消化器学(しょうかきがく、英Gastroenterology)は内科学の一分野。
元々の語源となっているように、かつては「胃腸学」として発展していった。
口腔に始まり、食道、胃、十二指腸、小腸(空腸、回腸)、盲腸、大腸、肛門等の消化管に関わる疾患を主として診療研究する。また消化器に関連する肝臓、胆嚢、膵臓を含めることも多い。
徴候
代表疾患
全消化管を侵す病気に
クローン病がある。
また、消化器毎に特徴的な病気がある。
- 十二指腸乳頭部癌
- 十二指腸乳頭部癌(じゅうにしちょうにゅうとうぶがん)は、十二指腸の乳頭部に発生する癌。十二指腸乳頭部に発生する十二指腸癌、胆管癌、膵癌、の総称。
- 症状
- 胆管の閉塞によってクールヴォアズィエ徴候を示す。
- 治療
- 治療は根治療法として手術療法を行う。手術は膵頭十二指腸切除術が標準術式となっている。
感染症
ホルモン産生腫瘍
消化管から
分泌される
ホルモンには以下の物がある。ホルモン毎にそれを産生する
ホルモン産生腫瘍がある。
- ゾリンジャー・エリソン症候群(Zollinger-Ellison症候群)(ICD-10:E16.8)
- ゾリンジャー・エリソン症候群(ぞりんじゃーえりそんしょうこうぐん)とは、ガストリン産生腫瘍(ICD-10:D37.7)によって惹き起こされる症候群。
- 病態
- 分類
- 膵臓G細胞由来、胃幽門前庭部G細胞由来、十二指腸球部G細胞由来、等に分けられる。
- 原因
- 統計
- 9割以上は膵臓に発生し、残り一割未満が十二指腸から発生する。
- 半数以上が悪性腫瘍。
- 副甲状腺腺腫、下垂体腫瘍と合併する多発性内分泌腫瘍症I型が多い。
- 症状
- ガストリンは胃の消化活動を助けるホルモンなので、ガストリン過剰によって胃酸やペプシンが過剰分泌される胃過酸症が生じる。胃過酸症から消化性潰瘍が生じて、腹痛、悪心、嘔吐、吐血、下血、十二指腸穿孔が生じる。また、胃過酸症から小腸のpHが下がって消化不良が生じて、水様性下痢便を生じる。
- 検査
- 機能検査
- セクレチン負荷試験
- セクレチン負荷試験(せくれちんふかしけん)とは、セクレチンを投与して血中ガストリン濃度を測定する試験。
- 目的
- ガストリンの分泌抑制
- 原理
- セクレチンは胃の働きを抑えるホルモンなので、正常であれば食べ物が胃から十二指腸に移動すると十二指腸からセクレチンが分泌され、ガストリンの分泌を抑える。
- 方法
- 血中ガストリン濃度を測定する。
- 判定
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| ガストリン | 判定
|
| 低下 | 正常
|
| 亢進 | 本症
|
内分泌腫瘍では本来の働きと逆の挙動(paradoxical rise)をする事がある。
歴史
- 病気の発見
- 1955年にゾリンジャー博士とエリソン博士が報告した。
WDHA症候群
- WDHA症候群(だぶりゅでぃーえいちえーしょうこうぐん)とは、血管活動性小腸ペプチド産生腫瘍(VIP産生腫瘍、VIPoma)によって惹き起こされる症候群。症状の頭文字を取って本症名が付けられた。報告者の名前を取ってヴァーナー・モリソン症候群(Verner-Morrison症候群)とも。
- 病態
- 原因
- 血管活動性小腸ペプチド産生腫瘍によって惹き起こされる
- 症状
- 水様性下痢(Watery Diarrhea)
- 低カリウム血症(Hypokalemia)
- 無酸症(Achlorhydria)
- 等。
- 歴史
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