茅葺(かやぶき)とは、植物を材料にして葺く日本家屋の屋根の構造の一つである。茅葺き屋根、茅葺屋根ともいう。稲藁や麦藁を中心に使って葺く地域では藁葺(わらぶき)という場合もある。
材料
茅という植物はない。
茅とは、
アシ、
ススキ、
チガヤなどの長い繊維の葉や茎を持つ植物の総称である。
歴史
太平洋戦争以前では、日本各地で一般的に観られた屋根であるが、戦後、農村の人口が変化し共同作業として行う葺き替えが実施できなくなったこと、また、
スギなどの木材価格が一時的に高騰し茅場が
人工林化したことなどから急激に姿を消した。現在でも、ごく希に農村で見かけることもあるが、葺き替えができずに
トタン屋根をかぶせたものなどがほとんどであり、屋外
博物館や商業施設以外で自然形態のまま存在するものは珍しい。
葺き替え
場所や使用状態にもよるが30年ごとに葺き替えを行うことが多いようである。ただし、昔の建物は
囲炉裏による
薫蒸作用により防虫効果が働いていたこともあり、そのような効果が見込まれない博物館や商業施設では、茅葺の劣化が著しく進行する場合もある。材料の確保については、
減反や離農により茅場と化している場所も増えていることから、以前よりは苦労しなくなっているという。職人の確保も、若手を育成している建築会社が出現するなど、減少に歯止めが掛かろうとしている。
茅葺の建物が集中してある場所
日本の住宅の歴史