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空気銃(くうきじゅう)とは、エアガンガスガンとも呼ばれる。エアライフルの様にスポーツに使う競技銃から、遊戯銃であるエアソフトガンまで様々な銃がある。一般に「空気銃」という場合は前者を、「エアガン」という場合は後者を指す。歴史上、日本では早打気砲と呼ばれる空気銃が存在した。

圧縮したスプリングやシリンダー内の圧搾空気あるいはカートリッジ式のガスボンベ(主に炭酸ガス)を用いて、金属製の弾丸を発射する。主に狩猟射撃(スポーツ)に使用される。

機構と特徴


ポンプ式ではコテなどによりポンプを操作してシリンダー内に空気を圧縮し、引き金を引くことによりシリンダーの弾丸よりのバルブを開いて弾を飛ばす。静穏性に優れ、火薬の扱いに関する心配が要らない反面、シリンダーを圧縮するためのエアーコッキング動作のため連射性が悪く、また空気を圧搾するシリンダーや圧縮ガスのボンベの分だけ重くなる。コッキング(ポンピング)を数回繰り返して30ジュール程まで威力を高めることができるが、その分エアーコッキング動作が重くなったり、より高圧の圧縮ガスを必要として、実用性が非常に落ちる事になるため、全般的に小口径で威力も小さい物が好まれ、また使用されている。

スプリング式はコッキングによりスプリングを圧縮してロックし、引き金を引くとスプリングの先端のピストンがシリンダー内に圧入され、シリンダー内の空気を圧縮すると同時にシリンダーの奥の弾を吹き飛ばす仕組みである。ポンプ式のような精密な加工を要さないので安価なモデルに多いが、発射の際にスプリングの先のピストンがシリンダーの奥を蹴る大きな音がすること、ポンプ式の用にコッキングを繰り返して圧力を上げて威力を増すことが出来ないなどの欠点がある。

ガス式は小ボンベに詰められた二酸化炭素などのガスで弾を飛ばす仕組みで、発射前のコッキングなどの操作が不要であるが、弾の他にボンベ代がかかる。

プリチャージ式はガス式に似た構造をしているが、圧縮空気を銃身下やストック内に装備されたボンベに充填することで使用が可能となる。ガス式と違い、タンク内に液化した状態で空気が入るわけではないので、気化圧の変動を気にする必要が無く冬場でも高い銃口初速を誇る。また、ポンプ式はポンプ回数でパワーの調整を行わなければならず、射撃のたびに調整をしいられるが、可変レギュレーター搭載のプリチャージ銃の場合、たとえば、12,20,35フィートパウンドのようにパワーの変更がダイアルをクリックするだけで簡単に行え、ゲーム別の対応がスムーズで射手への負担も少ない。ボンベへの空気の充填は”乾いた空気”でないといけないため、実質的にはスキューバダイビングのショップ等で充填してもらうことができるが、自転車の空気入れのような手押しポンプでも充填が可能である。

種類


種類はエアライフルエアピストルがある。通常、競技用の口径は4.5mmで、狩猟用の口径は4、5、5.5、6mm等。2006年現在、日本国内で販売されている空気銃はほとんどがエアライフル(狩猟用)である。

エアライフル

空気により弾丸を発射するライフル銃である。ライフル銃と同様にライフル(旋条)が切られており、命中精度が高い。狩猟用・競技用に使用される。日本において比較的所持許可が得やすく、競技用としては大学生を中心に所持者が多い。2006年現在、狩猟用、競技用エアライフル共に、ほとんどは圧縮空気式となっている。

エアピストル

空気により弾丸を発射する拳銃である。主に競技用。日本では、日本ライフル協会の自主規制により所持者数が制限されており、所持者は極めて少ない(500人程度)。

用途


狩猟におけるこれら空気銃の威力は、競技用空気銃が初速約170m/s、弾のエネルギー約9ジュールに対し、(エアピストルは凡そ5ジュールである)PCP(プレチャ-ジ)空気銃では、初速400m/s以上、弾のエネルギー100ジュール以上ある銃もある。 狩猟用空気銃の種類として、威力の順に、CO2カートリッジ式、スプリング式、圧縮空気式、PCP式(スキューバタンク等より200気圧を充填する)があり、PCP(プレチャ-ジ)空気銃は、50M先の500円玉相当の的に集弾させる事が出来る。 また、麻酔用の小型注射器を発射できる大口径・低速の麻酔銃も多く存在し、こちらは中・大型の野生動物保護の際に、麻酔を打つ際に利用される。

所持に関する法律


なお日本では、銃刀法の関係から、これら金属製の弾丸を発射する空気銃は、所有する際の登録が必要で、また所有の条件としてガンロッカーと呼ばれる、施錠が可能な、盗難防止用である保管場所の用意が必要である。また所有を希望する者は猟銃等講習会を受け、(簡単な)テストに合格する必要がある。

歴史


空気銃は圧搾空気を使用して弾丸を発射するわけだが、圧縮空気を溜めるシリンダーは高圧に耐えなければ成らないし、そのバルブには、耐圧性もさることながら精密機械加工技術が必要であった。このため、初期の段階ではあまり高圧の圧搾空気を用いる事ができず、威力は無いに等しいものであったため、火気が使用できない屋内での射撃練習用の銃として使用されていた。

しかし年々加工技術が発達してくると、次第に威力も高い物となり、狩猟などといった実用に供する物に成ってきた。また、初期の銃である火縄銃とは違って、悪天候下でも弾丸の発射できる空気銃は、非常に高く評価された反面、圧縮空気を溜めるのに数十回はポンピングする必要があって、到底実用的とは云い難かったようである。日本で、空気銃(当時は気砲と呼ばれた)を初めて作ったのは、鉄砲鍛冶職人の家に育った国友一貫斎国友藤兵衛1778年1840年)が1820年に、オランダから伝わった玩具としての風砲を元に、実用レベルの威力を持つ物を完成させたのが初めだと言われる。

狩猟用の空気銃は、明治大正の頃からあったようだが、実用的な狩猟用空気銃が、一般に広く販売され始めたのは主に後の事で、中高生から大人に至るまで、気軽な鳥類や小動物を食用などにするための狩猟に、広く使用された。なお、1958年の銃刀法制定や狩猟法の改正等に伴い、銃の登録と使用者の免許や狩猟許可制が強化された事に伴い、一旦は非常に使用者が減ったものの、近年になってスポーツ射撃や狩猟が再び注目を集め、徐々に使用者は増えつつあるようである。

関連項目


武器

Luftgewehr | Air gun | Ilmakivääri | רובה אוויר | Luchtgeweer | Zračna puška

 

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