土地(とち)は、一般的には地表が恒常的に水で覆われていない陸地のことであるが、場合によって河川や湖沼などの陸地に隣接する水域も含むことがある。陸地全体のうち境界線で囲まれた一部分を指して「土地」ということがほとんどであるが、一部の地域を指して「土地」と呼ぶこともある。
「土地」は「陸地」とほぼ同義であるが、「陸地」という言葉は地理学において用いられる。一方、「土地」という単語は経済学や法学において用いられることが多い。
経済学における土地の定義は、地理学および一般的な用法とは異なっている。経済学における土地は、資本、労働とならび、付加価値を生み出す生産要素としてとらえられる。
「土地鑑」(「土地勘」と誤って表記されることもある)ということばは、土地の一定部分に関する場合の用法である。
近代における市場経済においては、土地は市場での取引の対象となる場合がほとんどである。すなわち、土地に対する財産権が保障される。土地の価格のことを地価といい、土地はこの数値を基に商品として売買される。また、土地を売買・所有すると、その規模に応じて税が課せられる。公共施設や、自然保護を目的とした土地は公的な団体が公有地として所有する。個人で所有する土地のことは私有地と呼ぶ。
社会主義体制のもとでは、土地の所有権は一元的に国家に帰属する。
土地の境界線確定は非常に難しい。隣接する土地との境界線確定で揉めることは昔からよくあった。国家間の領土紛争から、いわゆるご近所トラブルといった所有地(占有地)の境界線をめぐる争いまで、その規模は実にさまざまである。
土地を明確に定めたところで、地震による地殻変動や水害などによる地理変動で地形が変化すると面倒なことになる。水没してしまえば資産価値は無くなるかもしれない。ただし、土地そのものの資産価値は失われても、その土地の上にある構造物が破壊されなければ、構造物の価値は失われないことがほとんどである。万里の長城は一部が水没しているが、そのことで遺産としての価値を失ったとは言えない。
水域に土砂を投下し、埋立地を造成することで土地を増やせる。しかしながら、メガフロートにより造られた場所を「土地」と認めるか否かについては、まだ議論の余地がある。
土地の利用の多くは、土地の上に構造物を建設し、その構造物を用いて活動をおこなうものである。
土地の広さのことを面積といい、単位は国際単位系では平方メートル(単位量あたりの正方形換算時:1m四方)。他にはSI補助単位系としてアール(同10m四方)、ヘクタール(同100m四方)や、日本での独自の単位として坪(同約3.3m四方)などが用いられる。
しかし上記のように、資本主義社会では元々の土地の所有者とその土地の所有権を欲する者との間で取引をしなければならない。そう考えると、月の土地や火星の土地の元々の所有者は誰なのか、といったことが問題となってくる。したがってこれらは、ジョークの一種と考えていいだろう。ただし、「所有証明書」という名の紙切れ一枚で金儲けをするため、この商売を詐欺とみなす人もいる。
1979年の月協定により地球以外の土地の所有は、国家・個人いずれも認められないとされているため、この条約に批准している国家に属するものは所有ができないとされている。しかし2006年現在では批准している国家が極めて少ないため、この条約は国際社会において有効なものであるとは言い難い。そのため、地球の企業であるルナエンバシーなどにより月の土地を始めとした地球以外の土地が販売がおこなわれている。