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放射線ほうしゃせん)とは、高いエネルギーを持った電磁波粒子線(ビーム)のことである。

強い電離作用や蛍光作用を有する。但し、紫外線も電離作用を有するが、放射線には含めない。一般的には高エネルギーであることが条件とされるが中性子線に限ってはどんなに低エネルギーであっても放射線扱いとなることが多い。また、放射線を出す能力のことを「放射能」という。

放射線は、以下のように分類される。

また、粒子線のうち特に電荷を持つものを荷電粒子線と呼ぶことがある。

単位


放射線の計測単位を次に示す。

放射能の強度(単位時間あたりの放射壊変数)は放射能の項に詳しい。

グレイ

グレイは吸収した放射線のエネルギーの総量(吸収線量)を表すSI系単位である。表記はGyである。

単位質量当りの物質が放射線によって吸収したエネルギーである。

この単位はすべての物質、あらゆる放射線に適用される。

1グレイは1 J/㎏のエネルギー吸収に相当する。

1989年(平成元年)4月以前は吸収線量の単位としてラド(rad)が用いられていた。

シーベルト

シーベルトは放射線防護の分野で使われる、人体が吸収した放射線の影響度を数値化した単位である。表記はSvである。

吸収線量値(単位、グレイ)に放射線の種類ごとに定められた係数を乗じて算出する。

1989年(平成元年)4月以前はレム(rem)が使用された。1シーベルト=100レムに相当する。

レントゲン

レントゲンとは、照射した放射線の総量(照射線量)を表す古い形式の単位である。空気中にX線ないしはγ線を照射すると原子がイオン化される。イオン電荷の総量を計測し、電荷の計測区画に含まれる空気の質量で割った値である。

1レントゲンは0℃、1気圧の空気で、2.58×10-4クーロン/㎏の電離を発生させる。

この単位は国際単位(SI)系に採用されず、日本国では1989年(平成元年)4月の国際単位(SI)系への切り替え以降使われなくなった。

ラド

吸収した放射線の総量(吸収線量)を表す古い形式の単位である。表記はradである。

単位当りの物質が放射線を吸収し発生したエネルギー(温度上昇)で計測する。

1ラドは0.01J/㎏に相当し、国際単位(SI)系では吸収線量はグレイ(Gy)で表す。1グレイ=100ラドに相当する。

レム

人体への影響度を表す(被爆量もしくは線量当量)を表す古い形式の単位である。表記はremである。

人体が吸収した放射線量(単位、ラド)に放射線の種類ごとに定められた係数を乗じて算出する。

国際単位(SI)系では線量当量はシーベルト(Sv)で表す。0.01シーベルト=1レムに相当する。

放射線検出器の種類


よく用いられる検出器を以下に示す。
  • 電離箱
  • 比例計数管
  • GM計数管
  • シンチレーション検出器
  • 半導体検出器
  • 熱ルミネセンス線量計
  • チェレンコフ計数管
  • 写真乳剤
  • 放電箱
  • 泡箱

法的規制


放射線の障害を防止し、安全性を確保するため様々な法律で規制されている。
  • 原子力基本法
    原子力の研究、開発及び利用を推進することによつて、将来におけるエネルギー資源を確保することを目的とする。
    放射線障害防止法の適用から除外されている核燃料物質はこの法律で規制される。(核燃料物質には臨界量が存在し、低比放射能で扱う量が桁違いに多く、他の放射性同位元素と一律の規制になじまない)
  • 放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律(放射線障害防止法または障防法と略す)
    一般公衆を含めて放射線障害の防止を図るため、放射線同位元素(除く核燃料物質・核原料物質)と1MeVを超える放射線発生装置の使用・販売・賃貸・廃棄の規制を行っている。
  • 電離放射線障害防止規則(電離則)
    厚生労働省所管。 放射線を扱う事業所で働く人の安全確保の為の法律。
    放射線障害防止法では規制されない1MeV以下のX線発生装置も、この法律で規制される。
  • 人事院規則
    電離放射線障害防止規則の国立機関版
  • 船員電離放射線障害防止規則
    電離放射線障害防止規則の船員版
  • 医療法施行規則
    厚生労働省所管。 医療分野では治療という利益があるため、一般の使用とは若干異なった規制を適用する。 さらに、薬事法に規定する医薬品としての放射性同位元素は、医療法及び薬事法により規制され、放射線障害防止法の施行令では適用除外とされている。(但し、同じ医薬品でも臨床研究に用いた場合は薬事法が適用されず、放射線障害防止法が適用される)
  • 放射性同位元素等車両運搬規則
    国土交通省所管。 運搬時の安全と運転者の安全確保を目的とする。 放射線障害防止法と異なり、規制対象に広く核燃料物質も含む。

資格


食品照射


ガンマ線を食品にあて(これを食品照射という)、殺菌、ジャガイモの芽止めなどに利用するなど食品加工に利用されている。照射された食品を放射線照射食品という。

関連項目


原子力

Ionizing radiation | Ionisierende_Strahlung | Joniga radiado | radiación ionizante | Ionisoiva säteily | Rayonnement ionisant | Ioniserende straling | Promieniowanie jonizujące | Radiação ionizante | Ионизирующее излучение

 

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