強制収容所(きょうせいしゅうようじょ、英:concentration camp、独:Konzentrationslager)とは、戦争時における国内の敵性外国人や、反政府主義者などその時の政府が敵対視する者などを治安の維持のため強制的に財産などを没収の上施設に収容することがあるが、そのための施設のこと。強制収容には、彼らにスパイ活動や破壊活動をさせないということと、不必要に彼らが迫害や暴力の犠牲にならないという二重の意味があるといわれるが、これまであった強制収容所のありようから考えればそれが後者の意義から設けられたことはほとんどないに等しい。世界初の強制収容といえば、革命直後のソ連でチェーカーによって反革命派と見做された人物に行なわれたものが有名であろう。
第二次大戦中の強制収容所といえば、一般にはナチス・ドイツによる強制収容所(Konzentrationslager、略称 KZ )のことをいう。この時の主な被収容者はユダヤ人や精神障害者、同性愛者、政治犯であり、最終的にはホロコースト(ジェノサイド)を目的としていたとされる。政治犯対象の強制収容所のみ例外で、ここはガス室ではなく、泥炭地での過酷な強制労働が中心だった。ドイツ国内、それもオランダ国境に近い東フリースランド地方に設置された。他の収容所はほとんどがドイツ国外にあった。しかし、それ以外の国々でもこうしたものは存在し、第二次大戦中のアメリカ合衆国でも多数の日本人・日系人が、強制収容所に入れられ、戦後、補償の対象になっている他、日本でもスタルヒンが敵性外国人として収容された例、沖縄戦終結直後に県民達がアメリカ軍によって収容された例がある。
また、軍事国家の傾向が強い国家において言論を弾圧した結果として政治犯が収容される刑務所、対テロ戦争において“逮捕した容疑者”を収監する施設が収容所と呼ばれる事もある。現在あるものとしては北朝鮮の強制収容所が特に有名な他、アメリカ南方軍のグァンタナモ基地(キューバ)内刑務所、アフガニスタン駐留軍のバグラム空軍基地内刑務所もアムネスティ・インターナショナルによって“収容所”と判定された。2005年11月には、CIAが“対テロ戦争”で拘束した“容疑者”を、東ヨーロッパのいくつかの国にある旧ソ連時代の政治犯収容所、また2006年には“テロリスト若しくはその関係者と接触した可能性のある人物”をシリアの秘密収容施設に法的根拠なく収監・拘束していた事が発覚した。
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