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魚上綱 Pisciformes
Herringuwe.jpg
タイセイヨウニシン Clupea harengus
分類
界:動物界 Animalia
門:脊索動物門 Chordata
亜門:脊椎動物亜門 Vertebrata
上綱:魚上綱 Fish
下位分類
本文参照
魚類(ぎょるい)は、脊椎動物の1グループで、一生の間、主に中に生息し、鰓(えら)呼吸を行い、はなく、を使って水中を泳いで移動する分類群である。

魚類が生息する水環境は多岐におよび、海などの塩水に生活する塩水魚(海水魚)、川、湖、沼などの淡水に住む淡水魚、また、汽水に生息する魚や海水・淡水どちらでも生息できる魚もいる。深海に生息する深海魚もいる。例外的に呼吸を行う種や、干潟などで一時的に空気中に出て呼吸したり、発達したヒレで陸上を這って移動したりする種もいる。

四足の獣を食べることを禁じられていた仏教徒の多い国、特に四方を海に囲まれた日本人にはなじみ深い食材で、古くから「おいしい魚」あるいは「食べられる魚」と、「不味い魚」「食べてはいけない魚」という実用的な観点から魚の種類への関心が高い。魚の字は元は「いを」「うを」、食用(副食物)としては単に「な」と訓じていたが、これが(な)であることから、「さかな」とも訓ずるようになった。

食料の他に肥料飼料・加工品の原料などとして使われる。また、釣り熱帯魚鑑賞は趣味として広く親しまれている。

分類と進化


分類上は、サメエイなどの軟骨魚類(軟骨魚綱)、サケコイマグロなどの硬骨魚類(硬骨魚綱)、さらに絶滅した分類群の板皮類棘魚類を合わせ、魚上綱という分類群として扱うことが多い。なおヤツメウナギメクラウナギなどの無顎類は魚上綱に含まれないが、「魚類」に含めて扱うことが多い。

生物の進化の歴史では、脊椎動物の中で無顎類が最も古く生まれ、次いで顎口類の魚が現れたと推定されている。また、魚類からは四肢動物両生類爬虫類哺乳類)が分岐して生まれている。すなわち魚類(魚上綱)と通常呼んでいる生物のグループは側系統群(単系統群から一部の群を除いたグループ)であり、現代的な意味では生物分類の単位とは呼べない。従って「魚上綱」はなるべく使用しないことが望ましい。もっとも「魚類」は「爬虫類」などと同様に今後も実用性の観点から使用されていくことであろう。ただし「魚類」の範囲がどこまでか(無顎類を含むかどうか等)は曖昧さが残る部分である。

「動物は海から生まれた」と言われるが、魚類の進化を見ると、その当初から淡水での生活が大きな役割を果たしていたと考えられる。魚類の分類群ごとに見ると、軟骨魚類と全頭類は大部分が海産であるが、無顎類にも淡水産があり、硬骨魚類の中で原始的なものと考えられる肉鰭類や全骨類などは大部分が淡水産である。化石的証拠から見ても、魚類の進化に於いて、かなり早い時期に淡水への侵入がおこなわれたと見て良い。

現在の硬骨魚類は、おそらく淡水で進化し、肺を持っていた。その一部が陸に進出して両生類へと進化した一方、海に戻って大発展を遂げたものが現在の魚類の大部分を占める真骨類になったものと思われる。肺はその機能を失い、浮き袋として用いられている。

軟骨魚綱 Chondrichthyes

板鰓亜綱 Elasmobranchii 全頭亜綱 Holocephali

硬骨魚綱 Osteichthyes

肉鰭類 Sarcopterygii
  • シーラカンス目 Coelacanthiformes - シーラカンス(ラティメリア)
  • ケラトドゥス目 Ceratodontiformes - オーストラリアハイギョ(ネオケラドトゥス)
  • レピドシレン目 Lepidosireniformes - ミナミアメリカハイギョ(レピドシレン)、アフリカハイギョ(プロトプテルス)
軟質類 Chondrostei 全骨類 Holostei
  • セミオノートゥス目(ガー目) Semionotiformes - ガー
  • アミア目 Amiiformes - アミア
真骨類 Teleostei

体の構造


解剖学的に見ると、魚類の体はの特徴(空気に比べて、濃密、溶存酸素が少ない、を吸収し透過し難いなど)に適応したものだと言える。

多くの魚類の体型は流線型であり、外見ではわかりにくいこともあるが、頭、胴、尾に分けらける。多くの魚類の体表は(うろこ)で覆われている。

頭部に含まれるものは、眼から上あごの先端部までの吻部、えら蓋、頬部(眼から前鰓蓋骨まで)および下あごである。頭には長いひげや棘を持つものもいる。鼻孔には様々な形や深さのものがあるが、多くの場合には、前鼻孔と後鼻孔とが皮下で連結したU字型の管になっており、鼻孔と口腔とは繋がらない。吻の前部にある前鼻孔から入った水は、そのまま後部にある後鼻孔から流出するようになっている。

胴部は頭部以降から肛門の位置までで、外見上は尻鰭の前までである。内臓器官は全てここまでに含まれる。

尾部は肛門以降、尾びれまでである。魚類は、背面の筋肉が胴部から尾部へと連続的に発達しているので、外見上は尾の区別がはっきりしない。つまり、胴部から尾部をまとめて運動に使用しているとも言える。魚類では尾部の比率は比較的高く、一般の魚類でも3割以上、ウナギ目などは7割以上が尾である。

大きさ

現存種で最大のものは全長14mに達するジンベエザメ、最小のものはインドネシアスマトラ島の泥炭湿地に生息する卵を持った最小の雌で7.9mmのコイ科の魚である。世界最小の魚はシンガポール国立大学モーリス・コテラット博士、イギリス自然史博物館ラルフ・ブリッツ博士等が発見し、2006年3月4日に報道された。 魚のひれの説明.png

ひれ

ひれは魚類の一番の特徴である。一般の魚類では、鰭は薄膜状の構造で、体の正中線、あるいは左右に対になって出て、遊泳の助けとなる構造である。膜を支えるように鰭には多数の筋(鰭条)が入っていて、基部には骨と筋肉が接続しているのが普通である。
  • 胸びれ - 頭のすぐ後の、背腹のほぼ中央に位置するひれ。体の左右両側に2枚ある
  • 背びれ - :背側にあるひれ
  • 腹びれ - 腹側の肛門よりは頭に近い方にあるひれ
  • 尻びれ - 腹側の肛門よりは尾に近い方にあるひれ
  • 尾びれ - 尾にあるひれ
  • 脂びれ - 背側の背びれよりも尾側にあるひれ。一部の魚類に見られる
この中で、胸びれと腹びれは左右1対あり、これらを対鰭、それ以外を不対鰭と言う事もある。進化の過程でこれらのひれの一部がなくなってしまった分類群も多い。

体表を覆っている(うろこ)には4種類ある。現存するほとんどの硬骨魚類は円鱗(えんりん)あるいは櫛鱗(しつりん)を持つ。ヒラメのように体の部分によって円鱗と櫛鱗を有する種類もいる。

楯鱗(じゅんりん、Placoid Scale)
象牙質がエナメル質で覆われた構造の鱗。尾側方向を向いた小さな刺があるため、尾から頭に向かって撫でるとざらざらする。サメエイなどの軟骨魚類のみに見られる
硬鱗(こうりん、Ganoid Scale)
あまり重なりあわずに体を覆っている平たい鱗。骨質の外部をエナメル質が覆う構造になっている。チョウザメガーポリプテルスなどの原始的な硬骨魚類に見られる
円鱗(えんりん、Cyclod Scale)
年輪のある小さな楕円状の鱗。アジカツオコバンザメコイなど
櫛鱗(しつりん、Ctenoid Scale)
円鱗に似ているが、一端に小棘を有することで区別される。櫛鱗のなかで小棘の違いから、crenate, spinoid, ctenoid の3つに分けられる。スズキサバマダイなどに見られる

繁殖と発生


繁殖形態は卵生で、は他の動物よりも卵黄(栄養分)の割合が多く、小さなが大きな卵黄にくっついたような状態で発生がすすむ。ふ化する稚魚はたいてい腹に大きな卵黄を抱え、しばらくは卵黄の栄養分で成長する。ただしサメ類、エイ類、カダヤシカサゴウミタナゴなど、体内で卵をふ化させて稚魚を産む卵胎生のものもいる。

関連項目


構造
輸卵管 - 魚眼 - 総排出腔 -

水産業
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- 漁場 - 漁船 - ソナー - 釣り - 投網 - 梁漁

食材・料理
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調理 - 三枚下ろし - 漬ける - 焼く
料理 - 刺身 - 寿司 - 唐揚げ - 天ぷら - 焼き魚 -蒲焼き -照り焼き -煮魚 -フライ -ちり鍋- アクアパッツア - ゲフィルテ・フィッシュ
食品 - 蒲鉾 - 竹輪 - 半片 - くさや - 魚醤 - 燻製
アニサキス

趣味・娯楽
水族館 - ペット - 熱帯魚 - キンギョ
釣り - - 釣り針 - 釣り糸 - 釣り竿 - リール - ルアーフィッシング - フライ・フィッシング - 魚拓 - 出世魚
ダイビング - フィッシュウォッチング - 水中写真
さかなクン

生物・環境
食物連鎖 - プランクトン - 魚つき林
環境問題 - 絶滅危惧種 - ワシントン条約 - レッドデータブック (環境省)
モデル生物 - ゼブラフィッシュ -メダカ -トラフグ
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- 大洋 - - 海流 - 海岸 - 深海
-

外部リンク


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