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DVDレコーダーとは、DVD-Videoの再生のほかに、記録型DVDに動画などを記録できる据え置き型デッキである。これに対し、録画機能の無い再生専用機は「DVDプレイヤー」、携帯用のカメラ一体型タイプは、「DVDビデオカメラ」と呼び分ける。 なお、各種DVDメディアの詳細については、DVDの項を参照のこと。

特徴


テレビ放送のチューナーを内蔵し、テレビ番組が録画できるほか、家庭用ビデオカメラからの映像の取り込み・編集も可能。VHSなどのVTRの次の世代に位置付けられている製品である。ただしDVDが扱えると言ってもあくまで家電AV機器であり、DVDの元祖と言えるPCパーツ業界のDVDドライブとは毛色が異なる。DVDへの書き込み速度はさほど重視されておらず、書き込み品位に関してもあまり話題に上がらない。もっとも、書き込み速度がそこまで重視されない土壌によって高速書き込みが行われず、書き込み品位も問題ないレベルを維持できているようではある。

DVD-Videoの再生のほか、音楽CD、機種によってはビデオCDMP3などの再生にも対応する。

記録方式

動画圧縮に使われるフォーマットはMPEG2、音声フォーマットは主にドルビーデジタルまたはリニアPCMである。

録画品質のモード名称は機種により様々で共通規格に従ったものではないが、以下のような呼称がよく使われている。この他にビットレートを自由指定できる場合もある。

  • DR(ダイレクトレコーディング)/TS(Transporting Stream)- デジタル放送を劣化なしで直接記録する。デジタルチューナー搭載機種で、HDDへの記録のみ。
  • XP(高画質) - 約9Mbps。ディスク1枚に約1時間。
  • XSP - ディスク1枚に約1時間30分。
  • SP(標準画質) - 約5Mbps。ディスク1枚に約2時間。
  • LSP - ディスク1枚に約2時間30分。
  • ESP - ディスク1枚に約3時間。
  • LP(長時間) - 約2~3Mbps。ディスク1枚に約4時間。
  • EP、SLP(超長時間) - 約1~2Mbps。ディスク1枚に6~10時間。
  • FR、MN、AUTO - ビットレートを自由指定したり、ディスク1枚に収まりきるように画質を自動調整するモード。
(※ディスクは片面1層の場合。XSP、LSP、ESPは主にソニーやパイオニアなどの機種で採用されている。)

解像度は720×480ドット(Full D1)が基本だが、LP・EP等のモードでは低ビットレートでもノイズを抑えるため解像度を下げるのが普通である。

DVDメディアへの記録方式は、主に以下の2種類がある。

  • DVD-Videoモード - DVD-Video規格にほぼ準拠する。DVDプレイヤーで再生可能。
  • DVD-VRモード - 記録後にカット編集などが可能。DVD-Videoと互換性がないが、最近のDVDプレイヤーはDVD-VRモードにも対応したものが多い。

二ヶ国語放送の記録

アナログ放送(地上波アナログ・BSアナログ放送)の音声多重放送は2つの音声トラックを使って副音声付放送(二ヶ国語放送解説放送)とステレオ放送を行なっている。DVD-VRモードは、そのアナログ放送の形態にあわせた形で規格策定されたものなので、そのまま副音声付の二ヶ国語(2つのモノラル音声の組み合わせ)やステレオ2chとして記録している。したがってDVD-VRモードでは、音声切り替えが、主音声→副音声→主音声+副音声や、左→右→左+右などと切り替え可能(※1)であるが、DVD-Videoモードでは、音声ストリームの収録仕様がそれとは異なっていて、左右音声チャンネルの独立操作は不可能(※2)になっている。全てステレオ2chとして1ストリーム扱い。(CS放送デジタル放送なので、音声信号などの規格上はデジタル放送に極めて近い仕組みだが、2006年初頭現在、アナログ放送の方式に合わせて音声ストリームは1系統のみで行なっている放送チャンネルが殆んど。一部異なるものもあるが、詳細はCS放送の記事を参照のこと。)

※1:一部の機種では、DVD-Video規格と同様にDVD-VRでもステレオ音声の左右音声切り替え機能が無い。
※2:ごく一部の高機能なAV機器やAVソフトには、左右音声を独立にボリューム調整可能なものはあるが、機能コンセプトはあくまで音声切り替えではなくボリューム調整。

そこでDVD-VRからDVD-Videoの両モード間でダビングを行なう場合、コンバート処理が必用になるわけだが、2006年初頭現在においては全製品においてDVD-VRやアナログ放送の二ヶ国語音声をそのままDVD-Videoに記録できるものは存在していない。(PCではオーサリングに用いるソフト次第でコンバート可能。)

これは、DVD-VR/DVD-Video両モードへの録画機能を備えたDVDレコーダーで先行したメーカーが、コンバート処理の煩雑さを避けるために、コンバートの際にユーザーに二ヶ国語のうち一方のみを選んで指定させる仕様を選んだことで、後続メーカーや後続機種が全てそれに倣ってそのまま現在に至っている為。

次世代技術への懸念
デジタル放送とアナログ放送では音声信号を含めた仕組みが異なるが、前述した前例は2006年初頭現在、地上波デジタル放送BSデジタル放送などのデジタル放送を記録する際のMPEG2-TS方式からDVD-VRモードにダウンコンバートする際の処理仕様に踏襲されつつある。(後述、ハイビジョンレコーダーの章にも一部記載。)

DVDレコーダーの変遷


形態の違い

技術の革新や投入時期による製品への対応状況を以下に示す。

DVD単体レコーダー
記録型DVDに直接録画する。初期のものは全てこのタイプだったが、2003年頃からHDD搭載機に取って代わられた。現在でもDVD単体レコーダーは販売されているが、他のハイブリッド型機器に比べてシェアは小さい。

HDD+DVDレコーダー
PCと同様、ファイルのやり取りが容易なDVD-RAMの性質から、東芝・パナソニックが商品開発が先行し、低価格単体機投入とハイブリッドの強化により、当時の-RAMと-RWの規格シェアが大逆転した。 さらに1年遅れて-RW陣営のパイオニアもハイブリッドをリリースするが機能が-RAM陣営に遠く及ばず、-RAMハイブリッドに性能的に追いつくにさらに1年費やすことになった。その後、HDDの製造コストの低下や大容量化、さらにその信頼性も家電製品として耐えうるものになってきたため、HDD搭載型が一般的になり、DVDは録画された映像の長期保存、持ち出し等に使用することが多くなった。

複数の記録装置を搭載した機器をハイブリッドレコーダーと呼ぶが、多くの場合はHDD+DVDレコーダーのことを指す。また単に「DVDレコーダー」と言ってもHDD+DVDレコーダーのことを指す場合がほとんどである。

HDDの搭載は家庭のテレビ視聴・録画スタイルに革命をもたらした。以下のような機能はHDD搭載機種ならではの特長である。

  • 録画しながら別の番組を再生する
  • 録画しながら少し前のシーンに戻って再生する(タイムシフト再生)
  • タイムシフト再生しながら早送りして現在の放送に追いつく(追っかけ再生)
  • 電子番組ガイド(EPG)をキーワード検索し、ユーザーの嗜好に合いそうな番組を自動的に録画する(おまかせ録画)
※タイムシフト再生・追っかけ再生はDVD単体レコーダーでも可能な機種がある。

HDDのみを搭載するHDDレコーダーも存在し、特に米国では普及しているが、日本では「見たら消す」という視聴スタイルが受け入れられず普及しなかった。HDD+DVDレコーダーが「家電の新三種の神器」と言われるまでに普及したのは、録画の便利さに加えて保存が可能という日本人の需要に合致したためだと考えられる。

HDDからDVDへのコピー(ダビングと呼ぶ場合が多い)は、そのままの品質でコピーする場合もあるが、ディスクの容量に合わせて再エンコードを行う機能を持つものが多い。機種によっては再エンコードダビング中は録画などの操作を受け付けないことがあるので注意が必要である。

2003年12月ソニーPSXを発売したが、不人気で在庫を捌く為に他社製品に比べ圧倒的な低価格販売に切り換えた。そこから各社も販売価格を下げて対抗したが、ソニーを含め各社とも低価格化に対するコスト削減が追いつかず、メーカー側は売っても全く儲けにならないという事態が発生している。特にDVDレコーダー事業が中核となっているパイオニアは経営上深刻な危機に陥り、ついに2006年6月には自社での開発中止に追い込まれるに至った。現状では体力の弱いメーカーがレコーダー事業からの撤退に追い込まれており(三洋電機等)、過当競争の懸念もある。

HDDの容量はどんどん大きくなる傾向にある。2005年12月現在の日本市場では、200~600GBモデルが一般的であり、1TBモデルも登場している。

Wチューナー搭載機
HDD搭載によって多数の番組を録画するのが手軽になれば、時間帯が重なる裏番組も同時に録画したいという需要が増えるのは当然である。現在では各メーカーがアナログダブルチューナー搭載機を発売し、価格帯も手の届きやすいものになった。更にシャープ日立製作所は早くからダブルデジタルチューナー搭載機を発売し、後者はBSデジタル放送やCS110放送の同時録画も可能となっている事から、現状ではやや高価ながらも、この機能を重視する消費者からの支持を増やし、東芝などもこれに追随する動きを見せている。

VHS一体型
ビデオデッキ一体型のDVDレコーダーや、ビデオデッキ・DVDドライブ・HDDの3つを1つのボディに搭載した3in1レコーダーも各社が生産している。HDD・DVD・VHSそれぞれの間で双方向、計6方向の6WAYダビングがワンタッチで行え、1台でVHSテープからHDDに録画して、必要な部分だけをDVDに記録することも可能。また、ダビングしながらの録画や2チャンネル同時記録(Wエンコーダ/チューナー搭載の場合)など、多彩な利便性を実現した。

古いVHSテープで起こりがちな画面の揺れ・ぶれを軽減するタイムベースコレクタ(TBC)やデジタルノイズリダクション(DNR)という画質向上機能が一般的に搭載され、ある程度はVHSの画質を改善することが可能である。

しかし、録画可能なビデオテープはあくまでVHSのみ。S-VHSは一部モデルで再生のみ(SQPBができる程度)で、D-VHSは使用できない。なおS-VHSで記録されたテープを、解像度を保ったままDVDなどにダビングする機能を持った機種もある。

ハイビジョンレコーダー
2003年12月に地上デジタルテレビジョン放送が開始し、放送地域が拡大していくと共に、地上/BS/CSデジタルチューナーを搭載したDVDレコーダーが普及を続けている。これをハイビジョンレコーダーと呼ぶ。

HDDにはデジタル放送を劣化なしのハイビジョン画質で記録できる(MPEG2-TSとして取り込むDR或いはTSモード)が、DVDメディアに移す際にはアナログ放送並みの解像度にダウンコンバートしなければならない。デジタル放送はアナログ放送と音声多重放送の仕組みが若干異なり、この違いに因るコンバート処理の煩雑さを避ける(SD画質でのVRモードとVideoモードのコンバートの際に生じている音声ストリームの仕組みの違いに因る二ヶ国語音声吐き出しを行なわない件と類似)ために、2006年初頭現在のこの種の製品では、放送波やMPEG2-TSとしての録画物からは一つの音声ストリームしか取り出せない製品仕様(ステレオ二ヶ国語放送などの場合は二ヶ国語としてコンバート出来ない)になっている。(DVD-VRは、規格上では音声ストリームが2つまで可能になっているので、技術的には可能だが製品としては開発されていない。)

ハイビジョンで記録可能な次世代大容量光ディスク(Blu-ray DiscHD DVD)レコーダーの普及はまだ数年先になると思われる。ハイビジョンDVDレコーダーは次世代大容量光ディスク普及までの過渡的な製品ではあるものの、高付加価値・高価格で各社の主力製品になりつつある。現時点でHD画質でムーブ出来るのは、i-Link接続したD-VHS機とBDレコーダーだけである。

ハイビジョンレコーダーには、既存のDVD-Videoをハイビジョン画質にアップコンバートする機能を持つものが多い。ハイビジョン対応の薄型テレビ等と組み合わせれば、より高画質で鑑賞できる。ただしコピーガードが施されている市販DVDは、著作権保護のためHDMI端子を通じた出力しか許可されていない(これに対しては消費者のみならず、メーカーからも批判的な声が大きく、三菱電機はHDMI搭載機種を発売しない方針を取っている)。

ハイビジョン放送を快適に扱うには大容量のHDDが必要で、2005年12月現在では1TB(1000GB)に到達している。

2004年4月より始まったコピー制御(B-CASカードの使用)により、デジタル放送は自由にコピーすることができず、HDDからDVDに移すとHDDにある元の映像は消去されてしまう。機器のエラーなどにより移動に失敗すると元の映像まで失われてしまうといった苦情がメーカーに多く寄せられ、総務省がコピー制御の是非を見直すまでに至った(2004年9月以降審議中)。DVDレコーダーとコピー制御の関係について、詳しくは後述。

2層DVDメディアへの対応
2005年にソニーがDVD+R DL対応レコーダーを、パイオニアがDVD-R DL対応レコーダーを発売した。東芝・松下など他のメーカーも上位機種をDVD-R DLに対応させている。1層メディアの2倍近い記録容量があるが、依然としてメディアの価格がかなり高い(両面9.4GのDVD-RAMと同等かそれ以上)ことが普及の足かせとなっている。しかしドライブ自体の価格は1層専用と大差がないため、対応メディアの低価格化を見込んで採用が拡大していくものと思われる。

メモリーカード等への対応
松下の「DIGA」シリーズの多くや、日立の一部モデルはSDメモリーカードスロットを備え、カードに記録された静止画を見ることや、カードとHDDの間で静止画のダビングを行うことができる。また、その中の一部機種に限られるが、HDDに記録されたテレビ番組などの動画を、MPEG-4形式でカードにダビングすることが可能な機種がある(最初からHDDにMPEG-4で録画することも、ダビング時にMPEG-4に変換することも可能。ただし、カードに直接録画はできない)。該当機種では、レコーダーで録画した番組を、SDメモリーカード対応の携帯電話や同社カーナビゲーションシステム「Strada」で視聴するといったこともできる。

またソニーは、プレイステーション・ポータブルと連携して録画した映像を持ち出す機能を備えた製品を発売している。

テレビパソコン

パーソナルコンピュータにおいてもテレビチューナーを搭載し、HDDに録画できる機種が多い。1999年頃から登場し始め、家電におけるHDDレコーダーよりも普及が早かった。

記録型DVDドライブの普及とチューナーの価格下落により、パソコンへのテレビ録画機能の搭載は当たり前のようになり、各メーカーは大型液晶ディスプレイの搭載や独自の高画質表示機構で差別化を図るようになっている。DVDレコーダーよりも動画編集の自由度が高い点も好まれている。ただし、パソコンであるが為にOSがダウンしたり、エラーが多発して録画失敗のリスクが大きいのが泣き所となっている。

デジタルチューナーを搭載したパソコンではデジタル放送を録画・視聴することが可能だが、暗号化が施されて録画したパソコン以外で利用できないように厳しく制限されている。当初は内蔵HDDへの保存のみだったが、2006年からDVDへのダウンコンバートが可能になったモデルも発売された。2005年にはアイ・オー・データ機器が初めてコピーガードが施された映像を記録型DVDにムーブできる製品を発売したものの、パソコンでのデジタル放送の取り扱いには課題が多く、2011年の地上アナログ停波でテレビパソコンは絶滅するという懸念も生じている。こうした状況を打破すべく、富士通2006年6月に初のBlu-ray Discドライブを搭載したパソコンを発売する(但しハイビジョン番組の録画はアップデートが必要)。詳しくは限定受信システムの項を参照。

製品の沿革

  • 1996年 - DVDプレイヤー(再生専用機)が製品化。
  • 1998年 - 初の記録型DVDであるDVD-RAMのPC向けドライブが製品化。
  • 1999年9月 - NECが世界初の民生用光ディスクビデオレコーダー「GigaStation」を発売。独自規格のMVDISC(片面5.2GB、カートリッジ付きの光ディスク)を採用、DVDとの互換性はない。ほとんど普及せず、NECはDVD方式への転換を余儀なくされた。
  • 1999年12月 - パイオニアが世界初のDVDレコーダー「DVR-1000」を発売。DVD-RW方式対応。価格は25万円。
  • 2000年頃 - 米国でTiVoやReplayTVといったHDDレコーダーが登場し始める。日本ではソニーが2001年に「Clip-On」を発売し、のちに「チャンネルサーバー」「Cocoon」という製品にバージョンダウンしたのが特に有名。
  • 2000年頃 - DVD-RAM陣営のパナソニックが単体機DMR-E10をリリース。DVD-RW陣営のパイオニアがDVR-1000の後継機でDVD-Rに保存できるDVR-2000をリリース。当時のDVD-RWとDVD-RAMの規格シェアは9:1だった。
  • 2000年12月 - BSデジタル放送、110度CSデジタル放送が開始。
  • 2001年4月 - 東芝が世界初のHDD内蔵ハイブリッド機「RD-2000」を発売。DVD-RAM方式対応で、30GBのハードディスクを搭載。6月にはDVD-RAM陣営のパナソニックもDVD-R対応機E20をリリース。単体機でタイムシフトが可能になった。7月DVD-RW陣営パイオニアも後継機DVR-7000を急遽リリース。実はDVR-2000がCPRM機能を解除するという事が判明したための繰上げリリースであった。以降DVR-2000の存在は黒歴史となる。11月にはパナソニックもHS1にてハイブリッドに進出、バグとリコールに悩まされた東芝RD-2000ユーザーがHS1に流出した。この頃から、DVD-RAM陣営とDVD-RW陣営の誹謗中傷合戦が量販店店頭にて長きにわたり繰り広げられる。
  • 2002年3月 - DVD-RAM陣営パナソニックが低価格機E30をリリース。パナソニックのVHSに代わる大衆録画機という戦略が見事にあたりDVDレコーダーの存在を一般消費者に知らしめた。パイオニアからOEM供給受けていたシャープも独自開発。急遽パイオニアはシャープよりOEM供給受ける形で低価格機DVR-3000を投入するも、ワールドカップに間に合わずE30よりも高くて低機能だったためパイオニアのシェアを一気に落とす結果になった。DVDレコーダー規格シェアが一気に逆転し-RW:-RAMが3:7になった。
  • 2002年11月 - シャープが初のBS/CSデジタルチューナー搭載HDD+DVDレコーダー「DV-HRD1」を発売。
  • 2003年3月 - 松下電器産業が初のVHS一体型DVDレコーダー「DMR-E70V」を発売。
  • 2003年4月 - ソニーが初のBlu-ray Discレコーダー「BDZ-S77」を発売。しかし再生専用(ROM)規格の策定の遅れ、価格の高さなどによりBlu-rayレコーダーの普及はほとんど進んでいない。
  • 2003年12月 - 地上デジタル放送が開始。
  • 2003年12月 - ソニーがPSXを発売。DVD+HDDレコーダーの低価格化・普及を加速させる。
  • 2004年2月 - シャープが初の地上デジタルチューナー搭載HDD+DVDレコーダー「DV-HRD20」を発売。
  • 2004年4月 - 松下電器産業が初のVHS+HDD+DVD(3in1)レコーダー「DMR-E150V」を発売。
  • 2004年8月 - 東芝が初のダブルアナログチューナー搭載「RD-XS53」「RD-XS43」を発売。
  • 2005年9月 - 日立製作所が初のダブルデジタルチューナー搭載機種を発売。
  • 2005年11月 - 松下電器産業が世界初となるHDD・DVD・VHS・SDの録再に加えデジタルチューナーも搭載した「DMR-EX200V」を発売。
  • 2006年3月 - 松下電器産業が世界初となる1080pフルHD変換出力機能を搭載したモデルを発表。

主なメーカーと各社主力製品(2005年11月現在)


松下電器産業

DIGAシリーズ(Blu-rayデッキを含む)。従来のVHSの代替機という商品コンセプトのため、ライトユーザー向けに使い易さを重視し、その為に東芝機と比べれば機能が少ない。インターフェイスやリモコンはVHSを踏襲している。2番組同時録画可能な「どっちも録り」モデルもある。ただし、DVDに直接録画は出来ない。DIGAシリーズはVHS搭載機が毎年必ずといっていいほどベストセラーでVHS搭載機では業界1位を誇る。

DVD-RAM陣営の旗手で、これまではDVD-RAM、DVD-Rの録画・再生にしか対応していなかった(DVD-RWは録画も再生もできない)が、2005年春発売のモデルはDVD+RWの再生とDVD+R、DVD-RWの録画・再生も可能になった(ただし、DVD-RWの録画はVideoモードに限られるので、ディスク上での細かい編集を行いたい場合や、CPRMでコピー制限がかかっている番組を録画する場合、音声多重放送の主音声と副音声の双方を残したい場合はDVD-RAMを使うことになる)。DVD-RWを受け入れなかったパナソニックがVideoモードでのみ-RWを使えるようにした背景には、DVD-Rの試し書き(ビデオカメラ素材のDVD化が目的)ができないことによるユーザーからの不満があったためと見られている。

待機電力が高くなるが、電源を入れてから当時世界最速の1秒で録画などを開始できる設定にすることも可能である。(三菱電機・シャープの一部を除く他社の製品は、HDDが起動するまでの8秒から10数秒間は録画できない。) さらに2005年春モデルでは、4.7GBディスクに4時間録画可能な「LPモード」の画質を大幅に向上させた。ボタン数は他社と比べて少ない。EPGはGガイド。

2005年11月には、世界初となるHDD・DVD・VHS・SDの録再に加えデジタルチューナーも搭載した機種を発売。しかも、長時間記録が可能な2層DVD(DVD-R DL)に対応している(ただしダビングのみ対応、直接録画は非対応)。しかし、同社はD-VHSデッキには搭載していたi-Link端子を録画機器からは廃止しており(但しVIERAシリーズの上位機種には存続)、他機種へのムーブは出来ない。その代わり、HDMI端子を利用した「VIERAリンク」により、同製品との親和性を強めている。

ボブ・サップ妻夫木聡を起用したテレビCMで、簡単・便利さを消費者に広く印象付け、現在業界第一位のシェアを誇る。ただ最近は特にCMキャラクターを起用していない。

東芝

VARDIARD-Styleカンタロウの3シリーズ体制となっている。

DVD単体機でなく世界初のHDD+DVD-RAMバブリッドレコーダーとしてRD-2000をデビューさせ、ハイブリッドレコーダーの機能性は他社に常に先行している。東芝はもともとDVD-RAM陣営であったが、現在の機種はDVD-RAMとDVD-RWの両方の録画再生に対応している。ただし東芝では、DVD-R・RWのVRモード使用は使い分けができる人だけが使うよう説明書に記載している。また東芝は+規格を策定したDVD+RWアライアンスそのものに批判的姿勢で、その為に+Rや+RWへの対応は行わない方針である(ROM化した+Rディスクでは再生出来る場合あり)。

デジタルチューナー搭載モデルの投入は他社と比べてやや遅い方であったが、新製品で一気に巻き返しを図らんとしている。

RD-2000時代のバグ問題から現在でもユーザー同士の情報交換は活発であり、パソコンとの融合以降はRD用のフリーソフトもリリースされている。

CMには藤原紀香、のちに松井秀喜を起用。

RD-Styleシリーズ
ハイエンド機は年1回リリースでXの型番を与えられ数字は年号の下1桁である。普及機は年1-2回リリースでデジタル地上波はXD、アナログ地上波はXS+グレード+世代の型番になる。開発責任者の片岡氏がエアチェックマニアで開発者ながら最強のヘビーRDユーザーということもあり、RDユーザーとメーカーとの垣根が極めて低い。Xシリーズでは氏の思想が常に備わっている。そのなりたちから一般消費者よりも録画・編集マニアに支持がある。故にアニヲタ・スカパー専用機ともいわれている。最長連続録画時間9時間の根拠は、単にViewsic(現:MUSIC ON TV)のカウントダウン100(9時間)を録画したいがためと言われている。予約録画切替がなく予約録画絶対優先主義を貫いており、初期モデルでは、再生や編集中であっても予約録画開始5分前には強制的に終了させるほどの徹底振りだった。高い編集能力やパソコンとの連携機能、スカパー!チューナーとの連動機能等、他社モデルには無い機能の充実振りで差別化を図っている。2番組同時録画可能な「W録」モデルが主力で、EPGはADAMS-EPGとインターネット配信の2系統を備えている(一部のモデルはいずれか片方のみ搭載のものもある)。同じADAMS-EPGを採用していた日立製作所が2006年モデル(デジタルチューナー非搭載機)からGガイドに乗り換えたため、東芝は現行機種で同方式を採用している唯一のメーカーとなった。

とりわけパソコン等との連携機能に関しては他社の追随を許さない。LANやインターネットを通して予約録画操作や、一部モデルにはLAN経由で別の対応レコーダに録画データをダビング出来る機能も搭載している。なお、同様にパソコンにも録画データをダビングしたりモニタリング出来るアプリケーションも有志によって開発され、更に機能性を強化出来る。但しコピー制御の信号がかけられた番組のデータに関してはこれらのダビング・モニタ機能は使えないようになっている。

また東芝のネット通販サイトSHOP1048限定のHDD単体レコーダー「RD-H2」を発売していることでも知られている。2005年3月9日、前機種RD-H1の初期ロット1000台の予約受付開始時には3時間で完売した。その後もしばらくは予約受付のたびに希望者が殺到し、サイトがダウンするほどであったため、一部からは「幻のレコーダ」と評されるほどであった。現在H1は完売し、H2のみが売られている。

夏予定のHD-DVDハイブリッドレコーダーも基本はRDエンジンがベースになるといわれている。

VARDIAシリーズ
2006年5月発売のダブルデジタルチューナー搭載機はRD-Styleから独立、VARDIA(ヴァルディア)のブランドネームが与えられた。日立に次いでBSデジタル・110度CSデジタル放送の2番組同時録画を可能にしている。

カンタロウシリーズ
型番の頭はAK。RDシリーズとは正反対の設計思想から、ボタン数を極力少なくするなどの初心者向けとして位置付けられている。松下電器産業のDIGAが操作の簡単さを前面に出したことへの対抗策である。EPGはADAMS-EPGのみである。ネーミングは自社のポータブルDVDプレイヤーの「ポータロウ」に倣っている。

パイオニア

世界初のDVDレコーダーメーカーであり、DVD-RW陣営の筆頭メーカーである。黎明期はシャープ三菱電機SONYケンウッドなどにOEM供給していた。型番は全てDVRで始まる。録画モードや編集機能は多彩で東芝RDに近い高レベルでの作業が可能である。当初よりDVD-RAMとの規格シェア争いに翻弄され、商品展開が迷走状態が長く続いていたが、規格争いが一段落した近年、女性向けのデザインと機能が売りのプリヴェシリーズと、デジタルハイビジョンが売りの高画質モデル中心のスグレコシリーズに落ち着きシェア奪回を目指している。2005年の夏モデルからはDVD-RAMの再生も可能となっている。さらに2006年春モデル(デジタルチューナー非内蔵モデル)では外付けHDDの増設を可能にし、DVD-RAM、+R、+RWの記録にも対応している。EPGはGガイド。DV端子はあるが、デジタルビデオカメラとの接続専用であり、他機種ムーブは出来ない。他社にはないHDD増設や独自の操作性が注目されている。

しかし、価格競争の激化で不採算事業となったため、2006年6月に新規の開発を中止することが決まった。規格面の宿敵だった松下電器産業との提携を模索している。

ソニー

スゴ録シリーズ。あらかじめ登録した条件やキーワードに合致する番組をEPGから探し出し自動録画する「おまかせ・まる録」機能が特徴。また、プロ野球などのスポーツ中継が延長になっても、後の番組を正確に録画できるスポーツ延長予約を最初に導入したメーカーである。

初期モデルは性能的にすぐに陳腐化したが、2004年秋に登場した新スゴ録シリーズでは、旧モデルの問題点の多くが解消された。2番組同時録画が可能なモデルもある。VHSビデオデッキを搭載するモデルはシャープのOEM生産によるものがほとんど。

また、ゲーム機のプレイステーション2と一体化したPSXシリーズもある。

パーソナルコンピューターのVAIOではスーパーマルチドライブを導入したものの、DVD-RW/+RW陣営で、とうとう最後までDVD-RAMを受け入れないメーカーになってしまった。そもそもソニーはDVD-RAMに対抗する意味でDVDアライアンスを結成して+Rや+RWを作り出した経緯がある。EPGはGガイド。デジタルチューナー搭載機の一部などにi-Link端子はあるが、デジタルビデオカメラとの接続専用であり、ムーブは出来ない。

スゴ録のCMに田村正和水野美紀を起用し、「おまかせ・まる録」をアピールしていた。

シャープ

世界で初めてデジタルチューナーを搭載した機種を発売したメーカーである。

デジタルチューナーを搭載したAQUOSシリーズ(自社の液晶テレビと同じ、Blu-rayデッキもある)と、通常のアナログ放送用のモデルのD-comboシリーズがある。基本的にDVD-RW陣営だが、DVD-RAMなどの再生も可能なモデルがある。EPGはGガイド。2005年11月には1秒起動のレコーダーを出した。そのうちの一部は地上デジタル放送の2番組同時録画が可能である。最初のモデルはBSデジタル放送や110度CSデジタル放送は同じ時間帯に1つしか録ることができなかったが、2006年6月モデルはBSデジタル放送や110度CSデジタル放送も同時に2つ録画できるようになった。

日立製作所

薄型テレビと共通のWoooシリーズ。デジタルチューナー搭載の「ハイ録 Wooo」が主力。シャープにデジタルチューナー搭載機第一号の称号は奪われたが、その後、早くから地上波デジタル放送の本格化を見越してデジタルチューナー機能を重視する方針を打ち出している。

もともとはDVD-RAM陣営でパナソニックからのOEM供給あったが、Wooo展開後はDVD-RAMとDVD-RWの両方の録画再生に対応している(ただしビクター同様カートリッジタイプのDVD-RAMはカートリッジから出す必要がある)。2層記録のメディアは現時点で録画対応しているモデルはない(ROM化したディスクでは再生出来る場合もある)。

2005年には、世界で初めてダブルデジタルチューナー搭載モデルを投入(シャープ機と違って、地上デジタルに限らずBSデジタルや110度CSデジタル放送の2番組同時録画も可能であるほか、一枚のB-CASカードで有料デジタル放送の2番組同時録画も可能であるのも大きな利点である)、このモデルのハイエンド機で1TBと最大容量のHDD搭載機がある。

また、デジタルチューナー非搭載機では+RWの録画にも対応したスーパーマルチドライブを搭載しているが、それ以外の機能は簡略化されている。

EPGはADAMS-EPGだったが、デジタルチューナー内蔵機はデジタル放送のEPGのみを搭載しているため、地上アナログ放送の録画予約には使用できない。また、2006年に発売されたデジタルチューナー非搭載機はGガイドを搭載している。

実売価格が他社製品に比べてデジタルチューナー搭載機が多い為、高価な傾向はあるが、ダブルデジタルチューナー機能の重視ぶりが消費者からの支持を増やしている。その為かデジタルチューナー内臓レコーダーではトップシェアである。

なお、ジャパネットたかたなどの通販限定で出ていた(一般のカタログには掲載されていない)VHSとの3in1機(品番DV-DT1)は船井電機のOEMのため、DVD-RAMは録画も再生もできない

2005年以前まではCMに木梨憲武を起用していたが、2005年秋から黒木瞳を起用。

三菱電機

楽レコシリーズ。操作は簡単で使いやすく、電源OFF状態からでもすぐに録画を開始できるのが特徴。(松下機と違って待機電力も特に高くない。)編集機能は基本的なものとなっている。初期モデルは画質面が今ひとつで、とくに大型液晶テレビとの相性が良くなかったが、その後、上位機種を中心に画質が向上し、この面でも好評価を得ている。2番組同時録画可能なモデルでは、ステレオ放送でもCMカットができることと、音声解析によりスポーツ番組のハイライト部分を自動的に抽出して再生できることが特徴。基本的にDVD-RW陣営であるが、DVD-RAMの再生も可能なモデルが多い。ただし+R・+RWには録画できず、再生も保証されない。EPGはGガイド。デジタルチューナー搭載機は2006年5月現在は無い。一時はそこそこのシェアを得たが、2005年モデル以降は長所を強力な訴求力をもってユーザーにアピールすることに失敗し、業界全体においては目立たない存在と化した。ただ普及機でもBSアナログチューナーを内蔵したり金メッキ端子等が装備されていたりするのでパフォーマンスが高い。VHS一体型モデルは船井電機のOEM製品である。また2001年以前のDVDレコーダー黎明期にはパイオニアのOEM製品を販売していたこともある。

日本ビクター

快録ルパンシリーズ。さかのぼり録画(電源が入っている状態でチャンネルを合わせておくだけでHDD内に一定時間分のキャッシュを保存し、番組の途中や放送終了後からでも録画が可能な機能)などの独自機能が多く、画質面においても評価は高い。特に高圧縮(長時間録画)モードにおける画質は他社製品と比べてもトップクラスと言われる。またVHSを開発したメーカーとして、ビデオデッキ一体型DVDレコーダーや3in1タイプに注力している。3in1機は通常の再生はVHS(SQPB)だが、S-VHSのテープをS-VHS本来の画質でHDDやDVDにダビングできる。

しかし、まだDVDレコーダー市場に本格参入したばかりということもあってか、動作の安定性では劣り、操作性に癖がある。特に快録ルパンシリーズとしての初機モデルで重大な欠陥が発覚し、回収や修理等で多大な費用を費やした。その為ビクターの経営を悪化させる大きな原因を作っただけでなく、ビクターそのもののブランドイメージすら悪化させてしまった。現在の機種では当初の欠陥は改善されているものの、販売シェアは未だ芳しくなく製品の方向性の転換を余儀なくされている(展示会等では超薄型レコーダーや縦置き型、アンプ・スピーカー内蔵型など、ファッショナブルなレコーダーを提案した)。

もともとはDVD-RAM陣営であったが、ビクターはDVDメディアのメーカーでもあることからDVD-RAMとDVD-RWの両方の録画再生に対応している(ただしカートリッジタイプのDVD-RAMはそのままでは使用できず、カートリッジから出す必要がある)。PAL方式のディスクもNTSC方式に変換して再生可能。業務用ではどのメーカーも出していないS-VHSデッキ一体型機(HDDなし)(2006年6月現在で発売中の機種は、「SR-MV50」)や、MiniDVとの3in1機(2006年6月現在で発売中の機種は、「SR-DVM70」)も出している。EPGはGガイド。

また、2006年に同社では初となるデジタルチューナー搭載機を発売する。しかし快録ルパンの商標は使わず、製品自体もシャープのOEMとなった結果、本来ビクターが推していたDVD-RAMは録画も再生もできないという事態となった。更にビクター得意の3in1機もない。また、店頭で見かけることはほとんどない。とはいえ、HDDにそのまま保存したり、i-Link端子を通じてD-VHSにハイビジョン映像をムーブが可能であり、使い勝手に不便はない。

NEC

パソコンとの連携機能は最も充実していた(録画した番組のmpegファイルをLANにてPCにコピーできた、等)が、既に生産を終了した。パソコンメーカーであるためか、同社のレコーダーは動作の安定性が家電としては不十分であった。

その他

船井電機(DX BROADTECブランド)、LG電子などもDVDレコーダーを生産している。

三洋電機に関しては経営不振によるリストラ策で、DVD及びVHS事業からの撤退およびHD DVD事業への経営資源集中が決定された。

シェアの推移


かつては、DVDレコーダー御三家と呼ばれていた松下、東芝、パイオニアの3社が寡占していたが、ソニーがスゴ録・PSXなどを開発してDVDレコーダーに参入した頃から、日立やビクターなどの他社も次々と参入し、シェア争いは激戦と化している。なかでも、ソニーはかつての御三家と互角のシェア争いをするまでになった。前述のとおり御三家のうちパイオニアがついに実質脱落に至っている。

DVDレコーダーの選択上のDVD規格に関する注意点


DVDレコーダーを購入・入手等する際の主な注意点を以下に列挙する。なお、ハイビジョンの録画に関しては#ハイビジョンレコーダーの項を参照。

  1. 具体的にどの種類のメディアで(加えてどの録画型式で)録画できるのか。録画用メディアの種類(規格)には現在、DVD-R/-R DL/-RW/-RAM/+R/+R DL/+RW HD DVD blu-ray Discなどがあり、また録画形式にはビデオモード(DVD-Video準拠)とVRモード(DVD-VR)がある。一部のメディア規格において一部の録画形式に対応していない機種がある。(一部規格には8cmサイズもあり、同様に対応・非対応がある)
  2. さらに、次項のコピー制御に関連して、必須となるべきCPRMメディアへの対応。特にデジタル放送を録画利用したい場合には重要である。
  3. 各規格のメディア、各録画形式について、録画できないまでも、再生には対応しているのかどうか。また、録画できるとしても放送やビデオ信号からの録画はできず、他の媒体からのコピー限定の場合もある(特に2層DLメディアに多い)。
  4. また、他のDVDプレイヤー・レコーダーなどの機器との間で、DVDメディアの録画・再生を融通したい場合には、当該他の機器についても上記の詳細な情報を把握しておいた方が良い。また、メディアの種類によってはファイナライズしないと他の機器で再生できない場合もある。
  5. さらに、非対応となっているメディアや、非対応の録画方式(CPRMの有無を含め)により録画されたメディア、またその他の非対応の仕様(8cmサイズや両面メディア、倍速録画メディアの倍速数など)のメディアを、当該非対応のDVD機器において使用すると、誤動作を起こしたり、最悪の場合は機器の故障を招く場合もあり、ユーザは十分な注意が必要である。

<スタブ>

DVDレコーダーとコピー制御の関係

現在、BSデジタル放送110度CSデジタル放送地上デジタル放送デジタルケーブルテレビSKY PerfecTV!の一部番組、の各放送においてコピー制御が実施され、「コピーワンス」(1回だけ録画可能)「コピー禁止」の制御信号を付加された番組に対しては、DVDレコーダー側の録画等の動作に対してもさまざまな制限が課せられる。

アナログメディアとコピー制御

デジタル放送関連のコピー制御については、デジタル信号(映像・音声)やデジタル媒体にのみ載せられるものであり、アナログ信号やアナログ媒体(VHS等)には無縁なものであると言う誤解が抱かれがちである。しかし、実際には、デジタル放送チューナー等から出力されるアナログ信号、およびその信号を録画したアナログ媒体に対しても通常、コピー制御の信号(通常はCGMS-A)が重畳されている(CGMS-Aのコピー制御信号は垂直帰線区間に記録されているため、コピー制御非対応の機器でもそのまま素通りして除去されることなく記録される。)(なお、SKY PerfecTV!では、アナログ信号出力には、「コピーワンス」のCGMS-A制御信号は一部のコンバータ機種を除いて出力されない。ただし、「コピー禁止」のCGMS-A制御信号は出力される。)

つまり、デジタル放送チューナー等からアナログ映像・音声ケーブルでVHSのビデオテープレコーダ|VTR(コピー制御対応・非対応を問わず)に接続しVHSに録画した場合においても、当該VHSテープにはCGMS-Aの制御信号が記録される。そして、そのテープをコピー制御対応のVHS機器で利用したり、またはコピー制御非対応のVHS機器からアナログ映像・音声ケーブルでコピー制御対応のレコーダー機器に接続し録画等したりする場合には、コピー制御の影響を受ける事になる。(従来のVHS専用機などコピー制御非対応の機器で録画等する場合には、CGMS-Aによるコピー制御の影響は受けない。ただし、CGMS-Aで「コピー禁止」の映像信号には通常、マクロビジョンのコピー制御も掛かっており、CGMS-Aのコピー制御非対応の機器でも録画はできない。)

コピーワンス・コピー禁止
また、「コピーワンス」のコピー制御信号が付加されたデジタル放送(番組)を録画する場合には、基本的にはCPRMに対応したメディアおよび機器が必要である。DVDレコーダーによっては、CPRM対応メディアの内、一部の種類(規格)(※次号参照)のCPRM対応メディアには、非対応で録画できない場合もあり注意が必要である。また「コピー」と言っても、デジタル放送をHDDやDVDに直接録画する場合は(放送からのコピーと言う事で)別として、HDDからDVDに対してはコピーではなくムーブ(移動)となり、またDVDからHDDに対してはムーブもできない(戻せない)。HDDやDVDからVHSへについては、ムーブではなくコピーが可能。ただし、そうしてできたVHSから、HDDやDVDにはコピー・ムーブができない(戻せない)。

なお、「コピー禁止」(録画禁止)のデジタル放送の場合は、(コピー制御対応機器での)録画はできず、「コピーフリー」(制限なしに録画可能)の場合には、コピー制御に起因する制限は受けない。

CPRM対応メディア
CPRM対応のメディアは当初はDVD-RAMとDVD-RWのみだったが、2004年にはDVD-RにもCPRM対応メディアが登場した(使用するにはレコーダー側もDVD-R CPRMに対応している必要がある)。CPRM対応メディアの販売単価は、CPRM非対応メディアの数倍から10倍程度であり、割高である。DVD-RAMとDVD-RWの録画用メディアはCPRM対応の物も多いが、それ以上にDVD-RのCPRM非対応メディアが大量に販売されているため、利用者は注意が必要である。なお、DVD-R DLメディアに関しては今の所はCPRM対応メディアは存在していないが、将来的には登場する可能性はある(ただし技術面はともかく、既存のDVD-R DLメディアが依然として割高な事から、更にコスト面で割高になる可能性が高い)。

なおDVDアライアンス制定メディア(+R/+RW)に関しては著作権保護規格の策定が遅れており、現在のところコピー制限が付加されたデジタル放送を録画できる機器・メディアは存在しない。

なお、CPRM対応メディアにコピーワンスの放送を録画する場合、DVD-VR(VRモード)でしか録画(および再生)できない。(DVD-Video《ビデオモード》でCPRMメディアへの録画は、メディアの規格上は可能であるが、レコーディング規格上不可である)

現状のコピー制御に関する問題点
各種デジタルレコーダーにコピーワンス信号入り番組を録画した後、他のメディアに移動させると、元のレコーダーに記録されていた番組データは消去される仕組みになっている。この仕組みにはムーブ作業が何らかのトラブルで失敗しても、元のレコーダーに記録された番組データが消去される場合がある。この問題が原因で大事な番組を保存出来なかったと、消費者からの苦情と不信感を招く事態が起こっている。

また、消費者が著作権法の下でも本来なら合法的とされるバックアップが出来なくなる点や、お気に入りの映像の編集作業に著しく制約を受ける点についても批判的な声が続出している。

これに対してはiTunes Music Storeで用いられているDRMFairPlayのように複数回のコピー可能回数制限に緩和させる動きも出ていて、今後の動向が注目される。

関連項目


AV機器

Brenner (Hardware)#DVD-Brenner | DVD recorder | Dvd-brander

 

This article is licensed under the GNU Free Documentation License. It uses material from the "DVDレコーダー".

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