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個人主義(こじんしゅぎ、英:individualism)

  1. 共同体国家民族イエの重要性の根拠を個人の尊厳に求め、その権利義務の発生原理を説く思想。以下に記述。
  2. 現象のメカニズムを個人を基本ユニットとして研究する学問的アプローチ(方法論的個人主義、英:Methodological individualism)。


ひとつは、英語では、individualism という行き方である。個人に主体を置くということ。国家や社会、共同体や、君主でも領主でもない、自分と自分の内なる戒律、道徳律に従うというもの。古代ギリシアで、オイディプス物語のあと、オイディプス自身が自らの運命を呪い、目をつぶして流浪の旅に出た後、叔父のクレオンが王位に就いたが、遺児の内、男子たちは隣国の加勢を受けて、テーバイを攻めてきた。不幸にして、遺児たちが戦場に倒れた後、クレオンは亡国の徒を埋葬するのを国法として禁じると触れをだしたが、アンチゴネーが、国法に反して、わが弟を埋葬したいというのは、血の法、家族の法だといって、死を覚悟で城壁の外に出て、埋葬するというくだりがある。国家の論理と家族、血、個人の論理が相克する例とヘーゲルの『精神現象学』の人倫のくだりで紹介される。国が戦争を始める中で、個人としては徴兵を拒否したり、反戦運動をしたり、あるいは内村鑑三の不敬事件のような信仰上の対立など。

もうひとつは、privatism。私的個人主義。自分の流儀、スタイル。世間の流行、体制の世論、風評に逆らっても自分の個人的意見、少数意見や生き方のスタイル、個人的な快楽、性向を敢えて主張し、それを貫くこと。隠者、快楽主義などと同一視されることもある。ギッシングの『ヘンリー・ライクロフトの手記』やラムなどの世界観などはその例。

倫理 | 社会思想

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