PET2001は、1977年にコモドール社が初めてリリースしたパーソナル・コンピュータである。 PETは Personal Electronic Transactor(個人用電子実行機) の略。
コモドールは電卓用チップを供給してくれそうな会社を探し、6502マイクロプロセッサを設計したモステクノロジーを見つけた。モステクノロジーは6502を使ったワンボードのコンピュータキットKIM-1をコモドール社長に見せ、電卓市場はもう終わりであると納得させた。その代わりに彼らはKIM-1を実際に使える(そして高く売れる)マシンにすることに注力した。コモドールの元従業員によればPETの総製造コストは(カナダからの輸送コストも含めて)14UKポンドであり、小売価格の999UKポンドの70分の1だったのである。
出来上がったのが世界初のオール・イン・ワン ホームコンピュータPET2001である。メモリ(RAMは 4Kバイトか8Kバイトであり、基本的にはKIM-1の新たなディスプレイ用チップ(MOS 6545)を加えて、内蔵モノクロディスプレイ(40×25文字表示とキャラクタグラフィックス)を駆動した。また、データ記録用のカセットテープレコーダーもキーボードの横に装備していた。PET2001は、1977年9月ごろ出荷を開始した。数ヶ月間出荷が注文に追いつかない状態が続き、ペースを上げるために4KバイトRAMバージョンを翌年早々にキャンセルし、8Kバージョンのみとした。
マシンは成功したが、小さなキーボードには不満が集中した。 このため、"-N"バージョンと"-B"バージョンがPET2001に追加された。これはカセットを内蔵するのをやめて、もっと大きくて使い勝手のよいキーボードを装備したバージョンである。 また、内部的にはマザーボードが改良され、メモリを多く装備できるようになった。このため、8Kバージョンに加えて、16Kバージョンと32Kバージョンが製造されている。型名は2001-N-8、2001-N-16、2001-N-32などとなった。
これら新バージョンもよく売れ、コモドールはヨーロッパにも販路を拡大する。 しかし、ヨーロッパにはすでにPETという名のマシンが存在したため(フィリップスのマシン)、名称の変更を余儀なくされた。 結果として、CBM 3000シリーズ(Commodore Business Machines)となり、機種名も3008、3016、3032となった。また、3008は早々に販売停止となった。
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