長野県(ながのけん)は、日本の中部地方中部に位置する県である。面積は全国第四位。かつての信濃国にほぼ相当するので、俗に「信州」(しんしゅう)と呼ばれ、特に観光ガイドでは「信州」と呼ぶことが多い。
県庁所在地は、北信地方の中心都市で、善光寺の門前町として発展した長野市である。
県内は、大きく東信地方、北信地方、中信地方、南信地方の四つに分けられる。19市25町37村の81市町村があり、最大人口は長野市の383,316人、最大面積は松本市の919.35km²、最大人口密度は岡谷市の640.76人/km²。
「日本の屋根」と呼ばれ、県境に標高2000m~3000m級の高山が連なり、内部にも山岳が重なりあう急峻で複雑な地形である。数多の水源を擁し、天竜川、木曽川は南下して太平洋へ、千曲川、犀川は合流して信濃川となり北上して日本海へ流れている。
本州を縦断する糸魚川静岡構造線(糸静線)が、県下を南北に走る。糸静線の東側は第三紀層が分布している。糸静線沿線の諏訪湖から中央構造線が南に走る。
内陸側なので、気候は、基本的に全般的に寒暖差の烈しい内陸性気候を呈している。しかし、位置による地域差が大きく、北信は日本海側気候の地方であり、一方で南信は山梨県や岐阜県東濃地方と同様に太平洋側気候の影響を受けている。降水量も地域差が大きく、県の東信から北信にかけては年1000mm前後と少なめだが、中信から南信にかけては年1500mmに達する。
内陸側に位置するので、学校教育や一般的分類では、中部地方の中央高地(甲信地方)として区分される。北陸地方に含まれたり(信越地方、北信越地方)、東海地方と併称されたり(甲信東海地方、狭義の中部地方)、関東地方の外縁部(関東・甲信越地方、関東・甲信地方。中央省庁に多い)とされたりする事もある。
主な都市の冬 (1月。平年値)
| 都市 | 降雪量累計 | 最深積雪 | 日照時間 | 平均気温 | 最高気温平均 | 最低気温平均 | |
| 札幌 | 630 cm | 101 cm | 97.2 時間 | -4.1 ℃ | -0.9 ℃ | -7.7 ℃ | |
| 高田 | 746 cm | 139 cm | 64.7 時間 | 2.2 ℃ | 5.8 ℃ | -0.8 ℃ | |
| 長野 | 283 cm | 30 cm | 124.3 時間 | -0.7 ℃ | 3.4 ℃ | -4.3 ℃ | |
| 軽井沢 | 136 cm | 32 cm | 170.8 時間 | -3.6 ℃ | 2.0 ℃ | -9.0 ℃ | |
| 松本 | 85 cm | 25 cm | 171.8 時間 | -0.6 ℃ | 4.9 ℃ | -5.5 ℃ | |
| 諏訪 | 107 cm | 20 cm | 179.2 時間 | -1.5 ℃ | 3.6 ℃ | -6.1 ℃ | |
| 飯田 | 54 cm | 17 cm | 165.2 時間 | 0.9 ℃ | 6.8 ℃ | -4.0 ℃ | |
| 浜松 | 0 cm | 0 cm | 193.3 時間 | 5.8 ℃ | 10.1 ℃ | 2.3 ℃ | |
| 東京 | 13 cm | 7 cm | 180.5 時間 | 5.8 ℃ | 9.8 ℃ | 2.1 ℃ |
(※県内に本社を置く企業については、Category:長野県の企業 を参照する事。)
60Hzの電源周波数の区域が大半であるが、小諸市高峰高原や大町市の一部などでは50Hzの区域もある。
以下の19市25町37村がある。
古くは上田に、後に松本に信濃国の国府が置かれ、江戸時代には十を超える小藩や天領に分かれ、各盆地の中心都市が相互に独立して栄えていた上に、地理的に県庁の位置が極めて北に偏っている。このために、東北信(東信地方と北信地方の併称)と中南信(中信地方と南信地方の併称)との間に深刻な対立が生じた。
これは県政史上、長らく大きな問題となっており、現在でも地域間対立の凝りが完全に解消されたわけではない。従って、全県的な総まりは強くなく、経済的、文化的には長野のほか、幾つかは松本にも全県的な中枢機能が置かれている。
長野県は、交通体系で大きく二分され、上信越自動車道(長野新幹線、国道18号)沿線である北信と東信は日本海側(北陸地方。特に上越市)との、中央自動車道(中央本線、飯田線)沿線である中信と南信は太平洋側(東京、浜松、名古屋など)との交流関係が深い。この交流関係の深さは、私立大学で、北陸系が長野で、東海系が松本で地方試験を行う事が多い点にも表れている。
交通体系が日本海寄りルートと太平洋寄りルートの二本の幹線が併存する為に、名目上では一県となっていても、実質上では一県で統まるのは困難を極める。この地域構図は、「信濃の国」(県歌)における「松本・伊那・佐久・善光寺」の四区分に象徴される。特に、長野オリンピックにおいては、北信への過剰出費を進めたという声も出ている。
インターハイや国会議員の選挙区では、北陸信越ブロックとして全域とも北陸地方に編入されている。一方、サークルKや電力会社などは、東海ブロックとして全域とも東海地方に編入されている。又、NHKなど東京系の企業のエリアでは、全域とも関東地方の「外縁部」として扱われる事も少なからずある。このため、必ずしも北陸一色や東海一色や関東一色とは限らない。
従って、長野県全体としてではなく、「上信」(上野国・信濃国)の呼称は東信を指し、「信越」「上信越」(上野国・信濃国・越後国)の呼称は北信と東信を指し、「三遠信」(三河国・遠江国・信濃国)の呼称は南信を指すと考えることもできる。特徴としては、「上信越」は観光や交通網で総まった経済連合、「三遠信」は反県庁所在地志向の政治連合という色が濃い。
南信の場合は、「三遠信」というよりも、より明確に「三遠南信」という名称で呼ぶ事がある。主な名称としては、三遠南信自動車道、三遠南信地域交流ネットワーク会議、三遠南信サミット、三遠南信地域整備連絡会議、三遠南信地域経済開発協議会、といった機関がある。こうした動きを見ても、特に飯田を中心とした伊那盆地(南部)における「嫌長野・反北信中心」の傾向は、近年に再び顕在化しているとも言える。
そのため、道州制を導入する際には、日本海寄りルートと太平洋寄りルートで県を分割する案もある。
このほか、下伊那郡に「南信州」ナンバー導入を国土交通省に求める動きがある。
また長野県の公立高校の正式名称は「長野県○○高等学校」と、「長野県立○○高等学校」のような「県立」等は名称にはつかない。
県内のケーブルテレビ局では、テレビ東京などの在京局が視聴可能な所も多い。又、1991年以前には、クロスネット局が存在した。
一部のケーブルテレビ局では、在京局の再送信を行っている。アンテナ受信では県東部・北部の一部の地域で関東広域圏のチャンネルが受信できる。県南部の一部では、中京広域圏が受信可能、だが両方の場合も本来の放送範囲からは外れているため、場所によりノイズやゴーストなどが入る場合がある。
又、信濃毎日新聞のラテ欄には、関東広域圏のテレビ局と中京広域圏のテレビ局の両方を掲載しており、他に山梨放送も掲載している。
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