| 発見 | |
|---|---|
| 発見者 | マイケル・ブラウン チャドウィック・トルヒージョ デイヴィッド・ラビノウィッツ |
| 発見日 | 2003年10月21日 |
| 仮符号 | - |
| 分類 | 海王星以遠天体 |
| 軌道要素 元期 2005年8月18日(JD 2453600.5) | |
| 離心率(e) | 0.4416129 |
| 軌道長半径(a) | 67.7091 AU |
| 近日点(q) | 37.808 AU |
| 遠日点(Q) | 97.610 AU |
| 公転周期(P) | 557年 |
| 平均軌道速度 | 3.436 km/s |
| 軌道傾斜角(i) | 44.177度(deg) |
| 昇交点黄経(Ω) | 35.8750度(deg) |
| 近日点引数(ω) | 151.3115度(deg) |
| 平均近点角(M) | 197.5379度(deg) |
| 物理的性質 | |
| 直径 | 2390 km以上 |
| 質量 | ? kg |
| 密度 | ? g/cm3 |
| 表面重力 | ? m/s2 |
| 脱出速度 | ? km/s |
| 自転周期 | ? |
| スペクトル分類 | ? |
| 絶対等級(H) | -1.1 |
| アルベド | 0.5 - 1.0 |
| 平均表面温度 | ? |
2003 UB313は、冥王星より大きなサイズを持つと考えられている海王星以遠天体(TNO)である。2003年10月21日に撮影された画像に写っているところを、マイケル・ブラウン、チャドウィック・トルヒージョ、デイヴィッド・ラビノウィッツにより2005年1月8日に発見され、同年7月29日に発表された。発見当時は太陽から97天文単位離れたところにあり、黄道面からかなり傾いた楕円軌道を557年かけて公転していると考えられている。
2003 UB313を発見したグループは系統的に太陽系外周部にある天体を探索しており、これまでもクワオアーやセドナなど大型の海王星以遠天体を発見するなど成果を挙げてきた。2003 UB313も、パロマー山天文台のサミュエル・オースチン反射望遠鏡によって2003年の10月に普段と同じように撮影されたが、同じ場所を写した別の写真と比較され、背景の星空に対してゆっくりと移動していることが判明したのは2005年の1月である。その後追加の観測が行われ、おおよその軌道とサイズが見積もられた。
天体の名称は既に国際天文学連合(IAU)に提案済みだが、内容に関しては守秘義務があるため公表されていない。発見者によると、新惑星の命名規則がはっきりと決まっていないため、天体をカイパーベルト天体とみなして何らかの創世神話に由来する名前を付けるようである。
この天体は視等級にして19等と、さほど高性能でない望遠鏡でも観測可能な明るさであるが、軌道傾斜角が大きいためにこれまで知られていなかったと考えられる。太陽系の質量の大部分が黄道面上に見出されるため、探査の目もその方向に向いているからである。
発見当初、スピッツァー宇宙望遠鏡で検出することができなかったため、天体の直径は3000km未満と考えられていた。しかし、この観測では望遠鏡が天体とは別の方向を向いていたことが指摘されており、この上限の値は否定されている。その後2005年8月23日および25日に改めてスピッツァー宇宙望遠鏡により観測が行われ、冥王星より20%ほど大きい2700kmという結果が出た。
また、直径を割り出すためにハッブル宇宙望遠鏡での観測も行われる予定である。97AU先にある直径3000km程度の天体なら、画像処理により直径を割り出すに十分な解像度を得ることが可能である。
2006年2月2日、ドイツ・ボン大学などの1.2ミリ波観測により、直径約3000km(誤差は400km以下)であることが確認できた旨の論文がネイチャーに掲載された。だが、4月11日にアメリカ航空宇宙局(NASA)は、ハッブル宇宙望遠鏡の観測結果として直径約2400kmで冥王星よりもやや大きい程度であるとの見解を発表した。
メタンは揮発性が高いため、2003 UB313はこれまでずっと太陽から遠方に存在していたことを示している。これと対照的なのが、同時期に発見された2003 EL61であり、こちらはメタンではなく水の氷が存在する。これは冥王星の衛星カロンにも見られる特徴である。
天体が冥王星より大きいため、これが第十惑星とされる可能性がある。実際、NASAは第十惑星発見と発表し、各メディアもそれに倣っている。一方、これまでと同じように、この天体が惑星に分類されることは無いだろうとみる天文学者もいる。
発見当時の惑星の定義は、『太陽を周り、ある程度の大きさを持ち、軌道を占有している天体』というものが一般的であったが、これは定義としては曖昧であり、より厳密な定義を求めて活発に意見が交わされている。それでも、冥王星と同じような軌道上には、冥王星に匹敵する質量の天体が多数発見されているため、惑星と見做すのはおかしいのではないかと主張する天文学者は多い。IAUは声明を出して「冥王星が惑星から降格されることはない」としているが、この場合は
この天体が惑星かどうかを決定するのはIAUであり、結論は早くても2006年の夏までは出ないとされている。
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