凧(たこ)とは風の力を利用して空中に揚げる玩具である。日本では正月の遊びとして知られている。木や竹などの骨組みに紙、布、ビニールなどをはって作られる。
凧は中国が発祥地だと考えられている。中国の凧は昆虫、鳥、その他の獣、そして龍や鳳凰などの伝説上の生き物など、様々な形状を模している。現代中国の凧で最上のものは竹の骨組みに絹を張り、その上に手描きの絵や文字などがあしらわれている。
凧は安定度を増すために、尻尾やしっぽと呼ばれる細長い紙(ビニールの場合も有る)をつける。尻尾には、真ん中に1本つける場合と両端に2本つける場合がある。尻尾をつけると、くるくる回ったり、ふらふらするのを防ぐことができる。
複数の凧を連ねて揚げる「連凧」がある。
19世紀末から20世紀前半にかけて、箱型のボックスカイトに測定機器を取り付け、風速、気温、気圧、湿度など、高層の気象観測が行われた。
スポーツカイトは1960年代に登場した凧である。2本、4本など複数のラインを用いて自在に操ることができる。第二次世界大戦中、アメリカ海軍では対空射撃の訓練用として、2本ラインの凧が使用されたが、これがスポーツカイトの原型となった。定期的に競技会が開かれ、決まられた図形を凧でなぞっていく規定競技や、音楽にあわせて様々な技を披露するバレエなどで、操縦技術が競い合われる。
他にも、以下のような凧が良く知られている。
かつては、正月を含む冬休みには、子供たちが凧揚げをする光景が良く見られ、玩具店のみならず、子供たちが買い物をする頻度の高い、身近にある駄菓子店や文房具店などで凧も販売されていたが、凧揚げの可能な広い空間が少なくなったなどの住宅事情の変化や、ゲーム機の普及などで、凧揚げをする光景も少なくなった。
滋賀県東近江市では、面積100畳(縦13メートル、横12メートル)、重さ約700キロの大凧(おおだこ)を揚げる「八日市大凧祭」が行われている。八日市大凧は江戸時代中期から始まった。明治15年には、220畳の大凧が揚げられたという記録がある。現在では、「近江八日市の大凧揚げ習俗」は国選択無形民族文化財になっている。
他にも大凧を揚げる大会としては、埼玉県春日部市、神奈川県相模原市、神奈川県座間市、静岡県浜松市、の凧揚げ大会が知られている。
1752年、ベンジャミン・フランクリンは、雷の中で凧を揚げ、雷が電気であることを証明した。これは感電の危険があるため行ってはならない。実際にこの実験を模倣して感電した事例がある。
鉄塔、電信柱のあるところの近くで凧を揚げると、凧が電線に引っかかる危険がある。万が一引っかかった場合には感電する危険性が非常に高いため、絶対に自分で取ってはならない。凧糸からでも感電する危険性がある。電力会社に連絡して取り除いてもらうこと。
凧を「タコ」と呼ぶのは関東の方言で、関西の方言では「イカ」、「いかのぼり」と呼ばれていた。凧が、「タコ」や「イカ」と呼ばれる由来は、凧が紙の尾を垂らし、空に揚がる姿が、「蛸」や「烏賊」に似ているから、という説がある。
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