封筒(ふうとう)は、平面状の内容物を包むためのパッケージ。
概説
通常は紙で製造される。日本国内で使用される封筒は、1枚の紙を折り、長方形の形で供給される。紙の一部はあらかじめ
接着剤で糊付けされており、封筒の一辺のみが開く構造になっている。内容物を入れた後、この開いた一辺を閉じて接着剤で封をして使用する。高級な製品では、あらかじめ封をする場所に接着剤が塗ってあり、接着剤の表面の保護用のシートをはがしたり、接着剤部分を濡らすことによって簡易に封ができるものも存在する。
日本では郵便料金の安いはがきの需要が多いが、ヨーロッパやアメリカ合衆国などでは、はがきは観光地の絵葉書のようなもののみが使用され、短い用件でも封筒が使用されるといわれる。
用途
主に郵便で使用され、郵便物の内容物が輸送中に散逸しないように、また、受取人以外が開封した場合にそれがすぐに分かるようにするために使用される。郵便を使用しない場合でも、数枚以上の書類を輸送するときにも使われる。
種類
日本の封筒は、長方形の短いほうの辺のうちの1つが開いている。洋式封筒は長いほうの辺が開いており、接着剤部分が山形になっている。大きさは
日本工業規格で決まっており、十種類以上が存在するが、最もよく使われるのは、長形3号(120mm×235mm)と、長形4号(90mm×205mm)の2種類である。これら2種類は、料金の比較的安い
定形郵便で郵送することができるため、普及している。
現代では、CDやビデオテープなどを輸送するために、内側にエアキャップを貼ったものも存在する。
また、日本郵政公社は、封筒の内側がそのまま便箋になっているミニレターを販売している。
国際的に、航空郵便に使用する封筒は、赤と青の模様の入った封筒を使うことになっている。
大きさによる封筒の種類
大きく、角形(K)・長形(N)・洋形(Y)・その他に分かれる。
- 角形:縦サイズが横サイズの2倍より短い封筒
- 角形0号(K0) 287mm×382mm JIS B4判がそのまま入る
- 角形1号(K1) 270mm×382mm B4判がそのまま入る
- 角形2号(K2) 240mm×332mm JIS A4判がそのまま入る
- 角形20号(k20) 229mm×324mm JIS A4判がそのまま入る
- 角形3号(K3) 216mm×277mm JIS B5判がそのまま入る
- 角形4号(K4) 197mm×267mm JIS B5判がそのまま入る
- 角形5号(K5) 190mm×240mm JIS A5判がそのまま入る
- 角形6号(K6) 162mm×229mm JIS A5判がそのまま入る
- 角形7号(K7) 142mm×205mm JIS B6判がそのまま入る
- 角形8号(K8) 119mm×197mm JIS 定型郵便 給料袋、月謝袋に使われる
- 角形A3号 335mm×490mm A3判がそのまま入る
- 角形A4号 228mm×312mm
- 角形B3号 375mm×525mm
- 角形0号マチ付 290mm×382mm
- 角形2号マチ付 250mm×335mm
- 角形3号マチ付 218mm×277mm
- 角型A3号マチ付 320mm×440mm
- 角型ジャンボ 435mm×510mm
- 長形:縦サイズが横サイズの2倍程度ある封筒
- 長形1号(N1) 142mm×332mm A4たて2つ折・B4判ヨコ3つ折りが入る
- 長形13号(N13) 105mm×235mm 定形郵便 A4ヨコ4つ折りが入る
- 長形14号(N14) 95mm×217mm 定形郵便 A4ヨコ4つ折りが入る
- 長形2号(N2) 119mm×277mm JIS A4ヨコ3つ折・B5判タテ2つ折りが入る
- 長形3号(N3) 120mm×235mm JIS 定形郵便 A4判ヨコ3つ折りが入る
- 長型30号(N30) 92mm×235mm 定形郵便
- 長形4号(N4) 90mm×205mm JIS 定形郵便 B5判ヨコ4つ折りが入る
- 長形40号(N40) 90mm×225mm JIS 定形郵便 A4判ヨコ4つ折りが入る
- 長型8号(N8) 119mm×197mm 定形郵便
- 洋形:長辺に封入口がある封筒
- 洋形0号(Y0) 120mm×235mm 定形郵便 A4判ヨコ3つ折が入る
- 洋形1号(Y1) 176mm×120mm JIS 定形郵便 主に、招待状などのカードを入れる
- 洋形2号(Y2) 162mm×114mm JIS 定形郵便 官製はがきが入る
- 洋形3号(Y3) 148mm×98mm 定形郵便 B5判ヨコ・タテ4つ折が入る
- 洋形4号(Y4) 235mm×105mm JIS 定形郵便 A4判ヨコ3つ折が入る
- 洋形5号(Y5) 217mm×95mm 定形郵便 A5判タテ2つ折が入る
- 洋形6号(Y6) 190mm×98mm JIS 定形郵便 B5判ヨコ3つ折が入る
- 洋形7号(Y7) 165mm×92mm 定形郵便 A5判ヨコ3つ折が入る
- 洋形8号(Y8) 120mm×235mm 洋形0号と同じ。
- 洋形2号タテ形 114mm×162mm 定形郵便 A4横・縦4つ折が入る
- 洋形4号タテ形 105mm×235mm 定形郵便 A4横3つ折が入る
- 洋形5号タテ形 95mm×217mm 定形郵便 A5縦2つ折が入る
- 洋形6号タテ形 98mm×190mm 定形郵便 B5横3つ折が入る
- 洋形特1号 138mm×198mm
- 洋形長3号(洋長3号) 120mm×235mm 洋形0号と同じ。
- 洋形長4号 90mm×205mm 定形郵便 B5横4つ折が入る
- 洋形東京3号 120mm×170mm 定形郵便
- 国際規格
- C3 324mm×458mm ISO
- B4 259mm×353mm ISO
- C4 229mm×324mm(角形20号と同じ) ISO A4判がそのまま入る
- B5 176mm×250mm ISO
- C5 162mm×229mm(角形6号と同じ) ISO A5判がそのまま入る
- B6/C4 125mm×324mm ISO
- B6 125mm×176mm ISO
- C6 162mm×114mm(洋形2号と同じ) ISO 定形郵便 官製はがきが入る
- DL 220mm×110mm ISO 定形郵便
- その他
- 東京3号 定形 170mm×120mm
- 東京型 定形 170mm×120mm
- 国際A4 229mm×324mm 角20と同じ
- ビッグ1 440mm×570mm
- ビッグ2 385mm×450mm A3判用
- ビッグ3 385mm×400mm レントゲン大角判用
- 名刺入封筒9 65mm×105mm
- 名刺入封筒13 71mm×109mm
- 名刺入封筒16 86mm×120mm
- プリペイド封筒(S) 100mm×68mm
- プリペイド封筒(L) 115mm×80mm
JISは日本工業規格JIS S5502-1997にあるもので、ISOは国際規格ISO 269:1985にあるものである。
その他のものは業界の標準であったりメーカーが独自に定めたものであり、これらは名称が同じでもサイズが多少異なることもある。
定形郵便は定形郵便として送ることが出来るものである。
歴史
ヨーロッパでは16世紀から17世紀にかけて封筒が使われはじめたと考えられているが、一般的に普及しはじめたのは、
1840年の
イギリスの郵便制度改革によって、0.5オンス(約13グラム)までの郵便料金が1
ペニーと定められたことに由来すると考えられている。これ以前は枚数や距離によって料金が決められる方式で、封筒も1枚と換算されたため、手紙はむき出しのままで郵送されていたが、単純に重量のみで料金が決められるようになったため、封筒が急速に普及した。
日本では手紙は外側に巻紙をつけてばらばらにならないように輸送する方式がとられていたが、1830年に封筒に関する記述が現れており、この頃から普及したとされる。日本では、中国から伝来したと考えられている。日本でも、諸外国同様、国営の郵便制度が充実するに従い、封筒も普及した。
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