B29.maxwell.750pix.jpg B-29は、第二次世界大戦末期から朝鮮戦争期のアメリカの主力戦略爆撃機。中型爆撃機構想から発展したB-17と異なり、最初から長距離戦略爆撃を想定して設計された。当初は陸軍戦略航空軍所属であったが、1947年に空軍の独立と共に空軍に移管。
設計・製造はボーイング社、中翼単葉プロペラ4発の大型爆撃機である。爆弾の搭載量は最大9トン、航続距離は 4,585km。ニックネームは「超空の要塞(スーパーフォートレス /Superfortress)」 。
初出撃は、1944年6月。後継機は、改良型のB-50およびB-36。
しかし1945年に入りカーチス・ルメイが指揮官となると、「日本の継戦能力を根本から絶つ」として、爆撃対象は軍・民間を問わなくなり、低高度からの夜間無差別絨毯爆撃を開始した。総計14万から17万トン(諸説あり)の爆弾を東京・大阪をはじめ、日本各地の都市に対して絨毯的に投下し、主要都市を焦土化した。
都市の住民8万人以上が亡くなった東京大空襲や、大阪大空襲は、B-29の重要な戦果とされる。さらに日本各地の港湾・航路に空中投下機雷を散布し、国内航路に大打撃を与えた。当初は数十機編隊で爆弾搭載量も2~3トンであったが、1945年になると5~6トンを搭載するようになり、終戦近い頃には約500機のB-29が戦爆連合(爆撃機と、それを護衛する戦闘機の集団)で来襲するようになった。
また、広島市・長崎市に2発の原子爆弾を投下し、結果的に無差別に数十万人の一般市民を虐殺した任務も担った。広島市に原子爆弾を投下したB-29はエノラ・ゲイ、長崎市に原子爆弾を投下した機はボックスカーと呼ばれる。広島にはウラン型の「リトルボーイ」が、長崎にはプルトニウム型の「ファットマン」が投下された。(詳細記事:広島市への原子爆弾投下・長崎市への原子爆弾投下)
B-29はその卓越した能力により日本の継戦能力と継戦意思を喪失させた、戦略爆撃機の代表と言える。
アメリカではこれら戦果により、日本の敗戦を早め「本土決戦」という無益な地上戦を避けることができたと考える人も多く、広島市に原子爆弾を投下したエノラ・ゲイは、退役後、分解されて保存されていたが復元されスミソニアン博物館に展示されることとなった。また、ボックスカーはアメリカ空軍博物館に実機が保管されている。
迎撃用の単座戦闘機鍾馗・雷電・紫電改や、斜め20mm砲を装備した双発の月光・屠龍等が使用されたが、これらはおしなべて速度と高高度性能に劣っていた為、それなりの活躍はしたものの、有効な防御はできなかった。さらに、1945年3月に硫黄島がアメリカ軍に占領され、護衛戦闘機P-51が随伴するようになると、日本軍迎撃機によるB-29の撃墜は一段と困難になった。カーチス・E・ルメイが戦術変更して以来、B-29の空襲は主に夜間に行われるようになり、2~3千メートルまで降下して絨毯爆撃を加えるようになった。夜間に有効なレーダーがない日本側は効果的な迎撃を行うことができず、探照灯のサポートや地上の火災の照り返しでようやくB-29を発見・攻撃する状態であったという。日本軍迎撃機の攻撃能力を的確に評価したアメリカ側は、B-29の尾部にある防御火器を除いてそのほとんどを撤去し、浮いた重量を燃料や爆弾に振り分けるようになった。
本土爆撃の初期には、B-29の爆撃行は長距離飛行を余儀なくされており、強力かつデリケートなエンジンの故障もあり損害は少ないものではなかった。被弾・故障したB-29の不時着地と護衛戦闘機の基地として硫黄島が選ばれ、アメリカ軍は多大な犠牲を払って日本軍からこの島を奪った。同島までたどり着けないB-29のためには東京湾近辺に潜水艦が配置されて乗員の救助にあたった。
C-97はジェット輸送機C-135が実用化されるまで、米空軍で空中給油機として使われた。ストラトクルーザーは「空飛ぶホテル」の異名を持つ豪華な旅客機だったが、ジェット旅客機が登場するまでの端境期に登場した上、故障が多く早くに引退した。
なおイギリスにも輸出され「ワシントン Mk.I」として就役したが、試用のみ。
一方、アメリカ空軍はTu-4にアメリカ本土への攻撃能力があることを理解してパニックに陥り、レーダーや地対空ミサイルなどの防空設備の開発を急ぐこととなった。また、アメリカ人はB-29のあからさまなコピーなのをみてTu-4を「ボーイングスキー」と呼んだという。
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"B-29 (爆撃機)".
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