IRA(Irish Republican Army、アイルランド共和国軍) は、アイルランド独立闘争(対英テロ闘争)を行った武装組織である。
英愛条約締結によりアイルランド自由国が成立した後、アイルランド国防軍に加わらず下野した者達によって、北アイルランドを連合王国から分離させ、全アイルランドの統一をめざすグループであるアイルランド共和国軍暫定派 (Provisional Irish Republican Army, PIRA) 、IRA暫定派が結成された。単にIRAと称してこの組織を指す場合もある。この組織は英語ではプロヴォ (Provo) と呼称されている。
2003年の北アイルランド自治議会選挙では、事前に武装解除宣言を行っていた事により、IRA暫定派の政治組織であるシン・フェイン党が躍進を遂げている。
その後、コリンズの指導の下での対英テロ闘争の結果、1921年、臨時政府首班のデ・ヴァレラとイギリス首相ロイド・ジョージとの首脳会談が実現し、和平が成立する。
この和平の結果、英連邦内の自治領「アイルランド自由国」が成立するが、あくまで共和国設立を目指すデ・ヴァレラらは条約締結に反対し、アーサー・グリフィスやマイケル・コリンズら条約派と対立した。その結果IRAは、自由国軍に編入されるグループとデ・ヴァレラ派に分裂した。そして、条約の賛否を問う国民投票でデ・ヴァレラら反条約派が敗れると、IRAは武装蜂起し、内戦がダブリンを中心に広まり、コリンズも反対派により殺害される。そして内戦を格好の口実としてアルスター議会は自由国からの離脱を宣言してしまった。最近まで活動していたIRAは、デ・ヴァレラ派の系列であり、創設時のIRAとはやや異質である。
第二次世界大戦後に東西冷戦が起こるとソ連やリビアからの軍事的支援を受けて闘争を続け、スペインのETAやイタリアの赤い旅団などのヨーロッパの左派系テロ組織とも交流する。冷戦体制が終結すると援助する勢力は無くなり、和平合意もなされて、テロ活動も収まっている。
1998年に発表されたIRA暫定派による休戦後に組織内の過激派メンバーがIRA暫定派を離脱しリアルIRAを設立した。日本語では"真のIRA"とも呼ばれている。設立直後から北アイルランドにおいて車爆弾を用いた無差別テロを繰り返した。1998年に発生したオマーのショッピング街でのテロでは29人の市民が死亡、200人以上が負傷している。これは過去30年間の北アイルランド紛争における最大のテロ事件だった。
リアルIRAはバルカン半島からアムステルダムを経由してアイルランド及びイギリスへの武器の密輸に積極的に従事している。密輸品の中にはRPG-22のような対戦車兵器もあり、2000年9月20日にはロンドン中心部のイギリス情報局秘密情報部(通称MI6)本部に発射される事件がおこった。現在リアルIRAは北アイルランドにおいて最も活発に活動しているテロ組織の一つである。
| アイルランド共和国軍 (IRA) を名乗る組織 |
| アイルランド共和国軍 (アイルランド共和国暫定政府の正規軍) (1919年–1922年) |
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| その後の組織 | アイルランド共和国軍 (1922年–1969年) |
オフィシャルIRA (1969年–現在) |
IRA暫定派 (1969年–現在) |
コンティニュイティIRA (1986年–現在) |
リアルIRA (1997年–現在)
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