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家族
家族(かぞく)
- 血縁集団を基礎とした小規模な共同体。本項で後述
- 日本国憲法施行前の民法及び戸籍法下における「家」の構成員のうち、戸主を除いたもの。→ 「家制度」を参照
- 1970年に公開された山田洋次監督の映画。→「家族 (映画)」を参照
- ヒップホップユニットのHOME MADE 家族
家族(
かぞく)とは、一般的にはある単家族を中心にまとまった血縁集団を基礎とした小規模な
共同体のことである。同じ家屋に居住する血縁集団に限定して使う場合もあり、現代日本では直系親族を中心とする単家族のことを指す場合が多い。従来は、
結婚を前提とするものと思われていたが、今日ではかならずしも絶対条件とは考えない人も増えてきた。
日本の家族形態の変化の特徴
単身
世帯・
核家族の増加、家族の構成員の減少
戦前から終戦までの歴史と変容
戦前の日本の家族は、
家制度に基盤をおき、地域社会はもとより、国家とつながる「イエ」を形作っていた。「家制度」は「家」と「
家父長制」の二つを大きな要素としていた。「イエ」という親族集団の一体的結合と継続的発展を重視し、家族の人々を「イエ」に従属する存在とみなした。家父長権の相続(家督相続)、本家・分家などの階層性、それらを対外部的にひとまとまり(ウチ)としてとらえる心性・制度であったといわれる。
終戦から1950年代まで
太平洋戦争の終戦を機に、民法の改正により家制度は廃止された。経済復興と給与労働者の増加により、家庭は家内労働の場という側面が薄まり、家庭の教育的役割が強調されていく。
現代の家族
1950年代以降の家族変動の最も顕著なものは単身世帯の増大である。つまり、現代の家族には、同居親族数が減少し
核家族化が進んだこと、共同体の力の減退に伴って家族の基盤に変容が生じたこと、の二つの特徴があげられる。
合わせて、夫婦の共働きも一般化しつつある。それによって、育児や子育てが保育園や学童クラブ、地域の野球やサッカー、スイミングスクールなどのスポーツクラブ、学習塾などに外注されることも増えてきた。家族の機能の分散化ともいう。また、共働きに伴う性別役割分業の問題、老親の扶養の問題も表面化してきた。
かつて、家族の機能として、生殖、育児、経済、団欒などが挙げられてきたが、今では残るものは「団欒」だけなのか、それも崩壊しつつあるのかという問題が提起され始めている。
また、こうした家族が機能不全状態にあるという意識の広まりと共に、家庭でのドメスティック・バイオレンス、児童虐待など事件が新聞の社会面を賑わすことが日常化してきた。これらの問題はどの時代にもあったが、家庭内の問題として処理されがちであった。近年は家庭内の暴力を人権問題として社会問題としてとらえる傾向が強くなってきている。増加する高齢者人口と在宅での高齢者看護などと共に、家族をめぐる社会問題は先鋭化しつつある。
家族の類型
形態によるもの
- 単一家族 - ひとつの世帯家族だけのもの。
- 複合家族 - 複数の世帯からなる家族。
家族のメンバーによる分類
- 核家族 - 夫婦+その子供
- 直系家族 - 長男など家系を継ぐ子供の家族に親が同居
- 複合家族 - 親戚や子供の配偶者とその子供と同居
リヒターによる病的な家族
- 劇場家族 - よい家族をお芝居のように演じている家族
- 要塞家族 - 自分たち以外はすべて敵とみなし、対抗することで絆を確認する家族
- サナトリウム家族 - 互いに傷を舐めあうような家族
小此木啓吾による家族
- コンテナ家族 - 容量が大きく、社会のストレス、不満を持ち帰っても、それを受容し、癒してくれるような家族。
- ホテル家族- みんながそれぞれにお客のつもりで、サービスされることだけを求め、他人のために汗を流そうとしない家族。
その他の家族分類概念
- 生殖家族 (family of procreation) - 人間が選択(配偶者や子供数の)によって構成した家族
- 定位家族 (family of orientation) - 子供を社会に送り出す側面に注目した家族概念
家族をテーマにした作品
漫画
映画
家族を描いた作品は数多く存在する。その中でも映画史に残る名作や問題作として以下の4作がある。
関連項目
家族に関連する名詞
家族をとりまく問題
家族に関連する研究
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