CVCC(シーブイシーシー、Compound Vortex Controlled Combustion)とは、1972年に発表した本田技研工業の低公害エンジン。複合渦流調整燃焼方式の略称。CVCC及びその派生型エンジンは1970年代・1980年代のホンダ製の自動車のほとんどに搭載された。
当時世界一厳しく、パスすることは不可能とまで言われた米国のマスキー法という排気ガス規制法の規制値を最初にクリアしたエンジンである。 その功績により「CIVIC CVCC」は米国自動車技術者協会(SAE)の月刊機関誌「AUTOMOTIVE ENGINEERING」上で20世紀優秀技術車(Best Engineered Car)の1970年代優秀技術車に選ばれた。
副燃焼室と副燃焼室用バルブを持ち、燃料をとことん燃やし尽くすという思想で作られている。 当初は触媒を使用しなかったので、有鉛ガソリンでも走行可能だったといわれている。
1980年、CVCC-IIを発表。燃焼室の位置を主燃焼室のほぼ中央に位置変更、トーチ孔を多孔化したセンタートーチ燃焼室と、希薄混合気とEGR(排気ガス再循環)の比率を走行条件に合わせたラピッドレスポンスコントロールシステムを採用、さらなるパワーレスポンスと燃費効率を実現している。
1981年、CVCC-IIをさらに発展させた高密度速炎燃焼原理と呼ばれるCOMBAX(COMpact Blazing combastion AXiom)は、高圧縮で新ファンネル型燃焼室を採用した超ロングストロークで高い燃焼効率を実現、シティに採用された。