電気通信役務の区分では、かつての自動車電話から発展した電話網を指す。各種統計などでは、第二世代デジタルコードレス電話を起源として異なる発展をしたPHSを含むことも多い。(なお、通信衛星による自動車・携帯電話に関しては衛星電話の項を参照のこと。)
端末(電話機)は単に「携帯」と呼ばれることも、また俗称として「ケータイ」「ケイタイ」と表記されることも多い。NTTドコモや電電ファミリーの制作した技術文書では移動機と書かれることが多い。当初はストレートタイプやフリッパータイプがほとんどであったが、メールやカメラ機能などが充実するにつれて、今日では大画面化に有利な折りたたみ式が主流になっている。また最近では液晶画面を常に外側に向けておくスライド式(または回転式/リボルバータイプ)や、折りたたみ式の画面側が回転するもの(2軸回転式)も増えてきている。
なお、自動車・オートバイを運転中の通話・ボタン操作による危険性が社会問題となり、日本では、1999年11月から自動車・オートバイを運転中の通話や操作(電話機の表示画面を見る事を含む)が法律で禁止(2004年11月から無条件・罰則対象)された。(ハンズフリー通話等は対象外)。
日本の場合、電報、コレクトコール、ダイヤルQ2、ナビダイヤル等、テレドーム等は、全部または一部の事業者から利用不可のものがある。また、フリーダイヤル等は掛ける先(着信)側での契約がされてないと掛けられない。新幹線公衆電話からはNTTドコモ以外のキャリアには発信できない。
2001年には通信速度の高速化、電波利用効率の更なる改善、通話・通信品質の向上、国際ローミングサービスの拡充などを目的としたCDMA方式の第三世代携帯電話(3G)(FOMA、W-CDMA方式)サービスがNTTドコモにより開始された。2002年にはKDDIがCDMA2000 1xのサービスを開始。
なお、日本以外ではアナログ式が残る地域(例・北米)も存在する。
日本での携帯電話事業は、2006年現在
日本では、携帯電話やPHS事業者は、当初地域ごとに別の会社でなければならなかった。その後KDDI(沖縄を除く)やボーダフォンは、全国地域会社を統合している。
また、BBモバイル(ソフトバンク)、イー・モバイル(イー・アクセス)が1.7GHz帯・W-CDMA、アイピーモバイルが2.0GHz帯・TD-CDMA方式による新規参入を表明、2005年9月に基地局の免許を申請し、フィールドテストなどが行われている。同年11月にはこの3社に対し総務省が参入の認定を行い免許を交付した。アイピーモバイルが2006年10月1日、イー・モバイルが2007年3月15日にサービスを開始する予定である。
BBモバイルは2007年4月1日にサービスを開始する予定であったが、ボーダフォンを買収し、その既設施設と割り当て周波数帯を利用するため、2006年4月ソフトバンクに交付された免許の返上を申し出た。今後はボーダフォンをソフトバンクモバイルへ商号変更・ブランド名をソフトバンクとし事業を展開する。
| 地域 | 2G | 3G |
|---|---|---|
| 日本 | PDC, cdmaOne | W-CDMA, CDMA2000 |
| 韓国 | cdmaOne | CDMA2000, W-CDMA |
| 北米 | cdmaOne, TDMA, GSM (850/1900MHz) | CDMA2000, W-CDMA |
| その他 | GSM (900/1800MHz), cdmaOne | W-CDMA, CDMA2000 |
重要な点は以下の通りである。
第三世代携帯電話 (3G) の動向は以下の通り。
一方、海外のビジネスモデルは水平分業モデルと呼ばれ、事業者は通信サービスの提供、端末メーカーは端末の開発に専念し、両者はほぼ対等の立場となる。 特にGSM方式やW-CDMA方式では、SIMカードにより契約と端末が分離されているため、端末は(固定電話機のように)事業者とは直接関係のない単なる電気製品に過ぎない。 したがって、利用者は基本的には事業者と端末の組み合わせを自由に選ぶことが可能であり、コンテンツも特定の事業者に縛られるようなことはない。 その反面、端末販売価格はインセンティブが働かないため製造コストがそのまま反映され、とくに高機能端末は非常に高価となりなかなか普及しない。 また、端末やサービスの仕様については、最低限の共通規格を除けばばらばら(端末メーカー次第)であり、新機能や新サービスのスムーズな普及も難しい。
※なお、海外でも北米のようにSIMカードを使わない方式が一般的な地域では、契約と端末の分離があまり進んでいないため、垂直統合と水平分業の中間のようなスタイルとなる。
このようなビジネスモデルの違いにより、日本と海外では端末やサービス、ひいては携帯電話を取り巻く文化に至るまで、大きな違いが生じている。 日本のビジネスモデルやサービスは、海外の事業者から成功事例として注目されており、その手法を取り入れた例も増えている。 具体的には、事業者を通じて販売する端末については、その事業者でしか使えないように制限をかける(SIMロック)かわりに販売価格を大幅に値引いたり、海外版のiモードやボーダフォンライブ!など事業者固有の機能を盛り込んだりしている。 一方、近年の日本では、インセンティブに頼る端末販売政策の限界(市場の飽和による新規契約数の頭打ち傾向)や矛盾(Vodafone 3G端末のSIMロック解除目当ての短期解約や転売)が表面化しており、業界は対策を迫られている。
下記においては、主に日本における状況を記述している
Mobilephone_penetration_rate.jpg
その中で、1989年、画期的な小型携帯電話「マイクロタック」が発売され、NTTも同様の小型携帯電話「mova」を開発して対抗した。
翌1995年1月17日の兵庫県南部地震では、有線インフラに壊滅的被害が発生したなか、無線の強さを発揮した。
同年にはPHSという新しい携帯通信サービスが始まり、通話料の安さと携帯電話に先駆けて始まったSMSのPメール(旧DDIポケット)がヒットした事で若年層に普及したものの、たくさんの基地局を設置する必要があるマイクロセル方式を採用していた事による開始当初の電波状態の不安定さや、既に普及が始まっていた携帯電話との相互通話が当初は不可能だったという仕様上の問題もあって、逆に携帯電話の普及に弾みがつく結果となった。
文字転送サービス及び携帯電話でのE-mailの普及も相まって1968年頃から始まりバブル経済期に一世を風靡した無線呼び出し(ポケットベル)は、1999年頃から急速に携帯電話に取って代わられることになった。
携帯電話の契約数を多く獲得する目的で、購入時の端末価格を抑えるために、月々の基本料金から販売店へのバックマージンを支払うというビジネスモデル(インセイティブ制度)により、1円から数百円など端末原価を大幅に下回る価格で端末が乱売される事もあったが、その反面、中途解約に対して違約金を請求される「縛り」という問題もある。
上記2や3への対策として、病院内や混雑した列車内での使用を禁止したり制限する動きも一部にあるが、2と3のどちらに主眼を置くかなどの見解の相違から、どのように使用すべきかという指針は必ずしも統一されていなかった。
しかし、近年では一定基準を設ける動きが出ている。関東の17の鉄道事業者は、2003年9月から車両内での携帯電話の使用方法を統一した。電車内で(お年寄りや身体障害者、妊婦、乳児連れの母親等の)優先席付近では電源を切り、それ以外はマナーモードに設定して通話は禁止としている。
また、2004年9月頃から、名古屋市営地下鉄ではW-CDMA方式のものを除き、携帯電話各社についてプラットホームでは圏外になるような対策が行われた(改札口付近では利用可。また、PHS事業者についてはもともとプラットホームに設置されておらず、やはり改札口付近で利用可)。ところが、実際にはプラットホーム内に圏外すれすれの微弱な電波が漏れている駅も多い。名古屋市交通局は、総務省の「電波の医用機器等への影響に関する調査結果」(2002年7月2日)に基づく処置であるとしているが、これについては問題視する意見がある(圏外すれすれでは、端末は最大出力の電波を送信するようになる等)。
4については、1999年11月改正の道路交通法で運転中に携帯電話を使用して事故を起こした場合の罰則事項が追加されたが、それでも改善の目処が立たなかったため、2004年6月成立・同11月施行の改正法により、無条件で罰則対象となり、運転者は停車中だけしか使ってはならなくなった(ハンズフリー使用等は対象外)。
また、日本国外の話題としては、近年日本同様携帯電話の普及が著しいアイルランドでは、土葬する際に故人が愛用していた品々を棺に入れておくという意味以外に「早すぎた埋葬」対策として、万が一棺の中で蘇生した時に携帯電話で助けを呼べるよう携帯電話を棺に入れる事例が急増している。
さらに、携帯電話・PHSの普及拡大などにより固定電話の利用が減少した。特に、新生活を始める若者は電話加入権の負担を嫌い、また、携帯電話だけでも困らないことから固定電話を設置せず、携帯電話だけを持つ者もみられる。これらのこともあり、外出先で利用される公衆電話は、携帯電話の普及率の上昇と引き換えに利用が減少した。日本における公衆電話の設置台数は、1989年の約83万台から2003年には約50万台に減少している。
携帯電話とPHSを合わせた普及率が固定電話の普及率を追い越したのは2000年である。
2003年には、異常課金に利用者が驚く事が続出した、クローン携帯問題が話題になった。
振り込め詐欺や架空請求の手段の1つとして、携帯電話、特にプリペイド式携帯電話が悪用される事が多かったため、2005年5月に、携帯電話不正利用防止法が施行され、携帯電話・PHSについて契約者の本人性確認の義務付けや、不正な譲渡の禁止等がなされた。
ただ、同一キャリア間限定ではあるが、2004年以降は実際に音声通話定額制が実施されている。
2004年7月には、ボーダフォンが法人向けサービス「ボーダフォンモバイルオフィス」として開始。個人および法人向けとしては2005年5月にはウィルコム(PHS)がウィルコムあて通話全てを対象とする「ウィルコム定額プラン」、7月にはボーダフォンが家族内限定の「家族通話定額」(正式サービスは11月から)、11月にはボーダフォンが特定の1件のみ限定の「LOVE定額」を開始。現在、他の携帯電話業者内でも定額制を導入するか否かを模索している。
また、北米を中心にプッシュ・ツー・トーク(PTT)サービスでPTT通話の定額制が導入されており、日本でも導入が開始された。NTTドコモが、プッシュトークという商標で2005年11月に開始し、PTT通話都度ごとの課金のほかに定額制の料金プラン(個人向けの同時受話数が最大5人のもの・法人向けの同時受話数が最大20人のもの)を設けることを発表した。auもHello Messengerという商標でテキストや画像を添付できるサービスを2005年11月下旬に開始すると発表。なお、定額制の適用は見送った。
着信音に用いる音楽を着信メロディ(※1)、操作しない状態でディスプレイに表示されている画面を待受け画面と呼ぶ。最近では受信音を歌唱音声を含めた音楽データそのもので鳴らすこと(着うた)ができる機種もある。現代では前記の着信番号に連動して、着信時の演奏曲を設定できる機能が普通となっている。
2000年頃からの携帯電話は多機能化しており、インターネットに接続できる機種(iモード、ボーダフォンライブ!、EZweb、CLUB AIR-EDGEなど)や、デジタルカメラを内蔵して静止画を撮影可能な機種(写メール、iショット、フォトメールなど)、さらには動画撮影までできる機種(ムービー写メール、iモーション、ムービーメールなど)、 アプリケーションをダウンロードして実行できる機種(iアプリ、vアプリ、EZアプリ (Java)、EZアプリ (BREW)など)も多い。一部、テレビ電話(※2)も出来るようになった(FOMA/Vodafone 3G)。
一方、多機能化により2003年頃から、電話機に組み込まれたソフトウェアの不具合(バグ)が頻発しているが、キャリアショップへの持込みによるソフトウェア書き換えの導入や、エアダウンロードによるネットワーク経由でのソフトウェア更新技術の導入により端末の回収、全交換に至るものは減少している。
なお、2002年頃からの動向としては以下があげられる。
携帯電話対応自販機1.jpg構内「エル守口」にて)]] 携帯電話対応自販機2.jpg
| 地域 | NTT移動通信網 | デジタルホン | ツーカー | セルラー / IDO |
|---|---|---|---|---|
| 北海道 | NTT北海道移動通信網 | デジタルツーカー北海道 | 北海道セルラー電話 | |
| 東北地方 | NTT東北移動通信網 | デジタルツーカー東北 | 東北セルラー電話 | |
| 新潟県 | NTT移動通信網 | |||
| 関東甲信地方 | 東京デジタルホン | ツーカーセルラー東京 | 日本移動通信 | |
| 東海地方 | NTT東海移動通信網 | 東海デジタルホン | ツーカーセルラー東海 | |
| 北陸地方 | NTT北陸移動通信網 | デジタルツーカー北陸 | 北陸セルラー電話 | |
| 近畿地方 | NTT関西移動通信網 | 関西デジタルホン | ツーカーホン関西 | 関西セルラー電話 |
| 中国地方 | NTT中国移動通信網 | デジタルツーカー中国 | 中国セルラー電話 | |
| 四国地方 | NTT四国移動通信網 | デジタルツーカー四国 | 四国セルラー電話 | |
| 九州地方 | NTT九州移動通信網 | デジタルツーカー九州 | 九州セルラー電話 | |
| 沖縄県 | 沖縄セルラー電話 | |||
| 地域 | NTTドコモ | ボーダフォン | TU-KA | au |
|---|---|---|---|---|
| 北海道 | NTTドコモ北海道 | ボーダフォン | KDDI | |
| 東北地方 | NTTドコモ東北 | |||
| 新潟県 | NTTドコモ | |||
| 関東甲信地方 | KDDI | |||
| 東海地方 | NTTドコモ東海 | |||
| 近畿地方 | NTTドコモ関西 | |||
| 北陸地方 | NTTドコモ北陸 | |||
| 中国地方 | NTTドコモ中国 | |||
| 四国地方 | NTTドコモ四国 | |||
| 九州地方 | NTTドコモ九州 | |||
| 沖縄県 | 沖縄セルラー電話 |
| 周波数GHz | 日本 |
|---|---|
| 0.8 | NTTドコモ : mova(PDC)、FOMA(W-CDMA、プラスエリアのみ) au : cdmaOne、CDMA2000 1x(EV-DO含む) |
| 1.5 | NTTドコモ : PDC(movaデュアルバンド、関東・東海シティフォン、関西シティオ) ボーダフォン : PDC ツーカー : PDC |
| 1.7 | W-CDMA : イー・アクセスが2007年までにサービス開始予定 |
| 1.8 | ウィルコム : W-OAM(高度化PHS) |
| 1.9 | PHS : ウィルコム、ドコモPHS、アステル |
| 2.0 (FDD:上り1.9/下り2.1) | NTTドコモ : FOMA(W-CDMA、プラスエリア除く) au : CDMA2000 1x(ほとんど使われていない) ボーダフォン : Vodafone 3G(W-CDMA) |
| 2.0 (TDD:2.0) | TD-CDMA : アイピーモバイルが2006年までに開始予定 |
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