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OHVとは、(Over Head Valve)の略でレシプロエンジン4サイクル機関のプロセスを採用した内燃機関における吸排気弁機構の形式の一つ。日本語では頭上弁式と表記される。

構造


カムシャフトがシリンダーの横に位置しプッシュロッドとよばれる長い棒を介してロッカーアームを押し上げバルブを動かす。プッシュロッドが長いとによる膨張率が大きくなるため、カムシャフトの位置を高くし、プッシュロッドを短くしたハイカム方式というのも存在する。SVからの移行期には吸気弁がOHV式、排気弁がSV式というエンジンも存在した。 SVに対してOHVが有利なのは、バルブをシリンダー上(ピストンと向かい合わせ)に配置することでコンパクトになった燃焼室形状である。 これによりOHVはSVに比べて圧縮比が高くとれ、熱効率が向上し、高出力を得ることができた。

OHV方式の採用例


日本では、1960年代から1980年代に製造された大衆向けの乗用車によく採用された。同一車種に複数のグレードを設定する場合、上位グレードにはDOHCOHCのエンジンを積み、下位グレードにOHVのエンジンを積むという区分がなされた。代表的な車種は、トヨタ・パブリカトヨタ・カローラいすゞ・ベレット日産・サニー

これらの車種で、モデルチェンジを行って存続したものは1980年代に入ってOHVの採用をやめた。1990年台以降の日本製の乗用車に限定すると、OHV方式のエンジンは採用されなくなり、SOHCDOHC方式のエンジンにすべて置き換えられた。

しかし、本稿執筆時点(2006年5月)においてもOHVエンジンの開発は止まっておらず、ハーレーダビッドソン社・ヤマハ発動機スズキ_(自動車メーカー)などからはOHV方式のエンジンを採用したオートバイが発売されている。

OHVは、同じ排気量のSOHCエンジンと比べて軽量・コンパクトという利点があり、4サイクルエンジンによる自家発電機ポンプ、汎用エンジンといった自動車以外の用途では主役の座を維持している。

OHVはプッシュロッドによってロッカーアームとバルブを開閉するため、高回転域におけるバルブの追従性が悪くなり、エンジンの許容回転数を上げることが難しい。しかし、飛行機レシプロエンジンにはプロペラを定められた回転数よりも高速に回転させる必要がない上、耐久性と信頼性に優れるため、OHV方式は多用されている。これは、大多数のディーゼルエンジンにも同じ事が言える。

関連項目


エンジン

Overhead valve | OHV

 

This article is licensed under the GNU Free Documentation License. It uses material from the "OHV".

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