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多摩地域のデータ
面積 1,159.88km²
総人口 4,078,104
(2006年5月1日)
※人口は推計人口。

多摩地域(たまちいき)は、東京都の中部及び西部に位置する地域で、通常、東京都のうち特別区島嶼を除いた地域を指す。三多摩(さんたま)、多摩地区(たまちく)、多摩地方(たまちほう)も同様の意味で使用される。 Map tokyo 3tama p01-01.png

概要


多摩地域は、西多摩地域、南多摩地域、北多摩地域の3つの地域の総称で、現在では旧東多摩郡域(中野区及び杉並区)は含まない。おおむね、多摩川 秋川の合流地点より西が西多摩地域、それより下流の、多摩川の南側が南多摩地域、北側が北多摩地域であり、それぞれ西多摩郡南多摩郡北多摩郡であった地域にほぼ相当する。本来の多摩地域は、旧武蔵国多摩郡にあたる地域であり、中野区及び杉並区も含まれるため、「東京都の特別区と島嶼を除いた地域」を指し示す名称としては、「多摩地域のうち東多摩郡域を含まない、西多摩郡、南多摩郡、北多摩郡の多摩3郡域」という意味で三多摩(さんたま)の語の使用が正しい。しかし、東多摩郡域の東京市編入(編入当時は豊多摩郡)から70年以上が経ち中野区・杉並区域が多摩地域であるという意識は薄れており、また市制施行等により西多摩郡以外の2郡は消滅したため、三多摩の語の使用頻度は減少しつつある。

ちなみにタクシー業界では武蔵野市と三鷹市が、路線バス業界ではこれに加えて調布市と狛江市が特別区扱いとなる。また通常「都内」という語は「東京都内」を指し多摩地域を含むが、特に特別区を指して「都内」と表現した場合それに対して多摩地域を「都下」と表現することもある。

歴史


かつて多摩郡には武蔵国の中心施設ともいうべき国府(現在の府中市)・国分寺(同国分寺市)、一宮(同多摩市)が置かれた。中世には武蔵七党などの勢力の勃興や上杉氏の支配の後、後北条氏の支配下となり小田原城の支城である八王子城(同八王子市)が置かれた。江戸時代には、幕府直轄の天領となり八王子宿(同八王子市)には関東各地の直轄領(御料)を支配する代官18人が駐在することとなり、武田氏旧臣の大久保長安が代官頭をつとめてこの地域の開発および甲州街道青梅街道の整備にあたった。また、徳川氏は国境警備のため八王子宿周辺の農村に八王子千人同心を配した。このためこの地域は江戸幕府への忠誠が厚く、新選組主要隊士の出身地(同調布市・同日野市)ともなった。

明治時代に入ると多摩郡内の旧幕府・旗本領は韮山県品川県などに組み入れられたが、川越藩領との移管も含めて各町村ごとの管轄の変遷は極めて錯綜している。1871年7月の廃藩置県後、同年11月に多摩郡は東京府入間県に分割されることとなったが、当郡内が横浜に居留する外国人の遊歩区域に含まれるとの神奈川県知事陸奥宗光の上申により全域が神奈川県の所属となった。ただし、東部の中野村ほか31村(現在の中野区・杉並区)は1872年8月に再び東京府へ移管された。1878年11月に施行された郡区町村編制法により神奈川県管下の区域は3分割され西多摩郡、南多摩郡、北多摩郡に、東京府管下の区域は東多摩郡となった。

こののち多摩3郡は1893年に東京府へ移管されるが、この理由は当時、政府が将来の対清戦に備えての海軍力大増強予算を帝国議会で成立させるためだったと言われる。多摩地域は自由民権運動の中心的地域で、五日市憲法草案(同あきる野市)もこの地で生まれている。そしてこの時期には自由党の主要な勢力基盤であった。これは多摩住民に養蚕業を中心とした製造業者および、それを貿易都市横浜から輸出する流通業者が多く、軍事よりも産業振興を求める層だったからである。その結果かれらは自由党の戦闘組織である三多摩壮士団を結成して帝都で暴動を繰り広げていた。この過激で強烈な新興産業資本家層を壊滅させることを目的としての東京府移管であった。また府の水源地である玉川上水の管理上の必要性もあった。

なお東多摩郡(同中野区・同杉並区)は1896年南豊島郡との合併で豊多摩郡となり消滅した。それに前後して「武蔵県」構想・「多摩県」構想がもち上がった。これは、前者は東京府内の東京市以外、すなわち多摩3郡および豊多摩郡北豊島郡荏原郡南足立郡南葛飾郡をも含めて、また後者は多摩3郡のみで県を成すというもので、豊多摩郡内藤新宿町または1917年に東京府内では東京市に次いで市制を施行した八王子市に県庁を置こうとしたものである。

なお、この地域の主要幹線鉄道は明治から昭和初期にかけて完成している。甲武鉄道(現・JR中央線1889年開通)、青梅鉄道(現・JR青梅線1894年開通)、横浜鉄道(現・JR横浜線1908年開通)、京王電気軌道(現・京王電鉄1913年開通)、西武鉄道1927年開通)、南武鉄道(現・JR南武線、1927年開通)、八高線1931年開通)などである。

1943年に東京府と東京市を統合した形で東京都制が施行されたため、東京都の行政は特別区中心で多摩地域はなおざりにされているとの事から「三多摩格差」の言葉が生まれた。戦後のこの地域には、大規模な住宅団地や工業団地が進出し、南多摩地域の多摩丘陵には全国最大規模の多摩ニュータウンが建設された。このニュータウンの完成に合わせて、京王電鉄相模原線小田急電鉄多摩線が開通した。また都心のキャンパスが手狭になった大学の移転も相次いだ。

1967年、全国2番目の高速道路として中央自動車道が開通した。この道路の初めての開通部分は調布インターチェンジ八王子インターチェンジでいずれもこの地域内である。

この地域に不足している南北間の交通を補完する目的で、1998年には多摩都市モノレールが開通、また2002年首都圏中央連絡自動車道東京都内部分が初めて開通し現在延伸中である。

自治体一覧


現在、多摩地域には26市3町1村、計30の自治体がある。

市町村コード(自治体コード)
上2桁の13は東京都を、次の桁の2は市を、3は町村を表す。下2桁は成立順に付与される。市への昇格・合併時には継承されず、新しく付与される。

近年まで存在した3市も記してある。

市町村コード 市名 成立 備考 地域(旧郡)
13201 八王子市 1917年9月1日   南多摩地域
13202 立川市 1940年12月1日   北多摩地域
13203 武蔵野市 1947年11月3日  
13204 三鷹市 1950年11月3日  
13205 青梅市 1951年4月1日   西多摩地域
13206 府中市 1954年4月1日   北多摩地域
13207 昭島市 1954年5月1日  
13208 調布市 1955年4月1日  
13209 町田市 1958年2月1日   南多摩地域
13210 小金井市 1958年10月1日   北多摩地域
13211 小平市 1962年10月1日  
13212 日野市 1963年11月3日   南多摩地域
13213 東村山市 1964年4月1日   北多摩地域
13214 国分寺市 1964年11月3日  
13215 国立市 1967年1月1日  
(13216) 田無市 1967年1月1日 現・西東京市
(13217) 保谷市 1967年1月1日 現・西東京市
13218 福生市 1970年7月1日   西多摩地域
13219 狛江市 1970年10月1日   北多摩地域
13220 東大和市 1970年10月1日  
13221 清瀬市 1970年10月1日  
13222 東久留米市 1970年10月1日  
13223 武蔵村山市 1970年11月3日  
13224 多摩市 1971年11月1日   南多摩地域
13225 稲城市 1971年11月1日  
(13226) (秋川市) 1972年5月5日 現・あきる野市 西多摩地域
13227 羽村市 1991年11月1日  
13228 あきる野市 1995年9月1日  
13229 西東京市 2001年1月21日   北多摩地域

町・村

近年まで存在した1町も記してある。

市町村コード 市名 成立 備考
13303 瑞穂町 1940年11月10日   西多摩郡
13305 日の出町 1974年6月1日  
(13306) (五日市町)   現・あきる野市
13307 檜原村    
13308 奥多摩町 1955年4月1日  

イベント


1993年4月25日から11月7日まで、多摩東京移管100年周年記念事業として、市民大学企業等が市町村、東京都と提携してTAMAらいふ21が開催された。

広域行政


多摩地区の自治体は公営競技、ゴミ処理などで一部事務組合を作っている。

  • 東京市町村総合事務組合 - 東京都の全市町村(多摩地域および島嶼)の(26市5町8村)で組織し、東京自治会館を運営する。
  • 多摩北部都市広域行政圏協議会 - 小平市、 東村山市、 清瀬市、 東久留米市、 西東京市の5市で施設の相互利用、イベントの共同開催を行っている。
  • 西多摩地域広域行政圏協議会 - かつて西多摩郡に属していた青梅市、福生市、あきる野市、羽村市を含め、奥多摩町、日の出町、瑞穂町、檜原村の4市3町1村で単独の自治体では処理が困難な行政課題に対応することを目的に組織されている。

公営競技

  • 東京都十一市競輪事業組合 - 八王子、武蔵野、青梅、昭島、調布、町田、小金井、小平、日野、東村山、国分寺市の11市で 京王閣競輪を開催している。
  • 東京都市収益事業組合 - 三鷹、西東京、福生、狛江、東大和、清瀬、東久留米、武蔵村山市の8市で 立川競輪を開催している。
  • 東京都六市競艇事業組合 - 八王子、昭島、武蔵野、町田、小金井、調布市の6市で 江戸川競艇を開催している。
  • 東京都四市競艇事業組合 - 小平、日野、東村山、国分寺市の4市で 多摩川競艇を開催している。

ゴミ処理

  • 東京たま広域資源循環組合 - 多摩地域のあきる野市、奥多摩、日の出町、檜原村を除く25市1町で、
日の出町にある「二ツ塚廃棄物広域処分場」を運営している。
  • 多摩川衛生組合 - 稲城、狛江、府中、国立市の4市で、稲城市にある「クリーンセンター多摩川」を運営している。
  • 二枚橋衛生組合 - 府中、小金井、調布市の3市で、調布市にある「二枚橋清掃工場」を運営している。
  • 多摩ニュータウン環境組合 - 八王子、町田、多摩の3市で、多摩市にある「多摩清掃工場」を運営している。
  • 柳泉園組合 - 東久留米市、清瀬市、西東京市の3市で、東久留米市にある「クリーンポート」を運営している。
  • 小平・村山・大和衛生組合 - 小平市、東大和市、武蔵村山市の3市で、小平市にある清掃工場を運営している。
  • 西多摩衛生組合 - 青梅市、福生市、羽村市、瑞穂町の3市1町で、羽村市にある「環境センター」を運営している。
  • 西秋川衛生組合 - あきる野市、日の出町、檜原村の1市2町で、あきる野市にある「高尾清掃センター」を運営している。

その他

  • 昭和病院組合 - 小金井市、小平市、東村山市、東久留米市、清瀬市、東大和市、武蔵村山市、西東京市の8市で小平市内に「公立昭和病院」を運営している。
  • 多摩六都科学館組合 - 小平市、 東村山市、 清瀬市、 東久留米市、 西東京市(開設当時は、田無市、保谷市)の5市で、西東京市にある「多摩六都科学館」を運営している。
の5市で

三多摩(多摩3郡)


西多摩郡

西多摩郡は現在の青梅・福生・羽村・あきる野市も含んでいたが、現在は瑞穂町・日の出町・奥多摩町・檜原村の3町1村を残すのみである。旧郡役所所在地:青梅町(郡役所廃止1925年当時)

南多摩郡

南多摩郡は現在の八王子・町田・日野・多摩・稲城市の区域だったが、1971年に多摩・稲城の市制施行に伴い消滅。旧郡役所所在地:八王子市(同上)

北多摩郡

北多摩郡は現在の武蔵村山・東大和・東村山・清瀬・東久留米・西東京・昭島・立川・国立・小平・国分寺・小金井・府中・三鷹・武蔵野・調布・狛江市及び世田谷区の西部(旧 砧村・千歳村)の区域。1970年に村山町が武蔵村山市に昇格したのを最後に消滅した。旧郡役所所在地:府中町(同上)

東多摩郡


東多摩郡は1896年に南豊島郡と合併して豊多摩郡の一部となり、1932年に東京市に編入された。現在の中野区杉並区に相当する。旧郡役所所在地:中野町(同上 1896年当時)

関連項目


東京都 | 特別区 | 東京都の市町村 | 東京都の市町村 (廃止) | 東京都の郡 | 東京都の郡 (消滅) | 神奈川県

 

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