なお比喩的に、実利的ではない人間以外の動物に見られる習性も趣味と呼ばれる一方、稀に趣味で行っているとしか思えない個体に特有の行動様式を持つ動物も見られる。
これらの活動ではしばしば、コストは一定の範囲内で重要視されない傾向もあり、その許容範囲も人によって様々である。中には、労働の対価で得た金銭を、ほとんどこれに費やすケースも見られる。
これを行うことによる副産物として対価が得られる場合もあるが、それが第一の目的ではなく、あくまでも自分の余暇の楽しみのために行われる。個人個人の意思を原動力として行うため、資金や対象が限定されることから、内容も限定される場合が多いが、逆にそのほとんどは採算を期待せずに活動されている事から、ある程度の収益が見込める活動にあっても、赤字状態で続けられる場合も見られる。
稀に裕福な向きの趣味として実利を追求せず擬似的・または本格的に店舗・商店を運営するケースも見られ、これらは(やや特殊な)趣味の範疇として認識され得る。
なにかの収集・観賞・製作など、個人単位で行う趣味もあるが、スポーツや文化・社会的活動など、多人数が集まって可能になる趣味もあり、多種多様である。
他方ではボランティアに依存している社会活動では、これら趣味によって支えられている物も少なくない。
日本などでは対人認知を行う場合、相手の社会性をうかがい知る目的で、趣味を重視する傾向があるが、これが当人の社会的な付加価値に繋がる場合も見られる。
趣味はあくまでも当人の興味のある事柄であり、それ以上でも以下でもない。ただ、実際にはその種類によって社会性の認知がなされることも多く、そのような影響を加味して趣味を選択する人もいる。特に評価が高いと考えられている趣味にこのような傾向があり、そのような趣味をもつための文化教室(カルチャースクール)が存在し、一定の市場を有している。このような例としては、趣味:料理、スポーツなどがある。
特に前者に関しては、女性の場合では、一般的に料理ができることは相変わらず高い評価を得やすい事情がある。近年、結婚後の家事負担を減らしたいと考える女性もおり、結婚の相手に良き家庭人としての才能が求められる例が少なくないため、料理の得意な男性は高い評価を得やすいことがある。また、このような事情から、料理教室には婚期を焦る男女が集まるケースまでみられるという。後者についても、とくに若い男性で、恋愛に有利になるかもと、さして好きでもないのに流行のスポーツを始める傾向がよく認められる。女性では、本来興味がない格闘番組などの情報を集めるケースなどもこの類型であろう。この他にも健康や活動的である事を周囲にアピールするためにスポーツの趣味を始めたり、インテリと一般的に認知される趣味を持っていることを周囲に公言する事例もある。
その一方で、一般に評価が高くない趣味をもつ場合は、当人に対するネガティブな評価にも繋がる事があるために、その趣味への関心を表面的に抑えるような行動が近年認められる。このような例としては、いわゆるおたく的趣味が代表的である。特に男性がそのような趣味をもつ場合、趣味に附随する人格の評価が下がることがあるので隠蔽に必死になる者もいる。そのような趣味としては、アニメ、パソコン、プラモデル、アイドルなどがある。他にも熱帯魚・昆虫・は虫類の飼育、天体観測、アマチュア無線などもそのような傾向の趣味ではあるが、趣味人口が多くないため社会的認知が低く、継続的にもち続ける趣味としては基礎学問的な教養も要する為に比較的偏見から免れている。
このような近年の傾向とは別に、現代という時代では批判を受けやすい趣味も存在する。この例には狩猟等がある。これは生命を奪うという行為の内容により、人によっては一定のタブーを持つ場合においては評価を得ることが難しいためである。そのため、この件についても前述のおたく趣味と同様、悪評をおそれ、そのような趣味を持つことを隠す場合が認められる。
このように趣味の中には、時代、所属するグループ・地域、階層、年代、性別などによって評価が変る物もある。
これが自虐的なユーモアとして「趣味:仕事」等という向きには、過労にさえ注意していればよい訳だが、本気で趣味が仕事である場合には、無理を押してその趣味に走るケースも見られ、仕事中毒として病的なワーカホリックとみなされる事もある。
また仕事はどうしても他があって成立する事象であるだけに、個人的な趣味・嗜好で仕事の方向を誤ると、仕事の他には相手にされなくなる危険性をも含む。何事も程々であろう。
例えば、ドイツの哲学者イマヌエル・カントは、趣味判断について哲学的考察を加えた古典的著作の一つである『判断力批判』で「趣味は、一切の利害関心なしに、満足や不満によって対象あるいは表象様式を判定する能力である。そのような満足の対象は美と呼ばれる」(§5)という定義を与えている。
調度品など品物を選定する場合の美意識や審美眼などに対して「趣味がよい/わるい」などと評価する時の趣味はこちらの意味である。
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