蔚山広域市(ウルサンこういきし) は大韓民国南東部に位置する広域市。
現代自動車のお膝元であり、自動車の生産高で大韓民国一位である。現代尾浦造船や現代重工業など現代グループの企業城下町でもある。また海岸沿いに韓国最大の石油コンビナートが広がり、工業都市の様相を示している。
郊外の蔚州郡は山岳地帯で、1000メートル以上の高い山があり、海水浴場もある。
区の部分は工業都市、郡の部分は農村も存在する典型的な都市・農村の複合都市になっている。
文禄の役で、1593年、現在の市の南部の海岸近くに加藤清正により西生浦倭城が築かれた。慶長の役で、1597年に現在の市の中心部に蔚山倭城が浅野幸長らにより築かれる。築城まもなく、朝鮮・明連合軍がこの城を包囲した(蔚山城の戦い)。
17世紀以降は蔚山都護府になり、1895年に蔚山郡になっている。
1910年からの日本統治時代には工業都市・捕鯨基地として繁栄し、1931年には蔚山面(村)が邑(町)に昇格し、1937年には東面(村)が方魚津邑(町)に昇格している。大韓民国成立後、1950年に勃発した朝鮮戦争の時、開戦から3ヵ月後の9月10日に北朝鮮軍が蔚山付近まで迫った。
朝鮮戦争終結後も国内有数の工業都市として発展し、1962年に蔚山邑(町)と方魚津邑(町)が合併して蔚山市に昇格、1995年には蔚山郡を合併して1997年には蔚山広域市に昇格している。
2002年に行われた日韓共催のFIFAワールドカップの開催地となり、ブラジル対トルコ戦(予選ラウンド、本戦も開催)などを開催した。
読みと各種表記は大韓民国の地方行政区画を参照。
ただし、日本からの航空便やフェリー、水中翼船の直行便が多数ある釜山から市外バス(日本の急行バスに相当)で1時間半ほどの距離なので、釜山経由で行くのが一般的であり、ソウルからも高速バスの本数が多い。
韓国鉄道の東海南部線には蔚山駅があり、ソウルからのセマウル号が運行されているが、本数が少なく、釜山方面は朝晩のみの運行である。
なお、2010年開業予定のKTX第2期線の蔚山駅が蔚州郡内に設けられることになっている。
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