豊田市(とよたし)は、東海地方の西部、愛知県中北部(西三河地方)に位置する市。濁音で「とよだ」と誤読される事があるが、正しくは清音で「とよた」である。
現在の豊田市は、2005年4月1日に6町村の編入合併によって巨大になった物で、合併後の市域は、南部の平坦地の旧碧海郡上郷・高岡、挙母(ころも)・足助・猿投を主体とする旧加茂郡の大半に及ぶ広大な領域となり、岐阜県や長野県に接している。人口密度は中核市36市中31位。
旧豊田市は、トヨタ自動車の企業城下町として有名な都市である。当初は挙母市(ころもし)として市制を敷いたが、1959年1月1日に豊田市に改名した。
挙母と豊田
「
挙母(ころも)」は、
三河国加茂郡の
挙母郷に由来する。挙母郷は、旧豊田市の中核になった集落。
古事記に、許呂母(ころも)、衣(ころも)と表記される。奈良時代の好字二字令によって、挙母(ころも)に。
「豊田(とよた)」は、トヨタ自動車創業者の豊田(とよだ)佐吉に由来する。佐吉の出身地である湖西市は遠江国に当たり、磐田市北部が旧豊田郡に当たるので、豊田は遠江国に由来する名称だと思われる。
市制を敷いた当初は、「挙母市」という名称であった。しかし、自動車産業が本格的に軌道に乗り始めた1958年、商工会議所から市宛てに市名変更の請願書が提出された。理由は、挙母市が全国有数の「クルマのまち」に成長した点と、地名の「挙母」が読み難いという点であった。「挙母」という地名には、歴史が有って愛着を持つ市民も多く、一時は賛成と反対で市を二分する程の論議が展開されたが、1959年1月、自動車産業とともに発展する事を誓って、名称を「豊田市」に変更した。
摘要
郊外には、
松平氏発祥の地である
松平郷がある。
2005年4月1日、周辺6町村(
西加茂郡藤岡町・
小原村、
東加茂郡足助町・
下山村・
旭町・
稲武町)を
編入した。この合併により、名目上では
人口が40万人の大台を突破し、愛知県の
面積の約18%を占め、県内最大の市となった。
近年、第二東名高速道路や東海環状自動車道の整備が進み、更に北西部が愛・地球博の第二玄関となったため、県内有数の交通の拠点になりつつある。
一方、世界的大企業・トヨタ自動車のお膝元だけあって、自家用車の利用比率はかなり高く、その関係でバスや鉄道など公共交通機関は不振である。2004年には、名鉄三河線の西中金~猿投間が廃止されたほか、唯一の旧国鉄であった岡多線も1988年に、愛知環状鉄道・愛知環状鉄道線に転換されたため、地方都市では珍しくJRの鉄道線がない。
地理
市域は、2005年の合併前の市町村域をもとに、豊田・藤岡・小原・下山・足助・旭・稲武の7地区に区分される。旧豊田市(豊田地区)は、昭和期の合併前の市町村域を元に、挙母・高橋・上郷・高岡・猿投・松平の6地区に区分される。
北部の猿投・藤岡・小原地区や東部の松平・下山・足助・旭・小原地区には猿投山・六所山・炮烙山などの山がありこれらの山間地域は中部山岳地帯の南縁をなしている。南西部の上郷・高岡地区は三河平野に連なる平坦な田園地帯であり、西側はやや高く名古屋市東部の丘陵地に連なる。市内には、矢作川、籠川、伊保川、巴川、逢妻女川、逢妻男川が流れる。また池には、鞍ヶ池、入沢池、梅倉池、貝津新池などがある。
山間部は愛知高原国定公園にふくまれており、三河高原や旭高原といった緩やかな山もあれば、旧足助町・稲武町域には標高1,000mを超える山もある。
旧豊田市から旧稲武町へ抜ける飯田街道(国道153号)は、かつての「塩の道」として知られている。現在も、国道が集中し、県内各地へ通じている。
また、市内最高地は1,229.3m(旧稲武町域/面ノ木三角点)で、最低地3.2m(駒新町)と標高差が約1,200mもある。
隣接する自治体
地勢
- 男性人口:216,265人(2006年5月1日)
- 女性人口:197,154人(2006年5月1日)
- 世帯数:154,967世帯(2006年5月1日)
- 外国人登録人口:13,226人(2004年12月31日)
注※外国人登録人口は、合併7市町村の上記時点での合計
気候
- 真夏日(最高気温が30℃以上の日)は、近年名古屋と大きな差は無く、年間70日前後と蒸し暑い日が続く。
- ※過去最高気温 39.1℃(1994年8月5日)
- 北西の季節風が吹く。市街地から海まで約30kmと、やや内陸にあるため、-5℃前後まで冷え込む日がある。雪はそれほど多くなく、晴天が多く乾燥する。
- ※過去最低気温 -8.8℃(1999年2月4日)
- 夏は市街地に比べ涼しくすごしやすいが、冬は冷え込みが厳しく、面ノ木峠(標高1,200m)では時期によっては樹氷ができる。降水量は平野部に比べやや多く、冬季の降雪も比較的多い。
旧豊田市のデータ
2005年の合併後の豊田市(新豊田市)の面積が大き過ぎるので、合併前の豊田市(旧豊田市)のデータも右記の通り掲載する。
一般的に「豊田市」というと、「トヨタの企業城下町」と呼ばれる旧豊田市を指す事が多い。新豊田市は、「豊田市」というよりは「愛知県中北部一帯」という様相が濃く、自動車ナンバープレートの「豊田」も、新豊田市の範囲となっている。郡においては、旧豊田市は東加茂郡の一角である。
尚、「トヨタ王国」と呼ばれる範囲には、旧豊田市を指す場合と、トヨタ系企業が集まる西三河地方一帯を指す場合の二通りがある。
歴史
江戸時代には、
石高二万石の
挙母藩が置かれ、
城下町として栄えた。当初は現在の名鉄
豊田市駅に程近い桜町に桜城という城が築かれたが、完成直前に
矢作川の氾濫により流出した。そのため、18世紀半ばに内藤家二代・学文(さとふみ)によって高台の童子山に新たに築城された。
これが現在の七州城である。このため城下町の範囲は、旧来の豊田市駅周辺の地域と現在の豊田市美術館や名鉄上挙母駅などを含む地域に大きく二分される。また、市の北部には伊保藩という小藩もあった。
行政
Toyota_City_Hall.jpg
行政体系
|
| 総合企画部
- 総務部
- 庶務課
- 人事課
- 財政課
- 管財課
- 契約課
- 情報システム課
- 技術管理課
- 市民部
- 市民相談課
- 市民課
- 国保年金課
- 市民税課
- 資産税課
- 納税課
- 社会部
- 自治振興課
- 生涯学習課
- とよた市民活動センター
- 西部コミュニティセンター
- 男女共同参画センター
- ヤングオールド・サポートセンター
- 交流館
- シルバー人材センター
- 交通安全課
- 防災防犯課
- 環境部
- 環境政策課
- 環境保全課
- 廃棄物対策課
- 清掃管理課
- 清掃業務課
- 清掃工場
- 福祉保健部
- 総務課
- 生活福祉課
- 高齢福祉課
- 障害福祉課
- 保健衛生課
- 衛生試験所
- 健康増進か
- 感染症予防課
- 産業部
- 産業労政課
- 商業観光課
- 農政課
- 家畜診療所
- 食肉センター
- 畜産センター
- 農ライフ創生センター
- 農地整備課
- 森林課
- 卸売市場
| - 都市整備部
- 都市計画課
- 交通政策課
- 都市整備課
- 都市再開発課
- 開発審査課
- 建築相談課
- 営繕課
- 住宅課
- 建設部
- 調査課
- 土木管理課
- 道路維持課
- 街路課
- 土木課
- 河川課
- 公園課
- 幹線道路推進課
- 消防本部
- 庶務課
- 警防救急課
- 予防課
- 指令課
- 足助消防署
- 北消防署
- 中消防署
- 南消防署
- 上下水道局
- 水道総務課
- 旭分室
- 足助分室
- 稲武分室
- 小原分室
- 下山分室
- 水道サービス協会
- 料金課
- 水道整備課
- 水道維持課
- 上水運用センター
- 下水道管理課
- 稲武分室
- 小原分室
- 終末処理場
- 藤岡分室
- 汚水処理施設管理公社
- 下水道建設課
- 教育委員会
- 教育行政課
- 学校教育課
- 保健給食課
- 文化振興課
- 文化財課
- スポーツ課
- 図書館
- 美術館
経済
工業
明治から
大正にかけて、養蚕や
ガラ紡による製糸業が発達し、特に松平地区では、
巴川の支流などの急流を利用した
水車ガラ紡が発達した。戦後になって、生糸の需要の減少とともに、挙母町の繊維業は衰退していった。
その後、トヨタ自動車の工場の完成とともに、自動車産業を中心とした製造業が発達した。現在、豊田市には、トヨタ自動車の関連企業が数多く立地している。また全国市町村で、製造品出荷額が一位となっている。
なお、製造業が盛んな関係で、市内には南米系(特にブラジル系)を中心とする外国籍住民が多く在住し、工場などで働いている。市内には2005年12月末時点で13,000人を超える外国人が暮らしており、豊田市は東海地方有数の国際都市となっている。なかでも市北部の保見団地は全住民のおよそ45%が外国人という日本屈指の外国人居住地である。
産業別就業人口割合
(2001年10月1日現在)
- 製造業: 45.5%
- 卸売・小売業: 20.2%
- サービス業:20.1%
- 建設業:5.6%
- 運輸・通信業:4.3%
- その他:4.3%
農業
約120戸で
梨を生産しており、主に猿投地区で
桃や梨の栽培が盛んである。特に梨の『
愛宕』は県内一の生産量を誇る。
高岡・上郷地区の52戸の農家で
茶が栽培されており、生産量のうち
抹茶の原料になる「
てん茶」が9割を占めている。
経営耕地 2967haのうち、田が2271ha、畑が440ha、樹園地が256haである。(平成12年2月1日現在)
=主な農産物
=
林業
北東部(旧
足助町・
稲武町)で
杉や
桧などの木材の加工・生産が盛んである。また、
1975年には2169戸だった林家数は、
2000年には半分の1021戸まで減少している。
地目別土地利用割合
(2003年現在)
- 森林:68.7%
- 農用地:7.9%
- 宅地:6.4%
名産品
地酒
- 関谷酒造
{|
| - 豊田酒造
- 浦野酒造
姉妹都市・提携都市
海外
学校
大学
高等専門学校
高等学校
- 公立
{|
| - 私立
{|
| 小学校・中学校
公立中学が26校で、小学校が78校ある。
- 公立
- 逢妻中学校【小清水小学校、美山小学校】
- 朝日丘中学校【衣丘小学校、童子山小学校、根川小学校】
- 井郷中学校【井上小学校、四郷小学校】
- 石野中学校 【上鷹見小学校、中金小学校、東広瀬小学校、藤沢小学校】
- 梅坪台中学校【梅坪小学校、浄水小学校】
- 上郷中学校【畝部小学校、寿恵野小学校、高嶺小学校】
- 猿投中学校【加納小学校、東保見小学校、四郷小学校】
- 猿投台中学校【青木小学校、西広瀬小学校】
- 末野原中学校【大林小学校、寿恵野小学校、前山小学校】
- 崇化館中学校【朝日小学校、挙母小学校、元城小学校】
- 高岡中学校【若林西小学校、若林東小学校】
- 高橋中学校【市木小学校、寺部小学校、東山小学校、平井小学校、矢並小学校】
- 豊南中学校【根川小学校、平和小学校、前山小学校、山之手小学校】
- 保見中学校【伊保小学校、大畑小学校、西保見小学校、東保見小学校】
- 前林中学校【駒場小学校、堤小学校、】
- 益富中学校【五ヶ丘小学校、五ヶ丘東小学校、古瀬間小学校】
- 松平中学校【岩倉小学校、九久平小学校、幸海小学校、滝脇小学校、豊松小学校】
- 美里中学校【野見小学校、東山小学校、広川台小学校】
- 竜神中学校【竹村小学校、土橋小学校、山之手小学校】
- 若園中学校【若園小学校】
- 藤岡中学校【飯野小学校、石畳小学校、御作小学校、中山小学校】
- 小原中学校【道慈小学校、本城小学校、小原中部小学校】
- 足助中学校【冷田小学校、追分小学校、佐切小学校、則定小学校、萩野小学校、明和小学校、新盛小学校、大蔵小学校、御蔵小学校、足助小学校】
- 下山中学校【大沼小学校、三巴小学校、和合小学校、阿蔵小学校、花山小学校】
- 旭中学校【築羽小学校、小渡小学校、敷島小学校】
- 稲武中学校【稲武小学校】
- 私立
施設
公園・緑地
- 都市公園が約120ヶ所、街区公園に分類されるものが約500ヶ所ある。1人あたりの都市公園面積は10.54m²で、愛知県全体での5.98m²を上回っている。
{|
| 娯楽施設
- スポーツ
- 豊田スタジアム
- 豊田市運動公園
- 豊田市体育館
- 運動広場:12ヶ所(逢妻・高橋・松平・末野原・保見・石野・東山・高岡・古瀬間・河合池・下山・藤岡)
- 足助弓道場
- スポーツ以外
- さなげアドベンチャーフィールド
- 野見山展望台
- 高橋、久澄橋、豊田大橋
- トヨタ会館
文化・交流施設
- 参合館 - 中央図書館、コンサートホール、能楽堂
- 豊田市民文化会館
- 豊田市産業文化センター
- 自然観察の森
- 少年自然の家
- 総合野外センター
コミュニティーセンター・交流館
生涯学習として、地元講師による多種多様な講座が開かれている。
コミュニティーセンター
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| - 猿投コミュニティーセンター
- 上郷コミュニティーセンター
- 高橋コミュニティーセンター
|
|
- 松平コミュニティーセンター
- 高岡コミュニティーセンター
- 西部コミュニティーセンター
交流館
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| - 逢妻交流館
- 朝日丘交流館
- 井郷交流館
- 石野交流館
- 梅坪台交流館
- 上郷交流館
|
|
- 猿投北交流館
- 猿投台交流館
- 末野原交流館
- 崇化館交流館
- 高橋交流館
- 豊南交流館
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- 保見交流館
- 前林交流館
- 益富交流館
- 松平交流館
- 美里交流館
- 竜神交流館
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|
- 若園交流館
- 若林交流館
- 藤岡交流館
- 小原交流館
- 足助交流館
- 下山交流館
- 旭交流館
美術館・資料館
交通
鉄道路線
- 名古屋鉄道
- 愛知環状鉄道
- 愛知高速交通
道路
Toyota_oohashi.jpg
高速道路・有料道路
一般道路
- 国道
{|
| - 県道
観光
史跡・文化財
寺社
観光地(自然)
稲武地区にある、
天竜奥三河国定公園の保護地区に指定されている面ノ木原生林では、樹齢300年近くの
ブナの原生林が広がり、
冬になると
樹氷を見ることが出来る。足助地区にある
香嵐渓では、
春に
カタクリの花が咲き、
秋には約4,000本の
もみじが色とりどりに
紅葉している。小原地区にある前洞の四季
桜は、樹齢100年以上で、
愛知県の
天然記念物に指定されており、
秋には桜と紅葉を一度に楽しむことが出来る。豊田地区には、落差30メートルを誇る二畳ヶ滝や、春に約1,000本の桜を楽しむことが出来る、水源公園などがある。
鮎などの
川魚をつかみどりでき、夏の風物詩として多くの観光客でにぎわう。
祭事
マスメディア
出身有名人
外部リンク
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