養殖業(ようしょくぎょう)とは、狭義には水産業の一種で魚介類や海草などの水棲生物を人工的に育てる産業。広義には、水棲生物に限らず、生物全般を人工的に育てることを指す。ただし、陸生植物に関しては栽培、哺乳類に関しては畜産あるいは酪農、鶏に関しては養鶏という用語が利用される。生育した生物本体または副生成物を利用することを目的としており、鑑賞、愛玩目的で育てる場合は養殖とは呼ばない。養殖するためには対象となる生物の生態を知る必要があり、養殖に成功するまでには時間がかかる。魚介類に関しては、卵あるいは稚魚、稚貝から育てることが多い。
完全養殖は親がどのように子を誕生させ、孵化させるのかという部分まで研究を行う必要があり、生態が明らかになっていない動植物、特に水中で生育する魚類では大変に難しい技術とされている。しかし、21世紀に入ってから、かつては不可能とされていたウナギやマグロといった魚介類での完全養殖の実験が成功しており、今後の技術発展に水産業者の関心が集まっている。
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