花粉(かふん)とは、種子植物門の植物の花のおしべから出る粉状の配偶体。一見1個の細胞に見えるが共通の細胞壁内で細胞分裂が進んでおり、栄養細胞と生殖細胞が分化している。これはシダ植物の小胞子が発芽した雄性配偶体にあたるものである。
花粉がめしべの先端(柱頭)につくことにより受粉が行われる。種子植物が有性生殖を行う際に必ず必要となる。大きさは数10μmほどである。種により大きさは異なるが、同一種ではほぼ同じ大きさになる。
ラン科植物では花粉が塊になり、はなはだしい場合にはプラスチック片状にすらなる花粉塊を形成する。
裸子植物では細胞壁内に前葉体細胞と花粉管細胞、生殖細胞を生じる。被子植物ではまず花粉管核と雄原核に核の分裂が起きる。このとき細胞質の分裂も起き2つの細胞に分かれるが、雄原核をとりまく原形質は極めて薄い。細胞分裂後、雄原細胞は花粉管核を持つ細胞に取り込まれ、入れ子状態となる。雄原細胞は後に再度分裂して2個の生殖細胞となる。
花粉は細胞壁が厚くなり、形は種によって異なり、表面にはそれぞれの種で特有の構造を持つ。風媒花であるマツの花粉は、空気を受ける袋状の構造を持つ事で有名である。
被子植物では、花粉はめしべの上で発芽して花粉管を形成し、直ちに胚珠内の卵細胞に接近する。さらに花粉管内の2個の生殖細胞によって重複受精と呼ぶ特殊な受精が起きる。花粉が付着するのは、通常めしべの先端にある柱頭という部位であり、胚殊はめしべの基部にある子房にあるから、花粉管核は、めしべの長さ分は伸びる事になる。
被子植物では花粉管の中にわずかしか原形質を持たない生殖細胞(精核)が作られるのみで、それが卵細胞と接合する。裸子植物の生殖細胞は厚い原形質を持ち、なかでもイチョウやソテツ類では発達した精子となる。精子は球形に近く、らせん状に配列する多数の鞭毛を持つ。
いくつかの種の花粉は、花粉症の原因となることも知られている。
また、花粉は単細胞ながら、極めて丈夫な構造であり、化石として残りやすい。古い時代のものでは、植物本体と花粉化石をつなぐのは簡単ではないが、近い時代のものは、現在のものとほとんど変わらないので、花粉化石からその地域の植物相を知ることができる。そのため、花粉化石を調べることで、過去の気候を推測することも行われる。
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