定期券」、プリペイド機能のみのカードを「Suicaイオカード」に統一する。
このうち、センターサーバに記録されている直近50件の利用履歴は、駅の自動券売機・カード発売機で印字が可能。但し、センターサーバがメンテナンス等で停止(定例メンテナンス・毎日0:50~5:00)していると印字することができない。一度印字を行うとセンターサーバのデータに印字済みフラグが記録され、再印字はできない。
Suicaカードに記録されている直近20件の利用履歴は、駅の自動券売機・カード発売機で表示させる事が可能なほか、パソコンに接続したリーダライタ(パソリ等)とソニーから提供されている専用フリーソフトを使用し読み出す事ができる。読み出しはリードフリー(暗号鍵によるアクセス制御なし)のため、誰でも可能である。利用履歴には、日付・入場駅・出場駅・残額などが記録されている。但し、定期券としてSuicaを使用した入場・出場の履歴情報は、券売機等や読み取り機では表示する事ができない。
他にSuicaカードには3件の詳細な利用履歴が記録されており、こちらには改札通過時刻(時分まで)や金額が記録されている。これには定期券での通過情報も含まれていて、一部のフリーソフトを利用し読み出す事が可能。
履歴印字・表示の利用方法は公式ページを参照のこと。
Suica定期券は定期券区間外と区間内を乗り継ぐ時の精算も自動で行われる。なお、Suica定期券では自動精算機に於けるチャージ額を利用しての精算・定期券区間と併用しての精算(定期券に繋がる乗車券との併用)はできないので、有人改札にて対応する。
自動改札機が設置されていない駅では、右のようなSuica簡易改札機にタッチして入出場する。ただ、Suica簡易改札機が設置されている多くの駅では自動精算機が設置されていないため、チャージ金額が不足した場合は駅係員に申し出て精算する必要があるが、無人駅など一部の駅では改札外の自動券売機で不足分をチャージし、改めて改札機にタッチすることで精算する。
尚、自動精算機では入場時のSuicaを挿入したあと、精算に別のSuicaカードを挿入して精算することも可能である(ただし2枚目以降にSuica定期券を挿入できないなど、一部制限あり)。
Suicaエリア内の駅から入場し、エリア外のJR東日本の駅にて出場(精算)する際は、駅員がSuica用携帯表示器(Suicaに重ねると利用履歴や残額が表示される読み取り専用機器)を使って入場記録を確認した上で、現金で精算を行う(但しパスネット対応エリアに乗り越した場合はJR線分も含めてパスネットでの精算も可能)。この場合、Suicaに出場記録の書き込みができないので、そのままではSuicaを使って再び入場する事ができない。そのため出場証明の書類を発行してもらい、次回利用時にSuicaエリア内の駅窓口等で出場処理を行う必要がある。なお、Suicaエリア内でもシステムに対応していない一部の駅や改札口では利用できない場合がある。
JR東日本の自動改札機設置駅でも上記エリア以外は利用できない。これは、同一エリア内で自動改札機設置駅と非設置駅が混在していると、入場・出場未処理のSuicaが多数発生し運用上煩雑となるため。なお、エリア外からエリア内に行く場合は、下車駅の有人窓口で乗車駅を申告の上で残額を利用して精算することも可能である。
2004年10月16日のダイヤ改正から湘南新宿ライン・宇都宮線(東北本線)・高崎線で、さらに2006年3月18日のダイヤ改正から東海道線・伊東線、横須賀線、総武線(快速)(成田線・内房線・外房線直通列車を含む)、宇都宮線宇都宮駅~黒磯駅間の普通列車グリーン車で導入されている。
利用方法は公式ページを参照のこと。
VIEW Suicaカードでは500円の預かり金(デポジット)は不要である。通常は現金でチャージ(入金)するが、VIEW Suicaの場合はクレジットカード機能を用いて現金を使わずにチャージ(入金)する事も可能で、将来は自動改札機通過時に自動入金される「オートチャージ」もできる様になる。
以後「VIEW Suicaカード」項へ。
以後「Suicaショッピングサービス」項へ。
一方、西日本旅客鉄道(JR西日本)が大阪近郊区間内(一部区間を除く)で導入しているICカードICOCAとは2004年8月1日に相互利用が開始された。関西のスルッとKANSAI加盟各社が導入を進めているPiTaPaとも2006年度以降に相互利用が開始される予定である。
東海旅客鉄道(JR東海)が2006年秋より導入するTOICAとの相互利用に関しては2006年4月現在、具体的な表明はないが、同社の松本社長が「共通化は自然な流れ」と暗に相互利用に向けての検討を示唆している。
また、北海道旅客鉄道(JR北海道)がSuica導入を表明、札幌市交通局にも導入を働きかける、という報道もあった。
Suicaショッピングサービスの歴史・VIEW Suicaカードの歴史もあわせて参照のこと。
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