| GPN-2000-000465.jpg | |||||||
| 軌道の性質 | |||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 太陽からの平均距離 | 0.387AU | ||||||
| 平均公転半径 | 57,910,000 km | ||||||
| 離心率 | 0.20563069 | ||||||
| 公転周期 | 87日 23.3時間 | ||||||
| 会合周期 | 115.88 日 | ||||||
| 平均軌道速度 | 47.8725 km/s | ||||||
| 軌道傾斜角 | 7.004° | ||||||
| 衛星の数 | 0 | ||||||
| 物理的性質 | |||||||
| 赤道面での 直径 | 4,879.4 km | ||||||
| 表面積 | 7.5 × 107 km2 | ||||||
| 質量 | 3.302×1023 kg | ||||||
| 平均密度 | 5.43 g/cm3 | ||||||
| 表面重力 | 2.78 m/s2 | ||||||
| 自転周期 | 58日 15.5088時間 | ||||||
| 赤道傾斜角 | 0° | ||||||
| アルベド | 0.10-0.12 | ||||||
| 脱出速度 | 4.25 km/s | ||||||
| 平均表面温度: 日中 | 623 K | ||||||
| 平均表面温度: 夜間 | 103 K | ||||||
| 表面温度 |
|
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| 大気の性質 | |||||||
| 大気圧 | わずか | ||||||
| カリウム | 31.7% | ||||||
| ナトリウム | 24.9% | ||||||
| 酸素 | 9.5% | ||||||
| アルゴン | 7.0% | ||||||
| ヘリウム | 5.9% | ||||||
| 分子酸素 | 5.6% | ||||||
| 窒素 | 5.2% | ||||||
| 二酸化炭素 | 3.6% | ||||||
| 水 | 3.4% | ||||||
| 水素 | 3.2% | ||||||
水星(すいせい、英語:Mercury)は、太陽系で太陽に最も近い惑星である。太陽系の惑星の中では2番目に小さい。天球上での見かけの明るさは -0.4 等から 5.5 等まで変化する。水星は太陽に非常に近いため、時期によっては望遠鏡でも見るのが難しい(太陽との最大離角は28.3°である)。衛星はない。水星に到達した惑星探査機はマリナー10号 (1974 - 75) だけであり、地表の 40% から 50% 程度の地図が作られている。
水星の大気は惑星形成の初期には他の惑星と同様に存在したと考えられるが、重力が小さいためにその大半は既に宇宙へ飛散したと考えられている。カリウムやナトリウムが大気に留まる平均 "寿命" は3時間程度である。大気は様々なメカニズムによって供給されている。太陽風を磁界で捕らえたり微小隕石が地表で蒸発したり、直射日光で極の氷が蒸発するなどがその主なものである。
1965年にレーダー観測が行われる以前には、水星の自転は地球の月や他の多くの衛星と同様に、太陽からの潮汐力で同期しており、常に太陽に同じ面を向けて1公転中に1回自転していると考えられていた。しかし実際には水星の自転と公転は 3:2 の共鳴関係にある。すなわち、太陽の周囲を2回公転する間に3回自転する。水星の軌道の比較的大きな離心率を持つために、この共鳴関係は安定して持続している。水星の自転と公転が同期していると考えられた元々の理由は、地球から見て水星が最も観測に適した位置にある時にはいつでも同じ面が見えたからであった。実際にはこれは 3:2 の共鳴の同じ位置にある時に観測していたためであった。この 3:2 の共鳴があるために、水星の恒星日(自転周期)は 58.7日であるのに対して、水星の太陽日(水星表面から見た太陽の子午線通過の間隔)は176日となっている。
水星の表面にいる観測者から見ると、日の出の途中で太陽は逆行して一度沈み、その後再び上る、という現象が水星の1日の間に見られる。これは、水星が近日点を通過する約4日前に水星の公転速度と自転速度がちょうど等しくなるため、水星表面から見て太陽の見かけの運動が止まって見えるからである。近日点では水星の公転速度は自転速度よりも速くなる。そのために太陽は逆行して見える。近日点通過の4日後には太陽は順行に戻る。
水星の自転軸の傾きは惑星の中で最も小さく、わずか 0.01°しかない。これは2番目に傾斜が小さい木星の値(約3.1°)に比べても300倍も小さい値である。このため、水星の赤道上にいる観測者から見ると、太陽はいつもほとんど天頂にあって 1/100 度程度しか南北に動かないことになる。
水星は自転速度が遅いにも関わらず、比較的強い磁気圏を持つ。その磁場の強さは地球の磁気圏の約1%である。この磁場は地球の場合と同様に、流体核の循環運動によるダイナモ効果で生まれている可能性がある。2005年現在の研究によれば、水星の核はニッケルや鉄が融解できるほどには温度が高くないと考えられているが、融点がもっと低い硫黄などが代わりに磁場の生成の原因となっている可能性がある。また、水星の磁場は過去に起きていたダイナモ効果が現在消えてしまったものの、その名残の磁場が固体の磁性体物質に「凍結」しているという可能性も考えられる。
水星は太陽系の他のどの天体よりも鉄の存在比が大きい。この高い金属存在量を説明するためにいくつかの理論が提唱されている。
ある理論では、水星は元々、よくあるコンドライト隕石と同程度の金属-珪酸塩比を持っていて質量が今よりも約2.25倍大きかったが、太陽系形成の初期に水星の 1/6 程度の質量を持つ微惑星と衝突したとされる。この衝突によって元々持っていた地殻とマントルが失われ、核のみが残されたと考えられる。これと同様の説は地球の月の形成を説明するジャイアント・インパクト理論として提唱されている。この説とは別に、水星は原始太陽系星雲の歴史のごく初期、まだ太陽からのエネルギー放射が安定化する前にできたとする説もある。この理論では水星は最初、現在の約2倍の質量を持っていたとされる。しかし、原始星段階の太陽が収縮するにつれて水星付近の温度が2500-3500K、あるいは10000K近くにまで上昇し、水星表面の岩石はこの高温によって蒸発して「岩石蒸気」の大気を作ったが、原始太陽系星雲の「星雲風」によって吹き飛ばされたとされる。第3の説では、第2の説と同様に水星の外層が長年にわたる太陽風の直撃によって浸食されて失われたとされる。
1639年にはイタリアのジョバンニ・ズッピが望遠鏡を使って水星を観測し、水星にも金星や月と同様に満ち欠けがあることを発見した。これによって、水星が太陽を回っていることが確実になった。
金星と同じように、地球から見た水星にも月のような満ち欠けの相が見られる。内合の時に「新水星」、外合の時に「満水星」となる。しかしこれらの時期には太陽と同時に上ったり沈んだりするために見ることはできない。最大離角の時には半分欠けた形になる。西方最大離角の時には日の出前に最も早く上り、東方最大離角の時には日没後に最も遅く沈む。最大離角の値は近日点にある時には18.5度、遠日点にある時には28.3度である。しかし金星とは異なり、最も明るくなるのは「半月」形と「満月」形の間の相にある時である。(金星では「新月」形と「半月」形の間で最も明るくなる。)この理由は各相にある時の地球からの距離による。水星では内合(「新水星」)と外合(「満水星」)の時の地球からの距離の差は3倍以下だが、金星では6.5倍にもなる。水星が内合になる周期は平均すると116日だが、軌道の離心率が大きいために実際には111日から121日まで変化する。同じ理由で、地球から見て逆行する期間も8日から15日まで変化する。
これに加えて、太陽の重力ポテンシャルを下って運動していくと、最初に持っていたポテンシャルエネルギーが運動エネルギーとなって宇宙機の速度が増すことになる。この速度を修正しないと、宇宙機が水星近くに達した時には速度が大き過ぎて、着陸したり安定な水星周回軌道に入れないことになってしまう。急な崖に道路が付いていて、崖の麓で別の道路と合流しているという場合を想像すると、地球から水星までの旅はある時点までこの崖をブレーキなしで下り、それからゆっくりと麓の道に合流するようなものである。しかも、水星には大気がないので水星に近づいた宇宙機は水星大気を使って減速することはできず、ロケットを使う必要がある。これらの理由によって、水星に到達する宇宙機は太陽系を飛び出す場合よりも多くの燃料を必要とする(ただし他の惑星を目的地とするような飛行の場合には、その惑星に適切に到達する軌道に入るために、さらに多くの燃料を要する)。
これらの問題があるために、水星へ向かう探査ミッションはこれまであまり多く行われていない。また、実際に行われるミッションでは、目的の軌道に直接遷移するのではなく、より効率の良いスイングバイを用いることが多い。
2004年8月3日アメリカ航空宇宙局のメッセンジャー (探査機) が打ち上げられた。 打ち上げ時の予定では、地球、金星でのスイングバイ (フライバイ) を行ないながら水星へ向かって航行し、2008年1月には水星での最初のスイングバイ、2011年3月には水星の周回軌道に入り、継続的な観測活動を開始することになっている。
(スタブ)
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