分散系(ぶんさんけい)とは、0.001~1マイクロメートル(10-6m~10-9m)程度の粒子が、気体、液体あるいは固体に浮遊あるいは懸濁している物質である。このように浮遊あるいは懸濁している状態を分散(disperse)と呼ぶ。また溶液の分散系は歴史的経緯によりコロイドとも呼ばれる。
分散系は分散質と分散媒の組み合わせで次のように区分され、次のような名称で呼ばれる。
| 分散する相(分散質) | ||||
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| 分散される相(分散媒) | 気体 | 存在しない: 気体同士は常に自由に混和する | リキッドエアロゾル, 例: 霧, もや |
ソリッドエアロゾル, 例: 煙, ほこり |
| 液体 | フォーム, 例: ホイップクリーム |
ゾル 例: 塗料、インキ
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| 固体 | ソリッドフォーム, 例: 発泡スチロール |
ソリッドゾル, 例: オパール・ルビーガラス |
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また物質構造の分類で、分散系に由来するものとして次のものがある。
分散系溶液はコロイドとして知られていたのでコロイドエアロゾル(colloidal aerosols)、 コロイドエマルジョン(colloidal emulsions)コロイドフォーム (colloidal foams), あるいはコロイド懸濁体(colloidal suspensions)や コロイド分散体(colloidal dispersions)とも呼ばれる。
エアロゾルよる散乱
チンダル現象の例
Image:Milk glass.jpg|牛乳
ゾルによる散乱
Image:Opal.bracelet.800pix.q8.jpg|オパール
ソリッドゾルによる散乱
また、分散系溶液(コロイド溶液、ゾル)の粘性はその分散系の構成により多様な性質を示す。例えば多くのゾルは構造粘性と呼ばれるずれ応力に対して見かけの粘性度が低下する性質を示したり、逆にゲルと呼ばれるような流動性を失い固体様の性質を示したりする。
一般に分散質粒子の表面は電荷が存在しており、同種の粒子には同種の電荷が存在する為に粒子質量が小さい場合は、分子間力よりも表面電荷の斥力が大となる為、粒子の凝集が妨げられ分散系は安定化する。また、親水コロイドの場合疎水コロイド同様に表面電荷を持つとともに水和により多数の水分子が配位している為にさらに安定化している。保護コロイドのように表面電荷にたんぱく質等が吸着してたんぱく質の表面電荷によりさらに安定化している場合もある。
分散系にイオン性物質を加えると、表面電荷にイオンが吸着することで表面電荷が中和されるので、分子間力による凝集作用を増強する。親水コロイドや保護コロイドは保護層を形成している水和している水やたんぱく質などに塩やエタノールが吸着して分散質表面から引き剥がしてから表面電荷が中和されるので、より大量の凝析・塩折物質を添加する必要がある。
各種ゾルに対するイオンの凝結能力(臨界ミセル濃度の逆数)で測定すると、
タンパク質は表面電荷(イオン性の側鎖)の量と分布とによって沈殿が起こるイオン濃度が異なるため、塩析はタンパク質の分離・粗精製の手段として用いられる。
つぎに凝析・塩折の例を示す。
次に代表的なゲルを示す。
特に水分を失って空隙を多く含むものをキセロゲル(xerogel)、分散媒が水のものをヒドロゲル(hydrogel)、分散媒が有機溶媒のものをオルガノゲル(organogel)と呼ぶ。
Sol (colloid) | Sol (colloïde) | Sol (chimica) | Zol | Sol (kolloid) | Sol (hệ keo)