印画紙 (projection paper) は、フィルムに記録された写真を主に)ポジ画像として記録するための、感光材料を塗布された紙である。(通常は、フィルムより大きな像を得るため、引き伸ばし機を用いることで拡大する。大判フィルムを用いる時などは、縮小をすることもある。 また、密着焼き(コンタクトプリント)といって、引き伸ばし機を使わずに、フィルムと同じ大きさの像を得ることもある。)
概要
感光材料や、感光にいたるプロセスは基本的にフィルムと同じである。ただ、フィルムに比べて印画紙の感度は一般にかなり低く作られている。
処理には暗室を必要とするが、完全暗黒である必要はなく、各種印画紙が指定する色、明るさの光であればつけておくことができる。(通常、モノクロ印画紙は赤、パンクロ印画紙、カラー印画紙は暗緑色。)これは印画紙の感度が低く、またある特定波長の光には反応しないという感光材料の性質を利用したものである。
分類
機能によるもの
構造によるもの
印画紙は、紙の上に
感光材料(
乳剤)を塗布したものを構造の基本としているが、
実際には以下の二つにわけられる。
- バライタ紙
- 支持体となる紙の上に、紙をより白く見せるための下塗り層(バライタ層)を塗り、その上に乳剤を塗った乳剤層があるもの。旧来は、印画紙といえばこのバライタ紙が主流であったが、強度的に弱く、また紙が現像液や定着液などの薬液を吸収してしまうため、それを洗い流す水洗に大変時間がかかることから、現在では後述するRCペーパーに取って代わられている。独特のキメの細かい描写が特徴。 水分を含んで膨潤している状態から乾燥させると、やや縮む性質があるため、水貼りと呼ばれる方法で写真を木製パネルに貼る時には、このバライタ紙を用いる。フェロタイプ乾燥を行うことで、表面の光沢を増すことができる。
- RCペーパー
- バライタ紙の両面に樹脂層をつくり、不必要に薬品を吸収するバライタ紙の欠点を解消したもの。現在、印画紙と言えばほとんどの場合こちらを指す。乾燥時にも縮まないので、水貼りには不向き。表面樹脂層のテクスチャを変える事で強い光沢を出したり、光沢を押さえたりすることができる。
サイズによるもの
印画紙のサイズは通常“切”(せつ、きり、ぎりと読む)とよばれる単位で示される。これは全紙の用紙を幾つに切ったかということに由来している。例外として
名刺、
手札、
キャビネなどがある。これらは、
インチを基準にサイズが決められている。また、
ポスターなどに用いる場合は、書籍と同じ、
ISOに示されたA判やB判を用いることもある。
以下、名前、(インチ表示)、(ミリ表示)の順に示す。
- 名刺:(2.5×3.5)(62.5×89)
- 手札:(3.5×5)(89×119)
- 大手札(二枚掛):(4×5)(94×119)
- 大キャビネ(中判):(5×7)(119×170)
- 八ツ切:(6×8)(157×207)
- 六ツ切:(8×10)(194×244)
- 四ツ切:(10×12)(240×290)
- 大四ツ切:(11×14)(265×340)
- 半切:(14×17)(343×417)
- 小全紙:(16×20)(393×492)
- 全紙:(18×22)(447×550)
- 大全紙:(20×24)(490×590)
写真
Fotopapier | Photographic paper | 相纸