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歩く(あるく)とは、足を持つ動物が行う、足によって移動することのうち、急がない速度で移動する事をいう。二足歩行の場合、同時に両足が地面を離れない場合をいうこともある。急いで移動するのを走るという。

多くの場合が陸上に生息する生物の場合を云うが、海中においても節足動物は歩行を行う。タコなどでも見られるし、ヒレが変化した魚類にも歩く行為のようなものを見ることが出来る。

人間の歩行速度は、時速4キロメートル程度。ただし、昔の人間は足が達者だったから、もっと速かったようである。走るのは、特に意識して行なうものであるが、歩く事は特に意識なしに行なわれる。距離がわかっていて、それを急ぐ場合には走る事もあるが、それが不明の場合、あるいは長時間の移動には歩くのが普通である。

不動産業などにおいて距離を表示する目安として、徒歩○分といった表現をする場合がある。慣例的に、徒歩1分は約80メートルに相当する。

また、歴史をつづったものを歩みということがある。

ヒトと歩くこと


2005 World Championships in Athletics 4.jpg.JPG 二足歩行とヒトとが密接に関連している。二足歩行を行なう事で、後ろ足の大きな歩幅が確保でき、人の移動能力は大きく進歩したと思われる。近縁の動物の中では、長時間長距離の移動能力はヒトは優れたものである。体毛の減少も、全身から発汗する事を可能にし、熱放出の効率を高め、持久力を高めるための適応ともいわれる。

スポーツとしての歩く

武術・格闘技の歩き


格闘技武術においては、多くの場合に足運びは重要なものと見なされている。様々な特殊な歩き方、それに対する用語がある。

  • アヒル歩き:レスリングなど格闘技の鍛錬の練習法としての歩き
  • 摺り足(すり足):や、剣道相撲など武道の歩きかた
  • 継ぎ足:剣道で前の右足に後ろの左足が追いつかせる歩き
  • 歩み足:剣術など日本武術の歩き
  • 膝行(しっこう):本来は武士が城内で主君の面前(御式内)や神道の禰宜などが正面をむいたまま膝を曲げたまま体の上下左右のぶれなく進む歩き。後退は膝退(しったい)という。合気道では体を横にむけ体の変換を伴って歩く。
  • 無足:一部剣術・柔術流派の蹴らず重心を体の前方に直進させ前進する歩き
  • 這(はい):中国武術の大成拳(意拳)の鍛錬歩き
  • 禹歩(うほ、ただしくは反閇(へんばい)):陰陽道呪術北斗七星となるような歩き

馬の歩く


歩様 (馬術)を参照のこと。

水中動物が歩く


水中においては、水の比重が生物体と近いので、身軽な動物は泳いだ方が効率が良い。魚などは、水底にいても、移動には泳ぎを使う事が多い。あえて歩く動物は、一つは体が重いもの。貝殻を持つものや、頑丈な甲羅を持つものは歩かざるを得ない。アワビサザエイセエビなどはこれである。もう1つは、水底に体を固定したい型の生活を行なうものである。アンコウなどはむしろこっちである。アンコウ類の場合、体を水底に固定し、鼻先の飾りで小魚をおびき寄せて食べる。移動の際は腹びれと胸びれで水底を押すように進むので、歩くように見える。急いで離れた場所へ移動する際にはやはり泳ぐ。

一般の魚は水中を移動するように対鰭のうちの胸びれが側面にあるので、歩くことはできない。ポリプテルスなどの古代魚には対鰭が腹面にあるものがあり、それらは水底を這うように歩ける。おそらくそのような、浅い淡水で水草の間の底を這うようにして生活していたものが、両生類に進化したものと思われる。

陸上動物が歩く


陸上性の動物は大抵歩ける。脚が突出していないナメクジカタツムリなどは這うという。脚がしっかりしている動物、脊椎動物節足動物は大抵歩ける。脚を交互に動かしてゆっくりと進行するのが歩く状態で、急ぐ場合にはこれに跳躍っぽい動作が混じるので、それを走るという。

ヒトに近いものではゴリラやチンパンジーは前足をつけて四足歩行するが、その際、前足は指を軽く握り込んで、地面には指関節の外側をつける。これをナックル・ウォークという。

中には歩けない動物もある。たとえば飛行に特化しすぎて脚をあまり動かせない動物として、トンボツバメがある。これらの動物では脚は体を支えるために用いられ、移動の際は短い距離でも飛ぶ。もう少し脚がしっかりした小鳥では、歩くのではなく小さく跳躍して移動する。いずれにせよ脚を交互に動かすのが難しいからである。

樹上生活に特化したものにも、歩けない動物がある。皮膜を発達させたムササビモモンガヒヨケザル、それに木から木へと跳躍するのが得意なキツネザル類のベローシファカなどは、地上では跳躍して移動する。これらの動物は、樹上では後ろ足から着地するため、そのような動作で地上を進むのである。

地上での跳躍に特化したために歩けない動物もある。カエルは、ほとんど歩かない。連続した跳躍で前進する。ヒキガエル類はよく歩くが、逆にあまり跳躍しない。

小型のトカゲもあまり歩かない。素早く走っては立ち止まる、という行動を取る。理由は定かでないが、天敵の目をくらます効果があるのかも知れない。動いている物は見つかりやすいので、動かない時間を作る方が安全だからである。オオトカゲなど大型のトカゲははゆっくりと歩き、状況に応じて走る。

植物が歩く


普通は考えられない事であるが、植物も歩くといわれることがある。

たとえば森林を伐採して、自然萌芽に任せると、切り株の周囲から新芽を出し、それが育って木になる。元の切り株が腐れば、切り株の幅をおいて、新しい木が並ぶ事になる。言わば切り株の幅の分だけ木が移動したわけで、これを木が歩いたというのである。いずれにせよ、植物が移動する場合、どうしても素速くはないから、走るという言葉は似合わない。

関連事項


歩行 | Walking | Marche | Kuiersport | Wandelen

 

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