部活動・クラブ活動・サークル活動(ぶかつどう・クラブかつどう・サークルかつどう、英 club activity)とは、いずれも共通の趣味・興味を持つ仲間が集まった団体の活動のことである。学校などにおいて行われる。
部活動、クラブ活動、サークル活動は、いずれもよく似たものであり、しばしば同一視されるが、厳密には次のような若干違う点も見られるといわれている。また、その活動は、だいたい「運動系」と「文化系」に区分されることが多い。
部活動、クラブ活動、サークル活動についての考え方の細部については、各個人や学校などによってさまざまなものがあり、活動の類型は、各学校などによって異なっている。なかでも、部活動とクラブ活動、クラブ活動とサークル活動については同一視して扱われることが多く、団体を1つか2つの種別に区分しているところが多い。
部活動・クラブ活動・サークル活動は、伝統的に運動系と文化系に分けられる。日本においては、運動系の部活動(運動部)がまず作られたといわれている。
運動系は、対抗試合に勝ち、より高い成績をおさめることが一般的に重要とされている。スポーツによる人間形成が行われることを期待し、日本においては精神的な活動をするところも多い。特に部活動においては、学年による上下関係を重んじ、必ずといっていいほど選手以外の指導者がいて、礼節なども重んじられる。地方では運動系の部活動に実質、強制加入させられるケースが多かった。また練習中に怠けると厳しい罰があることが多く、また休みでも朝から夕方まで一日中することがある。
文化系は、目的とする事業をどのように設定するかによって、重要とされることは異なる。大会やコンテストなどの成績であることもあれば、学校内における独占的事業の確実な遂行や、学術・芸術などにおいて高い水準での相互扶助や発表の場を確実に提供することであったりもする。一般に上下関係は運動部ほど強くないことが多いが、文化部ごとに尊重される人材が慣習的に存在している。
但し近年では、運動系においても上下関係に厳しくないところも出始めており、学校ごとに事情が異なる。
また、文化系においては「在籍しているが活動に参加していない」という、いわゆる幽霊部員が多い傾向がある。幽霊部員が出る背景には、入部が義務付けられているが希望の部が無く、やむを得ず体育部ほど参加が強制されない文化部を選ぶ事に加え、「履歴書に書く・調査書に書いてもらう」ためのクラブ実績の確保などがある。実質的には「部活動に参加せず、すぐ下校する」という、いわゆる帰宅部と呼ばれるスタイルである。
同様に顧問についても、活動の監督をせず一切を部員に任せ切り・放任するケースが見られ、このことも幽霊部員を増やす一因といえる。
文科系のうち、学校全体の行事に関わるような活動を行う部(放送部・吹奏楽部など)については、「総務部」として分類される。
なお、部活動以外のクラブ活動やサークル活動では、構成者の結合が部活動より緩やかであることも多く、以上に述べたような文化を必ずしも有しているとは限らない。
運動系と文化系とでは地域、学校によって状況が異なり必ずしも絶対というわけではないが、文化系が運動系よりも下に見られる傾向が日本にはある。根本には運動系は部活動が基本的に厳しく、運動するものは「礼儀正しい」「精神が強靭」という主観的概念が入る。(日本の固定観念が土壌になっていると思われる)文化系は試合や総体など勝負というものがなく「なまけもの」「根暗」というネガティブな印象を持っているものが多い。
実際は喫煙や飲酒、暴力行為など高校野球不祥事などが多く、日本高校野球連盟の05年度に審議した不祥事件数は960件数にのぼるなど「高校野球=さわやか球児」などの神話は崩壊している。
地方には未だに存在するが、野球部に所属していたという履歴があると、就職に有利に働く場合がある。
小学校、中学校、高等学校、大学と段階が進むにつれ、部活動、クラブ活動、サークル活動の状況は少しずつ変わる。小学校などでは、クラブ活動が中心とされるところが多く、中学校や高等学校では、部活動が中心とされるところが多い。大学になると、大きくは公益・分野重視の団体と人間交流重視の団体に2分されるが、重視するものを明確にしていない団体も存在する。
小学校などの初等教育においては、クラブ活動は必修となっている。これは、学習指導要領に定めがあり、特別活動の一領域とされている。このため、各学校毎や複数校が連携する形でそれなりにクラブが設けられている。なお、組織率は低いが、必修ではない選択制の部活動・クラブ活動も組織され、ブラスバンドを初めとして組織されている。なお、必修のクラブ活動と選択のクラブ活動を区別するために、それぞれを「必修クラブ」「選択クラブ」と呼ぶこともある。
必修のクラブ活動については、2002年度から土曜日がすべて休業日になり、それにともなって毎週のクラブ活動の時間が月1時間程度に削減される学校が増加している。授業時間を確保するための処置ともいえる。運営は各クラブの実態によって練習時間が変則的になり放課後に発表会のための練習を行うところもある。子どもたちの要望や、地域のボランティア(多くの場合、元保護者)が指導に来校する場合もあるが、実質の運営は個々の教員による。
京都府京都市では、部活動も近年始まり、文化系の部活動も存在する。放課後に異なる学年や学級の児童が1つの集団となって部活動を行うことは、コミュニケーションの発達の上でもたいへん望ましいとされる。しかし、指導員の確保はたいへん難しく、教員だけでは十分に対応できない場合が増えている。地域教育力の低下する現在、保護者と児童の現実を守るのは教員の積極的なかかわりが必要不可欠である。英語部などのようにな教員が指導を苦手とする分野は、保護者だけで部活動を運営するところもある。初等教育においては、校長の指導の下に教員が部活動運営の基盤となるべきであるが、なかなか行き届かないことも多い。
なお、小学生を対象としたスポーツ少年団が小学校単位で活動している場合において、指導者によって、例えば少年サッカーチームが「サッカー部」、少年野球チームが「野球部」と呼ばれるなど、当該スポーツ少年団が暗黙にその小学校のクラブ活動と同義のものとして認識され、「学校のクラブ」「地域のクラブ」の境界が曖昧になることがある。
中学校、高等学校などの中等教育においては、部活動もクラブ活動も課外活動である。
1958年の学習指導要領では、特別教育活動の1つとして、生徒の自発的な参加によって行われる活動とされていたが、中学校では1972年、高等学校では1973年改訂の学習指導要領から、クラブ活動は特別活動の一領域として必修とされた。中学校では1993年、高等学校では1992年改訂の学習指導要領では、「部活動への参加をもってクラブ活動の一部又は全部の履修に替えることができる」と明記された。しかし、中学校では2002年、高等学校では2003年改訂の学習指導要領で必修のクラブ活動は廃止され、現在では各校の実態に応じて、課外活動の一環として部活動が行われている。
多くの学校では、部活動は、生徒会と連携関係または協力関係において運営する。
大学などの高等教育の場においては、これらの諸活動はすべて課外活動である。このため、活動団体の類型区分は各学校によって異なるが、一般的に学生の趣向によって、公益・分野重視の団体と人間交流重視の団体に大きくは分けることができるといわれている。なお、複数の学校に跨って活動するインターカレッジ(一般には略してインカレ)サークルと呼ばれる形態のものも見られる。
一般に学生自治会の下に体育会や文化会などの自治組織が設けられ、その自治組織に所属して部活動やクラブ活動を行う。また、これらの活動分野ごとの組織に所属しないでサークル活動を行うこともある。
また、特に大学に分類される学校での公認クラブは、日本におけるその分野での先駆者的な立場で始まったものも少なくなく、特に外来の運動競技などでは、国内におけるその種目の初期段階から重要な役割を果たしている例があり、その為、他の学校教育現場での様に、全競技種目を統括するような総合体育大会のような運用方法はとられていない。(一部地域ではそういう形態も見られるが一般的とは言えない。)むしろ競技種目別に個別の連盟や協会が早くから整備され順次加盟校を増やす形態で発達してきたものが殆んどである。(参考:後述関連項目に一部紹介)
会社や業界ごとに、部活動、クラブ活動、サークル活動などが設けられていることがある。また、社会教育施設である公民館などにおける活動も盛んである。これらについても学校における活動と同様に、活動の分野に応じて大会や展示会が存在する。
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