物質(ぶっしつ)とは物理学的には、分子や原子が集まって、構成される様々な物体だとされる。分子や原子は質量と体積を持つため、物質は必ず質量と体積をもつ。構成要素と環境条件によって、固体、液体、気体(物質の三態)など異なる様相を呈する。これは物質は「触れるモノ」であり観念などと違う、という日常的な直感ともかなりよく対応する。
また、物質は変化、現象、出来事などと区別されることも多い。 変化は物質に生じるひとつの出来事、現象でありうるが、変化自体は物質ではない。ある現象やある出来事も、そこに物質が関与していることはあるが、それ自体としては物質ではない。物質はそうした現象や出来事が起こる場や対象のような位置を占めている。日本語ではこの区別は物と事の区別として比較的日常的に用いられているように思われる。
物理学では、現存する物質とある種対称的な性質を持つ物質を反物質と呼ぶ。
哲学では、世界が物質だけからなる、すべての物事は物質的作用として理解できる、などと考える立場を唯物論と呼ぶ。これとしばしば対比されるのが、物質に還元できない何かが世界を構成しており、物事に関与しているとする考え方でしばしば二元論と呼ばれる。物質や物質的な物事が何か幻か仮りそめの存在の類であるとする考え方もあり、これは観念論と呼ばれる。
次に化学変化の例を挙げる。
例えば、鉄と硫黄を混ぜ合わせて加熱すると、化学変化をおこして硫化鉄になる。硫化鉄は、もともとの鉄や硫黄とは全く違う性質を持った別の物質であり、冷やしたりするだけでは元に戻すことができない。
一方、物理学も17世紀までは物体の運動を扱う力学を中心としたものであった。17世紀後半になるとフーリエの熱の研究を初めとして、物の性質の根源が物理学の研究対象となり18世紀から19世紀の物理学は物の性質である物性の探求が一大目標であった。それゆえ、物性変化は物理変化とも呼ばれる。このように研究の歴史的変遷により、今日の物質の性質を研究する学問は化学と物理学の双方で扱われ、特に物性について取り扱う研究分野としては無機化学、物理化学、固体物理学が挙げられる。
そして、物性として普遍的な三態(固態・液態・気態)すなわち、物質がまわりの温度や圧力によって平衡的相転移する物性変化は、特に状態変化とも呼ばれる。次に個々の状態変化を挙げる
例えば、水は温度によって氷・水・水蒸気と状態変化する。しかし氷も温めれば水に戻るように、状態変化によって物質の種類が変わってしまうことはない。
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