無党派(むとうは)とは特定の政党の思想に属していないこと。公職議員や首長が党派に即していない場合は主に無所属といい、一般的に無党派は公職選挙における有権者をさすことが多い。この場合無党派層ともいう。
1995年に東京都知事選と大阪府知事選で無所属の候補が当選し、既成政党の候補が破れた時、無党派が注目されるようになった。同年、無党派は新語・流行語大賞に選ばれた。
都市部における地方自治体の首長・議員選挙においては、自治体を大きくまたいで通勤する人々の増加も影響している。例えば千葉都民や埼玉都民などといわれるような、東京都外から都内へ通勤する人々はその自治体における政策に無関心になりがちである。そのためこれらの人々には無党派が多いといわれる。
個々人の価値観が極度に多様化していることも、特定の政党を支持しづらいことに繋がっている。
積極的無党派の中には、政党・団体への加入そのものを否定し、いかなる団体へも加入していない候補者以外支持しなかったり、候補者が政党・団体の推薦・支持を受けることを否定する急進的な考えの持ち主もいる。しかし彼らが問題にするのは候補者が団体との何らかのつながりがあるかどうかであり、政策についてはあまりこだわらない。
急進的な無党派主義がエスカレートすると、候補者や議員に対してあらゆる団体からの脱退を求めたりする。さらに、政党関係者が無党派候補への支持を表明することに嫌悪感を示し、無党派候補支持者に特定政党関係者・支持者がいる場合は排除する。こうなると無党派も一種の党派性を帯びてくる。
古くは「良識の府」として党派に所属すべきで無いという参議院議員の間に広まった。青島幸男や横山ノックなどが先駆けとされる。この2人は後に東京都・大阪府両知事選で当選し、「無党派知事」と持てはやされた。なお、青島は1995年の新語・流行語大賞で年間大賞を受賞している。
政策を全く異にする候補者がひと括りにされることも多い(例えば川田悦子と江田憲司、橋本大二郎・田中康夫と石原慎太郎・中田宏など)。
無党派と称される、もしくは自称する候補者が必ずしも政党・団体に全く所属していないとは限らない。石原慎太郎などは自民党所属である。また、「政治団体無党派」(泡沫候補辻山清)「無党派市民連合」(中山千夏、矢崎泰久、永六輔ら)など、無党派を冠する団体もある。
また消極的無党派を取り込むための策として、タレント候補を立てることがある。多くは比例代表制の候補者名簿に置かれ、そのファンなどの票に期待するものである。