塩(えん、しお。英:salt)
調味料として食用にされる塩(しお)は、海水を乾燥して作られる物と、地中から産出する岩塩がある。
海水から作られる塩には、そのまま加工していない各種の海水の成分を含むものと、精製されてほとんど塩化ナトリウムだけを含むものがある。かつては海水の成分を含んだものがほとんどだったが、精製されたものが多くなった。しかし、近年になって健康のために海水の成分を含んだ、精製されていない塩が注目されて需要が増えている。熱を加えずに作った塩が海の成分を破壊されずに含み良いとされるが、生産に手間がかかるため生産量は少ない。
岩塩はかつての海水が乾燥したり濃縮の結果結晶し地中で圧縮されたものが起源である。通常無色か白色に近い淡い色をしているが、ヒマラヤで産出する濃い紫色をしたものや、アンデスで産出するピンク色のローズソルトなども知られる。
塩分の取り過ぎは高血圧や腎臓病、心臓病などの原因といわれているが、そのメカニズムは解明されていない。
生産高の6割を占めるのが岩塩の採掘で、ここからさらに溶解採掘と、乾式採掘に分かれる。溶解採掘は一度水に溶かし、煮詰めて塩を取り出す。不純物が混じらないので、食用としても使える。一方、乾式採掘は直接掘り出す方法で、不純物が混じりやすく、また硬いので食用として適さない。
塩田は海水を、天日で乾燥させて塩を採取する方法である。汚染された海水もそのまま使用するため、衛生上食用には適さない。アメリカや韓国では食用使用を制限、ないし禁止している。
沿岸部にある製塩工場で海水を煮詰める方法は、純度は最も高くなるが、コストも高くつくので、一般に食用としてのみ使用される。日本の食用塩はほとんどがこの製法である。
その後、1985年に、日本専売公社が民営化(日本たばこ産業に移行)することになり、塩の販売も専売制から徐々に自由に販売できるようになってきた。1997年4月には塩の専売制が廃止(塩事業法に移行)され、日本たばこ産業の塩事業は財団法人塩事業センターに移管された。塩事業法の経過措置が終了した2002年4月には塩の販売は完全に自由化された。
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