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口腔衛生
口(くち/英: mouth)は、消化管の最前端である。食物を取り入れる部分であり、食物を分断し、把持し、取り込むための構造が備わっている。同時に鼻腔と並んで呼吸器の末端ともなっている。
- 生物学に限らず、一般に穴等の開口部を指して口と呼び、それを機軸として、慣用句として様々な意味合いを持つ言葉に発展してきた。
生物学的性質
- 口はそれを所有する生物によって構成要素や構造が様々であり、その機能に見合った生活をしている。人という地上脊椎動物に限らず、消化器官系の初端となっており、専ら栄養素の摂取等に用いられる。多く動物の口には付属器官があり、それには舌や歯、外分泌器等を備え、歯による咀嚼の様な食餌の補助に限らず、外敵に対抗し身を守る手段として利用している。
- 人を含め多くの脊椎動物の口には歯に相当するものが内部に付属しており、摂食に伴う咀嚼や消化液との攪拌という機能以外に発声の補助や味覚、呼吸等様々な行動を補助するものとなっている。
- また外部唇と開閉部のみを指して口とよぶ事がある。
- 形態学的には、口とは顔面前面部に顎関節の補助によって開閉する開口部を指し、粘膜に覆われ様々な付属器官を持つ消化器官の開口端とされる。
- 歯は食物の消化の一環として咀嚼の他、外部に対する攻撃、モノの把持を行う。
- 舌は味覚を司るだけでなく、口腔内に入ってきた食物の攪拌を行う。
- 唾腺には顎下腺、耳下腺、舌下腺等多数の唾液線があり、消化の補助として唾液を分泌する。
- 口腔内粘膜は消化器粘膜の一部であり、味覚の補助機関でもある。粘膜は外皮に比べ分子量の小さな化学物質を吸収しやすいため、口腔内に食べ物が滞留しやすい事からも吸収器官の役割も担っていると言える。
口と健康
- 口は人が生命活動をしてゆく為に食物を取り入れる最初の体内であり、またそれゆえ外界からの異物に侵食され易い場所ともいえる。
- また、栄養を取り入れるだけでなく、それらを味わい楽しむ場所でもあり、人生を活気付ける事が出来る。それゆえ口腔内の異変は、歯を失った老人が一般よりも痴呆が速く進むなど、生活に様々な影響を与えてしまうとされる。
- その為口腔の付属機関として、歯は健康に取り分け大きく関わるといえる。大きな歯は生後半年ほどで生え始め3歳頃には20本の乳歯が生え揃い、6歳ごろに乳歯から永久歯に生え変わり始め親知らずを含め上顎に16本、下顎に16本の総計32本が生え揃う。歯の生え方や歯並びは噛み合わせに大きく関与し、その良し悪しが心理的ストレスに限らず肩こりや頭痛、顎関節炎等の原因になる。また現代人の顎は食生活の変化により退化、顎が細化し歯並びが悪くなる者が多くなり矯正を必要とする人が増えてきたとされ、歯並びの歪みは現代病の一つとして挙げられている。
口腔内の病気として、
- 虫歯は古来家庭的環境に大きく左右されるという考えがあったが、近年家庭には特有の口内細菌叢が存在するという事が発見され、遺伝よりもそれら細菌叢が大きく虫歯に関与しているという考えが一般的になってきており、それら細菌叢の交換が虫歯の予防に大きく役立つと言われている。see also→口腔微生物学
- 上記が口腔内の病気として多く報告されていますが、他にも様々な病因や病気があり、実際に何らかの症状がある時は、自己判断ではなく専門家にかかり見て貰う事をお勧めします。
口具
- 口は様々な外部のモノを取り入れる体に開いた穴であり、様々な病気に侵され易い。
その為古来から口に用いる道具は装飾の目的より病気予防のモノが多かった。その中で
歯磨きは最も一般的な行為の例であり、それに伴って
歯ブラシは多くの変遷を経てきた。
日本では口腔掃除や除菌、口腔悪臭改善の為に
歯ブラシ、
爪楊枝、
糸楊枝、
口腔用洗浄液、
含嗽薬、
トローチ等を用いる。
- 日本では、古代は抜歯という風習があった事が出土した骨から推測されている。
- 平安後期から江戸時代にかけ、歯を黒く染める鉄漿(おはぐろ)または御歯黒(おはぐろ)という習慣があり、装飾と共に身分を表す手段として用いられていた。
- 現代では歯にプラスチックを用いたコーティングマニキュアにより見た目を美しくする技術がある。
- また、虫歯を防ぐ目的でフッ素に拠るコーティングを施す事がある。
通念
- 口は物事の始めという意味やモノを飲み込む穴を一般的に持つ。
- 日本語で口は、味覚を表す事がある。「甘口の酒」
- 日本語で口は、嗜好を表す事がある。「何でも行ける口」と表して好き嫌いなく食べられる事を意味する。
- 日本語で口は、食費の消費元を指す事がある。「口を減らす」と表して消費者を減らす事を意味する。
- 日本語で口は、喋る事を指す事がある。「口が減らない」と表してよく喋る状態を指す。「口が重い」と表して寡黙であり口数が少ない状態を指し、また反対に「口が軽い」としてお喋りを指す。「口が上手い」と表して話す事が上手である事を指す。
- 日本語で口は、モノに開いている穴を指す事がある。例として「徳利の口」「間口」
- 日本語で口は、物事の始めを指す事がある。例として「序の口」。また浄瑠璃で一段の最初部を口と言う。
- 日本語で口は、物事の割り当てを指す事がある。「一口千円の寄付」
- 日本語で口は、何かの処遇の行き先、受け入れ先を指す事がある。「就職口を探す」「嫁入りの口を探す」「口入れをする」
- 日本語で口は、感触の良し悪しを表す事がある。「口当たりの良い人柄」
- 貝が貝殻を開く事を「貝が口を開く」と表現する事がある。
医学
人間の口(臨床的・解剖学的には
口腔「こうくう」、Cavum oris)は、
食物を摂取するための器官である。
- 註:こうくうは医学分野での慣用読みであり、本来の読みはこうこうである。膣#外部リンクを参照。
構成する組織として、歯、口腔粘膜、舌、などがある。一般に口腔には常時一億以上の細菌が存在している。なお、歯垢の8割はそれらの細菌類の塊である。
口は、口腔の入口で口裂を上下より境する口唇、すなわち上唇と下唇よりなり、上下両端で合するところ、即ち唇交連の内側に口角をなしている。
上唇の皮膚正中にある幅の広い縦の溝を人中(Philtrum)といい、また口角の外方から鼻翼の外側縁にいたる鼻唇溝と、下唇の下側に横に走っているオトガイ唇溝がある。
口腔は、これを口腔前庭と狭義の口腔に分けることができる。
→口腔の細菌については「口腔細菌学(口腔微生物学)」のカテゴリー参考。
口腔の異常
先天的異常
関連項目
生物学
口は、消化系の入り口であり、体表に開いた孔として認められる。その周辺には、餌を取り込むための筋肉が発達しているのが通例である。また、周辺に食物を取り込み、裁断するための構造が付属する場合が多い。それらの形は、取り込む食物の種類によっても大きく変化する。
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