前後(ぜんご、まえうしろ)とは、六方位(六方)の名称の一つで、縦・奥行を指す方位の総称。この内、進む方向を前(まえ)、これと対蹠に退く方向を後(うしろ)という。
古くは「まへ」「しりへ」とも呼ばれた。「へ」は方向を指し、「まへ」は目の方向、「しりへ」は背の方向である。
平面上の地図においては、北を前、東を右とする事が一般的である。しかし、観測点の位置により、四方における左右前後と東西南北は相対的に異なる。
又、立体上では、前後(縦)と上下(高さ)の概念も相対的に異なる。例えば、「右上」という表現は、前後と平行する方向に立てた時の称であり、上下と平行する方向に置いた時には「右前」となる。
鏡は一般に左右を反転すると言われるが、水平の鏡面上に立つ所を想像すれば判る通り、鏡は鏡面に垂直な方向を反転する作用を持つ。従って、鏡を正面から見る時、鏡は前後を反転していると考える事ができる。
時間においては、「話が前後する」というように、旧い方を前、新しい方を後として示す事が多い。これとは逆に、「時の流れが後を向いている」というように、旧い方を後、新しい方を前として示す場合もある。
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