運動会(うんどうかい)とは、主に学校等の教育機関、地域社会などで行われる、関係者(学校の場合は在学生)による体育的な行事のことである。体育祭(たいいくさい)と称することもある。
また、職場(会社など)や地域(市区町村)などで行われることもある。しかし、職場(会社など)での運動会は、企業の経営状況がこのところ良好でないことから、また、地域(市区町村)での運動会については、地域でのつながりの希薄化や過疎といったような理由から、開催を取り止めたり、あるいはその規模を縮小する流れも見られる。
赤白などの色別でチームを作って対抗するのが一般的で、それぞれの所属チームで応援団などを結成することもある。中学校や高校では学級対抗制をとる場合もある。小中学校では以前は半月~1ヵ月前から競技や応援演技の練習を行っていたが、学校週5日制の影響で、特に中学校では練習期間も1週間程度になっている。
小中学校では組体操やダンスのようなマスゲームを学年単位や全校、または男子全員・女子全員などで披露するが、高校などではそのようなことは行わない場合がある。高校は自由選択競技だけで行う場合が多く、ほとんどぶっつけ本番になる事もあるという。
義務教育の段階では学年学級の結束を重んじる空気があるため、特に小学校では学級旗の掲揚や学年ごとの学級対抗リレーが行われることが多い。中学校・高校では部活対抗リレーも行われる。
日本が近代国家を形成する過程において、運動会は大きな役割を果たしたといわれる。一つには、地方自治制度の整備や、産業化の進展による伝統的地域社会の再編成がすすむなかで、地域社会の統合に寄与したことが挙げられる。在学生だけではなく、その地域の大人たち、しかも、こどもを学校に通わせていない大人たちをも含めて、運動会に積極的に参加することで、学校を中心とする地域社会の連帯を再確認し、強固にすることが可能となった。運動会は、従来のムラにおける「ハレ」の場に代わる役割を果たしつつ、地域社会の連帯感の強化に大きな意味を持ったのである。
近年、単純な勝ち負けによる過度な優劣意識をこどもたちに感じさせないことをめざして、一部の学校では、徒競走などで一緒に「手をつないでゴール」を切らせるといった試みも行われた。この試みについては、人間相互の協力を促すことにもつながるとして肯定もされているが、運動会から「運動能力の優劣を競う」という競技性を弱めることにつながり、また運動を得意とするこどもから個性を生かす場を奪っているのではないかという批判もあり、試みの是非について議論を呼んでいる。
また、特に中学校において、入場行進の際に来賓席に向かってのナチス式敬礼を強制することがあり、厳しい管理教育で知られた千葉県や愛知県の一部地域では、1990年代まで普通に行われていた。このほかにも中学校や高校での部活行進は閲兵式の役目も持っているといわれるなど、軍国主義の名残もみられる。
種目によっては裸足になる場合もある。 また、男子は上半身裸になる場合もある。