量(りょう)
量(りょう)とは、大きさの程度を持ち、それを計測したり大小を比較したりできるもののことである。
「定量的・定性的」という言葉もあるように、量と性質は相反する概念としてとらえられることが多い。しかし、性質というものも、複数の「量」を組み合わせて総合的に判断したものと見ることもできる。
量は分離量と連続量とに、また、外延量と内包量とに分けることができる。
連続量は不可算量とも言い、「ひとつ、ふたつ」と数えることのできない、量の値が連続的な(正確には、連続的とみなすことができる)量のことである。長さ、質量、温度など、また、騒音、振動、臭さ、固さ、甘みなどは連続量である。数えることができないのは不便であるので、便宜的に「これを1とする」という量を定めて、その何倍であるかで量を数値的に表す。その「1とする量」のことを単位という。
連続量はさらに物理量と感覚量とに分けられる。上述の例では、「また」で分けたうちの前者が物理量であり、後者が感覚量である。
物理量はその物理的性質のわかっている量であり、感覚量は物理的にはっきり意味のわかっていない(または複数の物理的性質に基づいている)、感覚的にしか表現できない量である。物理量を表す単位を物理単位という。
歴史的には、全ての連続量は感覚量であったが、科学や社会制度の発展によりそのうちのいくつかが物理量となった。例えば、力は長らく感覚的にしか理解できなかったが、ニュートンの研究により「質量を持った物体に加速度を生じさせるもの」が力であることがわかり、力は物理量となった。
感覚量についても、数値的に表現できないのは不便なので、特に工業の分野において計測する必要のあるものについて、特定の測定方法や測定器を定めて感覚量を数値的に表現することがある。そのような量を工業量と呼び、その数値の基準を工業単位と呼ぶ。工業量に物理的な重要性が付加されて物理量になったものもある。
また、温度に対する「暑さ」・「寒さ」、光度に対する「まぶしさ」など人が感じる量のことを心理物理量と呼び、感覚量に含めることがある。心理物理量は、それに対応する物理量とは比例しない。
「悲しさ」「嬉しさ」「痛み」といったものも、「大きさの程度を持つ」ということはできるが、「計測したり大小を比較したり」することが困難であるので、通常は量には入れない。
例えば、長さ1メートルのものと3メートルのものを足すと、全体の長さは4メートル(=1メートル+3メートル)となる。時間1秒と3秒とを足すと全体の時間は4秒になる。すなわち、長さや時間は外延量である。他に、面積、体積、質量などは外延量である。また、分離量も全て外延量である。
それに対し、速さ1キロメートル毎時と3キロメートル毎時とを足しても、全体の速さは4キロメートル毎時にはならず、1と3の間の値となる。密度1キログラム毎立方メートルのものと3キログラム毎立方メートルのものを足しても、4キログラム毎立方メートルにはならない。よって、速さや密度は内包量ということになる。多くの内包量は、複数の外延量の組み合わせで表される。例えば速さは距離(長さ)を時間で除したものであり、密度は質量を体積で除したものである。
كمية | Quantität | Quantity | Kvanto | Määrä | Quantité | Mennyiség | 양 (크기) | Квантитет | Kwantiteit | Storleik | Quantity | Kvantitet