article

波動関数 (はどうかんすう, Wave function) は、もともとは波動現象一般をあらわす関数のことだが、現在ではほぼ量子力学におけるシュレーディンガー方程式固有関数のことを指す。状態ベクトル。

概要


波動関数は一般に複素数の関数であり、ある波動関数 \psi に対して常にその複素共役 \psi* が存在する。 ある状態に対応した波動関数の絶対値の二乗が、その状態の実現確率を表す。

例えば、「粒子が時刻 t に位置 \vec{q} に存在する」という波動関数\psi(\vec{q},t) の絶対値の二乗は、粒子の存在確率密度P(\vec{q},t)を与える。(波動関数の確率解釈

P(\vec{q},t)=\mid\psi(\vec{q},t)\mid^2
しかし、そのためには
\int{}P(\vec{q},t)d^nq=1
のように規格化しなければならない。

波動関数の呼ばれ方


状況、場面によって波動関数はいろいろな呼ばれ方をする。既に書いたように固有関数と言われることも多い。その他に、固有ベクトル、状態ベクトル(状態ベクトルを波動力学の形式で記述したものが波動関数である)、化学物性物理学の分野では軌道(関数)などが波動関数とほぼ同義に扱われることがある。但し、これは特定の状況でそうなっている場合もあり、意味が異なる場合もあるので注意が必要。

波動関数の性質


波動関数の実在性


波動関数が実在する物理量なのかどうかは、今でもわかっていない。人が「質量は実在するか?」と聞かれれば間違いなくそうだと答えるだろう。しかし、波動関数の場合には位相速度光速を越える事、また「波動関数の収縮」速度が光速を越えるか越えないか、が問題となる。波動関数が実在する物理量だとすると、その収縮速度は光速を越えられない事になるが、これは重大なパラドックスを引き起こすことが知られている(EPR相関では2つのエンタングルした電子のスピンが「同時に」決定するとされるが、片方の電子スピンは検出器に掛かった時に決定するとして、それではもう片方の電子スピンはいつ決定するのか?「同時性」は相対論的に、観測者の座標系に依存する)。そのために、一部の研究者達は波動関数を、人間の脳内情報であると見なしている。しかしこの場合、原始時代には波動関数は存在しない事になってしまい、やはり問題である。

関連項目


量子力学 | 関数

Vlnová funkce | Wellenfunktion | Wavefunction | Función de ondas | Fonction d'onde | פונקציית גל | Hullámfüggvény | Funzione d'onda | Golffunctie | Funkcja falowa | Função de onda | Funcţie de undă | Волновая функция | Vågfunktion | Хвильова функція | 波函数

 

This article is licensed under the GNU Free Documentation License. It uses material from the "波動関数".

Home Pageartsbusinesscomputersgameshealthhospitalshomekids & teensnewsphysiciansrecreationreferenceregionalscienceshoppingsocietysportsworld