胆石(たんせき)は、肝臓から分泌される、胆汁が固まって臓器に溜まる物である。胆嚢炎などは、ほとんど、胆石が原因である。胆石の出来る場所によって名前が変わり、胆管に出来る物が胆管結石、胆嚢に出来る物を胆嚢結石、肝臓に出来る物を肝内胆石と呼ばれている。胆石の名前の由来は、固まった胆汁が結石のような物だったため、胆石と付けられている。胆石は古来の欧州から、非常に流行っていた病気とされ、紀元前1500~1600年頃のミイラから胆石が発見されている。
胆石が原因で胆嚢炎を起こすと、アミラーゼが血液中に増加してしまうことや胆石の合併症として、胆管炎、胆嚢炎、膵炎、肝炎などがある。胆石を長年放置しておくと、胆嚢癌等の重い病気をきたす。また、胆石が溜まっている状態でも症状を起こさない場合のことを無症状胆石といい、症状があるときは胆石症と呼ばれる。胆石を持っている人のほとんどは無症状胆石で、人間ドックで見つかることが多く、胆石症状を起こす人は1~3%と言われている。無症状の場合は長い間放置しまうことが多いため、高齢になると2~3%の確率で癌を伴うことがある。
小さな胆石の場合は通常、胆管に残るか、胆管から小腸に送り出され、便となって排出される。だが、大きな胆石は胆管に詰まってしまう場合があり、そのまま胆管に残ってしまう。最初の症状は腹部の激痛や激しい嘔吐を起こす。ついには胆管内に細菌が繁殖し、感染症を引き起こす。更に悪化すると、黄疸症状を起こして菌が血液中に回り、敗血症を起こして、最終的には死に至る。ほかにも大きな胆石によって胆石性イレウスと言う腸閉塞をまれに起こすことがある。この病気は胆嚢が大きな胆石に耐えられず胆嚢壁を突き破り、小腸とつながっている総肝管と膵管の通り道を胆石が塞いでしまう病気である。長年胆石を保持してきた、高齢者に多い。
日本おいては最近、胆石患者が急激に増え始めている。特に高齢者の胆石の所持者が多く、性別で見ると、女性の方が胆石所持の割合が多い。原因として女性ホルモンのバランスが崩れることによって、胆石が出来やすいとされている。また、糖尿病患者や肥満体質の人にも出来やすいとされる。日本は昔から、穀物や野菜、大豆類を主食としていたため、胆石所持者は少なく、胆石症の人は極少数だった。だが、戦後になると、胆石患者数が大幅に増えはじめ、無症状胆石の人も多くなり始めた。その要因として、食文化が大きく変わり、肉やパンなどの脂肪分の多い食品を主食とした欧米化が最大の原因と言われている。アメリカでは元々、日本に比べて、胆石症の患者が多いことで知られている。ほかの原因として、アルコールの大量摂取や疲労によるものもある。
ほかに黒色石と言う胆石がある。特にやせ形の人や若い人に発見されやすい。鉄や銀などの金属が含まれ、これもコレステロール石と同様、カロリーが原因であるが、その他の原因として拳げられている物は溶血性貧血と言う貧血症の一つと消化管の手術によるもの、肝硬変が挙げられている。胆石が出来る部分によって種類の割合がある。胆嚢胆石はコレステロール石が70%を占め、黒色石、ビリルビン石ともに15%である。一方、胆管胆石はビリルビン石が70%と大半を占め、コレステロール石は30%と言われている。胆石はコレステロール系と色素系、まれな胆石に分けられる。
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