音声学(おんせいがく)とは、音声を研究をする学問。
簡単なイメージで説明すると、音声学:医者、生理学者、物理学者、言語聴覚士、言語矯正士、外国語教師、犯罪捜査官、プログラマー、音韻論:言語学者、古文書学者、人類学(民族学)者、哲学者、心理学者、ということになる。
音韻論で抽出した音素はスラッシュ( / ~ / )に入れて音韻表記し、有限なのに対して、物理的なものである音声はIPAを始めとした音声記号をブラケット( ~ )で囲んで表記し、表記は無限である。しかし音声学は、音韻論の強力な武器となる。IPAは、言語音の区別の研究が進んだり、新たな言語音が発見されたり、またより精度の高い表記を目指すに伴って、たびたび更新されている。IPAによる表記は音韻表記に近い単純な簡易表記から、精度の高い精密表記まである。
音声記号は、IPAの他にも様々な記号が考案されてきた。また、その国や言語固有の音声記号や音韻表記がある。(日本の/F/(フの子音)など。ほかにカナダ式IPA、スウェーデン式IPA、英語固有の発音記号、ウラル語学・印欧語学固有の記号など)
音声学は発音・空気振動による伝播・聴き取りという面から見て、調音音声学・音響音声学・聴覚音声学の三部門に分け研究されている。調音音声学は人類史の中で非常に長い歴史を持ち、音韻的研究・文字の発展にも大きな影響を与えてきた。調音音声学の理論の多くは、言語学においては常識と看做されており、学習・研究上必要不可欠の知識である。また、主として1990年代以降の音響音声学分野において、コンピュータを用い様々な物理的な音声を研究する方法は犯罪捜査などにも利用されている。聴覚音声学は、伝統的な心理音響学と分けて考える場合には、知覚音声学という呼び名がより適当である。音声学は、今後、脳科学者・心理学者・人類学者などの連携のもと、より大きな開拓・発展が期待される。詳細はその項目を参照のこと。
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