褐虫藻(かっちゅうそう)、英語で"zooxanthella"(ゾーザンテラあるいはズークサンテラ )とは、海産無脊椎動物と細胞内共生する 渦鞭毛藻類の単細胞藻類の総称である。具体的な属としてはSymbiodinium spp.やAmphidinium spp.,Gymnodinium spp.などが知られている。 熱帯、亜熱帯に生息する海産無脊椎動物の細胞内に共生している。 代表的な宿主として、クラゲ、シャコ貝、イソギンチャク、造礁サンゴがあげられる。
原生動物の有孔虫にも褐虫藻をもつものがある。浮遊性のGlobigerinaや、底在性のホシズナやゼニイシなどがそうである。
造礁サンゴが生態系の中で、生産者であるか消費者であるかは、長い間、議論の的となっている。最近は、生産者と考えられる傾向が強い。また、褐虫藻はサンゴ体内で増殖するが、その密度はほぼ一定である。これは宿主であるサンゴが褐虫藻を体外に放出することで調整していると考えられている。体外に放出された褐虫藻は、サンゴ礁の動物の餌となる、あるいは他の海産無脊椎動物に感染すると考えられている。
サンゴの骨格形成が、褐虫藻の光合成によって促進されると言われている。しかしながら、具体的な機構については明らかでない。その他の褐虫藻と共生する動物についても、石灰質の殻や骨格の形成が促進されるとの報告がなされている。
褐虫藻の側では、サンゴの代謝産物である二酸化炭素やアンモニアを光合成の基質として利用する。
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