緊急救命室 (Emergency Room 略称:ER、Emergency Department 略称:ED、または、イギリス、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランド etc.:Accident & Emergency Department 略称:A&E) は危篤 (Medical emergency) 及びすぐ処置が必要な、病気 ( Illness) 及び傷害 ( injury) の広い範囲で患者のために初期治療を提供する病院の1部門である。緊急救命室は増加した敏速な判定及び危険な病気の管理ための必要性に答える為に、20世紀の間に発達した。直訳すると救急救命室という診療スペースを意味する言葉だが、一般的には北米型ERシステムのことを指している。
北米型ERシステムの特徴は、24時間・365日全ての救急患者(救急車来院および独歩来院)を受け入れ、一義的にERドクター(ER専門医)によって全ての科の診断および初期治療(Advanced Triage)を行ない、必要があれば各専門科にコンサルトするというシステム。独歩来院の患者にはトリアージナースが対応し、緊急性があるかないかの判断を行い、緊急性があると判断されれば、救急車来院の患者同様、ERドクターの診療を緊急に受けることとなる。
従来日本では、1次・2次・3次と重傷度に応じた医療機関が設定されており、重傷度に応じて救急隊が搬送するというシステムが採られていた。日本の救急医療は元来3次救急医療を中心に発展してきたが、患者のニーズに答えるためには、1次、2次救急医療の整備も急がなくてはならないことが指摘されていた。そこで、1次、2次救急医療をもこなせる救急医療システムおよび救急医を育成するという方向転換が図られ始めた。また、これらはあくまでも救急車来院の患者に関してであり、独歩来院に関してはほとんど検討されていなかった。3次救急医療を担う各地の救命救急センターでは、原則として救急車来院を診察し、時間外における独歩来院は別部門が診察する所もあった。救急車来院だけでなく、独歩来院の中にも重症患者が潜んでいることがある。そこで、こうした諸問題を解決するために、北米型ERシステムを採用する病院が現れ始めている。
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