炎色反応(えんしょくはんのう)とは、アルカリ金属やアルカリ土類金属、銅などの塩を炎の中に入れると各金属元素特有の色を示す反応。おもに定性分析に用いる。
原理
炎色反応は、試料が炎中で原子化・熱
励起され、これが
基底状態に戻る際に元素固有の
発光を示すことにより生じる。比較的低温で熱励起され、発光が
可視領域にある元素が、原子化されやすい状態になっているときにのみ、炎色反応が観察される。
また、この発光のスペクトルは連続でなく、輝線であるから、特定の波長範囲を吸収するフィルターを通して観察すると、全く見えなくなったり、異なった色として見えたりする。
ナトリウムは微量であっても炎色反応が強く出る。このため、ナトリウムの黄色の影響を取り除く必要がある。ナトリウムの発光波長は主として589nmであるため、この波長を吸収するコバルトガラス(近紫外光のみ透過する)を通して観察するとほとんど見えなくなる。また、その他の元素でも長波長成分がカットされるため、青~紫の光のみが観察される。
主な金属元素の炎色反応
かっこ内に
コバルトガラスを通して観察した場合の色を示した。
炎色反応の覚え方
- リアカー無きK村、動力借るとするもくれない馬力
- (リアカー:Li―赤、無き:Na―黄、K村:K―紫、動力:銅(Cu)―緑、借ると:カルシウム(Ca)―橙、するもくれない:Sr―紅、馬力:Ba―緑)
- スリか(=きゃ)な? バクか・・・
- Sr Ca Na Ba Cu K (虹の色の順番 紅-橙-黄-緑-青緑-紫)
使用例
Image:Flametest--.swn.jpg|試料を加えない場合のガスバーナーの色
Image:Flametest--Na.swn.jpg|ナトリウム
Image:Flametest-Co-Na.swn.jpg|ナトリウム(コバルトグラスが薄いため色が残ってしまっている)
Image:FlammenfärbungK.png|カリウム
Image:FlammenfärbungCa.png|カルシウム
Image:FlammenfärbungSr.png|ストロンチウム
Image:FlammenfärbungLi.png|リチウム
Image:Flametest--Cu.swn.jpg|銅
Image:Boratflamme.jpg|ホウ素
Image:FlammenfärbungSb.png|アンチモン
Image:FlammenfärbungAs.jpg|ヒ素
関連項目
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