規範(きはん、社会規範)とは、社会学において人間社会集団におけるルール・慣習(慣習法参照)のひとつである。規範は、歴史的な発展を紐解けば、なんらかの目的に沿って制定されていることが多い。しかし、時間の経過とともに、その本来の機能が忘れ去られて、社会的行為の調整としての機能を果たすこともしばしばである。また個人においては規範の内面化がおき道徳となる。なお法律は、国家における規範である。
規範のゲーム理論的分析
規範を数理的に扱う枠組みとしては、
ゲーム理論が知られている。規範とは、社会で安定な行動パターンのことであるから、構成員に他者の行動の予期を与える(マクロ)。この予期のもとで主体が意思決定をすると(ミクロ)、その結果は再び社会的予期の一部を構成する(ミクロマクロ連関)。再構成された社会的予期がもとの予期と同一であるとき、もとの社会的予期は安定であるという。ゲーム理論では、安定な社会的予期のことを
ナッシュ均衡と呼ぶ。したがって、規範が安定であるためには、対応するゲームのナッシュ均衡であることが必要である。一つのゲームには、複数の均衡が存在しえ、どの均衡が選択されるかというのは自明ではない。以上をふまえ、世界に多様な形で見られる規範をゲームと均衡選択という形でモデル化使用とする試みに
比較制度分析がある。
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