投資とは、総じて将来的に増加して自らに返ってくることを期待して、現在自己が持つものを投じる行為である。
狭義では経済において、将来的に資本を増加させるために、現在の資本を投じる活動を指す(現代において、商業活動はこれに含まない)。広義では、人間関係や親子関係においても使われる。積極的に事物が成長するために必要なことである。
どのような形態の投資も、現在と将来の間におけるやり取りであることから、思い通りに増えるかどうか不確実である。そのため投資は大なり小なりリスクと常に隣り合わせである。
一方で、売買主体のリターンの合計が必ず0かマイナスになる対象への投資はギャンブルと呼ばれる。 例としては、宝くじ、公営競技、パチンコ、株式のデイトレードなどが挙げられる。このような対象の売買では胴元(自治体等、JRA、パチンコホール、証券会社・取引所)のみが確実に儲かる。
高いリターンを目的に、高いリスクを取り絶好の機会を狙って行う投資のことを、特に投機という。
例えば、設備投資や公共投資が挙げられる。これらの投資は、民間資本や社会資本を増加させ、経済の生産力を向上させる。また同時に乗数効果による需要拡張効果も持つ。つまり、投資は供給を増加させ、同時に需要も増加させる。閉鎖経済においては、この需給が均衡するのは「ナイフの刃」(ハロッドによって提唱された)の上を歩くように厳しい条件があり困難であるが、開放経済においては、貿易がこれらの需給ギャップを吸収する。このような国では投資が盛り上がることで需給がバランスを取った黄金時代を迎えることができる。
また、貨幣経済が浸透していない封建農業経済でも、一定量の労働力を割いて灌漑設備建設や開墾をすることで、現時点での作物生産が減少しても、将来より多くの作物生産を得ることが出来る。これも投資に当たる。
(消費)A氏が100円を持っている。
B氏がA氏から100円を借り、C氏が生産した100円分の消費財を買い消費する。一連の活動が終了した後は、A氏の100円の債権、B氏の100円の債務、C氏の100円の現金で、経済全体の純財産は差し引き100円となり、当初A氏が一人で持っていた経済の全財産100円と変わらない。
(投資)A氏が100円を持っている。
B氏がA氏から100円を借り、C氏が生産した100円分の投資財(工場・機械とする)を買い投資する。一連の活動が終了した後は、A氏の100円の債権、B氏の100円の債務と100円の工場・機械、C氏の100円の現金で、経済全体の純財産は差し引き200円で、当初A氏が一人で持っていた財産に投資した100円分がプラスされる。
このように、投資活動は等量の貨幣が循環する中でも、経済に対して資本蓄積をし財を増やす。当初原野であった土地に、耕作地が出来、都市が出来、道路が出来るのはこれらの投資活動の結果である。
また、この投資は消費を抑え貯蓄したということでもあり、経済全体の貯蓄はそういう意味で重要である。
18世紀、江戸幕府の重臣田沼意次は新田開発投資を行い生産力を増大させた。
19世紀初頭、ロスチャイルド家はワーテルローの戦いで情報を活用し金融投資で巨利を挙げた。
19世紀半ば移行、アメリカでは躍進する国勢を背景に、大陸横断鉄道建設ブームが起きた。アメリカはこれにより経常赤字を計上するほどだった。その後、鉄道会社は再編されることになったが、東西両岸を強く結ぶ効果を発揮した。
19世紀後半、日本は学制により初等教育普及に着手。瞬く間に全国を網羅する教育網が作られ、列強へのキャッチアップに大きく貢献した。
20世紀初頭、列強各国は制海権を維持・拡大するために積極的に戦艦を建造した。
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