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仮面ライダーカブト』(かめんライダーカブト)は、2006年(平成18年)1月29日からテレビ朝日系列で毎週日曜日8:00 - 8:30に放映している「平成仮面ライダーシリーズ」第7弾となる特撮テレビドラマ作品、または作品中で主人公が変身するヒーローの名称である。

あらすじ


7年前、突如地球に落下した巨大隕石、通称「シブヤ隕石」の直撃によって渋谷は壊滅状態になり、現在でもその傷跡は残っている。そして、シブヤ隕石がもたらしたものは直接的な被害だけではなかった。正体不明の宇宙生命体・ワームの襲来である。地球人に擬態し、次々と殺人を繰り返すワームに対抗するために、秘密組織「ZECT」が結成された。しかし、ワームのもつ、目にも留まらぬ高速移動能力「クロックアップ」の前に、ZECTは敗北を重ねる。最後の希望は、秘密兵器「マスクドライダーシステム」のみであった。

ある日、ZECTの新米隊員・加賀美新は、謎の男と出会う。自らを「天の道を往き、総てを司る男」とうそぶくその男の名は、天道総司。傲岸不遜なその態度に、新は困惑する。

ついにマスクドライダーシステムが完成した。ワームに苦戦するZECTの仲間を見て、自らがライダーになって戦うことを決意する新。しかし、天から飛来したカブトゼクターは新ではなく、そこに現れた天道総司の下に降り立った!

子供の頃から持っていたという奇妙な形のベルトにカブトゼクターをセットした天道は、見る間にカブトムシを思わせるフォルムの装甲服に身を包み、難なくワームを倒す。ここに「仮面ライダーカブト」が誕生した。

だが、一民間人に過ぎない天道にカブトが渡った事は、ZECTにとって憂慮すべき事態であった…。

概要


仮面ライダーシリーズ・生誕35周年の記念作品である。

「仮面ライダー」の概念を大きく覆した前作『仮面ライダー響鬼』とはうって変わり、モチーフへの昆虫の採用、「変身!」のかけ声、バイクの常用、キックの必殺技など、いわゆる「仮面ライダー」らしい要素を多く含む。また、一般人に擬態する敵(『仮面ライダーアギト』のロード、『仮面ライダー555』のオルフェノク、『仮面ライダー剣』の上級アンデッド)、組織化されたヒーロー(『剣』のBOARD、『響鬼』の猛士)など、過去の平成ライダーシリーズに見られた要素も随所に盛り込まれている。

しかし、もちろん過去作の単なる焼き直しではなく、主人公・天道総司のおよそ一般的なヒーローらしからぬ型破りな性格をはじめとして、新たなる要素も多く盛り込まれている。企画書に記された「いいものは焼き直しと言われようと取り込み、つまらないものは伝統破りと言われようと容赦なく切り捨てる」という言葉が『カブト』という作品を端的に表しているといえる。

俳優面でも、主役に新人を起用する一方で、任侠・極道映画で活躍する山口祥行、怪優として知られる本田博太郎などの実力派を多数揃える。また、『仮面ライダー龍騎』以来のライダー出演となる弓削智久、劇中イラストを担当する唐橋充など、平成ライダーのOBも多数起用されている。ゲストとして登場するOBも多く、中にはスーパー戦隊シリーズのOGが監督との縁から出演した例もある。

スタッフ面では、東映側プロデューサーに『仮面ライダーアギト』~『555』を手がけた白倉伸一郎と武部直美のコンビが2年ぶりに復帰。メインライターは、同じ白倉・武部作品の『Sh15uya』を手がけ、平成ライダーシリーズ初のメイン当番となる米村正二が務める。この米村や前述の弓削、唐橋のほか、音楽を手がける蓜島邦明、『555』以来のライダー復帰となる田崎竜太など、『Sh15uya』の主要キャスト・スタッフが多数参加しているのも本作の特徴である。

特徴


本作の戦闘演出で代表的な演出がクロックアップである。「仮面ライダーの超高速移動」という試みは、『仮面ライダー龍騎』に登場したオルタナティブ・ゼロの用いるアクセルベント、『仮面ライダー555』の仮面ライダーファイズ・アクセルフォームなど、過去作でも意欲的に取り組まれてきた。本作が過去作と大きく異なるのは、過去作の高速移動が「敵より高速で動くことによって一方的に倒す」という“必殺技”に近いものとして設定されていたのに対し、クロックアップは「敵味方双方が高速で動くことにより、常人には入り込めない世界を作り出す」という点に主眼が置かれていることである。クロックアップはド派手な必殺技としてではなく、ライダーの戦いにおける大原則として設定されている。「普通の世界と隔絶された戦闘空間の構築」という点においては、発想としてはむしろ過去作の高速移動よりも、『龍騎』に登場したミラーワールド(鏡の中の異世界)に近いものといえる。

そういった意味では宇宙刑事ギャバンなど同じ東映作品であるメタルヒーローシリーズにおける「マクー空間」なども同設定として浮かぶかもしれないが、こちらはあくまでも敵側が(怪人などの強化策として)構築するものであり、本作の設定とは異なる。

プロデューサーの白倉伸一郎は、特撮誌のインタビューにおいて、「『気付いていないだけで、実は自分のすぐそばで仮面ライダーが戦っているかもしれない』という感じを出したかった」とこの設定の意図を語っている。

クロックアップの演出は本作の戦闘シーンにおける最大の見せ場の一つともいえ、毎回様々な撮り方・演出の工夫が盛り込まれている。例えば ex:降り注ぐ雨の中→空中に漂う水滴の中を移動するとその場所だけ水滴が弾き飛ばされる。走行中の車の上→止まっている車の上のように戦える。走行中の電車の前の線路→電車がとてもゆっくり近づいてくる。のように表現される。

一部の視聴者からは「カブトは途中から時を止めて行動する事が可能となった」と揶揄されている。理由は撮影上の問題から、周りの空間が完璧に停止しているためである。

主要登場人物


天道総司(てんどう そうじ)
21歳。本作の主人公。仮面ライダーカブトの適合者。自らの姓名を指して「天の道を往き、総てを司る男」と自称し、常に傲岸不遜、自分が世界で一番偉いと本気で思っているふてぶてしい性格。しかし決してエゴイストではなく、妹には常に優しく接し、困っている人には傲岸な態度ながらも必ず助ける正義漢である。加賀美のことは、馴れ合うことを嫌いつつもある程度認めている。
祖母を心から尊敬しており、しばしば「おばあちゃんが言っていた」という教えを口にする(これを天道語録と言う)。頭脳明晰、運動神経抜群、プロ級の腕前である料理をはじめとして、あらゆることに精通している(但し、自分より優れた腕を持つ相手には敬意を払うと共に自分も努力を欠かさない。実際、ひよりの料理の腕が自分より上であることは認めている)。が、自らを「選ばれし者であり、いつか戦うときが来る」と信じていたため定職にはついておらず、世間的にはニート同然の扱い。その代わり、戦うための鍛錬は常時怠らない。
ZECTによってつい最近開発されたはずのライダーベルトを子供の頃から何故か所有しており、カブトゼクターに有資格者として選ばれ、ワーム対ゼクトの戦いに身を投じる事になる。

加賀美 新(かがみ あらた)
21歳。血液型はA型。ZECTの見習い隊員で普段は洋食店『Bistro la Salle』(ビストロ・ラ・サル)でアルバイトをしている。田所チームにおいては、ワームの熱反応をチェックする装置「ZECTカム」などで情報収集を務める。元高校球児で、甲子園の出場経験もある。弟の亮がワームによって行方不明になったことからワームに憎しみを抱き、ZECTに入隊。警視総監である父親の七光りと見られることを非常に嫌っており、父との確執は深い。が、父が実はZECTのトップである事はどうも気づいていないようだ。一本気で心優しい熱血漢だが、高校時代に甲子園のマウンドに立ったという他には、特に優れた能力があるようには描かれていない。どうにも実力が伴わず空回りすることもしばしば。だがその行動はあの天道をして退屈しない、面白い男と言わしめるほど。天道には散々迷惑をかけられているが、同時に友情とも違う強い信頼も感じている。ZECTという裏の職業の関係上、バイトを無断で欠勤したり、天道に勝手に加賀美宛の鯖を注文されるなどでバイト先である『Bistro la Salle』でクビ寸前の立場にいる。但し自身を否定されても、認められるよう奮起する心の強さを持ちあわせてもいる。
何度もカブトに変身しようとしてはカブトゼクターに拒否され続けてきたが、シャドウのメンバーを命を賭けて守ろうとしたことからザビーゼクターに認められ、第2のザビーの適合者となる。しかし、「カブトを倒せ」というZECTの命令を天道への友情から拒否し、ザビー適合者の資格も自ら返上した。

日下部ひより(くさかべ ひより)
18歳。本作のメインヒロイン。洋食店Bistro la Salleのアルバイト店員で、加賀美の同僚。第一人称は「僕」。シブヤ隕石により両親を失い、そのためか、他人と上手くコミュニケーションをとることができない。無機物や無機質なものと会話出来るらしい。愛用の自転車をとても大切にしている。趣味は絵画で、いつも愛用のスケッチブックに妖精の絵を描いている。料理の腕は天道よりも上で、その腕前は天道に「世界の七不思議」と言わしめさせたほど。
七年前のシブヤ隕石事故の際、ライダーベルトをつけた謎の少年と出会っている。その少年に両親を殺されたと言い、一時は両親を殺した犯人は天道ではないかと疑っていたが、彼の内面の優しさを思い出す内に彼を信じてみようとする。触れただけで壊れた天道のライダーベルトを修復させたりと、その能力や過去には謎が多く、物語の鍵を握る人物。

影山瞬(かげやま しゅん)
20歳。ゼクトルーパー・シャドウの隊員。加賀美が資格を返上した後に第3のザビー適合者となり、シャドウのリーダーとなる。かつてはリーダーの矢車を誰よりも信頼していたが、自らがザビーになった事で自惚れが増し、今は完全調和を乱す不協和音として見下している。以前カブトの攻撃によって負傷したのをきっかけにカブト抹殺にこだわり、矢車がザビーゼクターに見放され、自らが新たなザビーに選ばれてからは、その執着心は更に増しているようである。シャドウメンバー襲撃事件の内通者をあぶり出すために敢えて加賀美を囮にしたり、風間をZECTの手駒にするために少女を拉致するなど目的のためには手段を選ばないダーティさがあり、冷酷でエゴイストな反面、加賀美と対照的に自身を否定されることを非常に恐れる一面を持つ。

風間大介(かざま だいすけ)
22歳。仮面ライダードレイクの適合者。ZECTの人間ではなく、職業はメイクアップアーティストで、「風間流」と称する独自のメイク術を駆使する。その腕前は非常に高く、多くの上客を持つ売れっ子。必殺術は、「風間流奥義アルティメット・メイクアップ」。基本的に男にはメイクはしないが、加賀見には、目くらましもかねて一度この技をかけたことがある。「女は花」が口癖で、この世の全ての女性を守ることを信条にしている筋金入りのフェミニスト。常に女性に対して紳士的に振舞うが、反面男性に対しては冷たい。気障な台詞回しを好むが、ボキャブラリーが少ないため途中で言いよどんでしまうことがほとんど。飄々として掴みどころのない、風のように自由気ままな男である。ライダーとして戦うことにはさほど乗り気ではないが、女性が絡むとやる気を出す。記憶を取り戻したゴンを見送ると静かに姿を消した。

神代剣(かみしろ つるぎ)
20歳。仮面ライダーサソードの適合者。名門の家系の出身で、大きな屋敷に執事の「じいや」と共に暮らしている。自らを「神に代わって剣を振るう男」と称したりするなど、天道同様、自分に絶対的な自信を持つ俺様系な性格。ただし、かなり傍若無人で、天道に比べても社会的な常識に欠ける面がある。じいやにだけは自分の弱い部分を見せる。どちらかが優れていることを決めるため、天道とほぼ一日中スポーツで勝負を繰り広げたが、実力が拮抗して決着はつかなかった。ワームは全て自分が倒す事にこだわり、自分以外の者がワームと交戦している時には、そのライダーを排除してでも自分の手でワームを倒そうとするわがままな面も持つ。ZECTには所属していないが、ワーム掃討の目的で契約を結んでおり、破格な報酬を得ている。天道の「おばあちゃんが言っていた」という台詞に対して「じいやが言っていた」という決まり文句を持つ。
ワームを自身の手で倒すことにこだわる背景に、1年前にスコルピオワームの襲撃で姉・美香を失っていることがある。今でも姉への思慕、並びにワームへの憎悪は非常に強い。が、実は彼の正体は姉の仇であるスコルピオワームそのもの(本物の剣は姉と共に殺された)。自らがワームであることを忘れた姿である。嫌いな物は薔薇で、これは姉のメメント・モリに関係している物全てに通ずる。

天道樹花(てんどう じゅか)
13歳。総司の妹で、兄と二人暮しの生活をしている。常人離れしている兄のことを激しく慕っており、その姿勢は崇拝に近いほど。兄同様、祖母のことは尊敬しており、「おばあちゃんが言っていた」は兄弟共通の決め台詞。シブヤ隕石事故の際、現場にいたが総司に助けられ、以来、「困ったときはいつも兄が助けに来てくれる」と信じている。総司が作る食事を何よりも楽しみにしており、毎回趣向を凝らしてその美味しさを表現する。学校へ行くときにテニスラケットを所持するシーンが多くあることから、テニス部に所属していると思われる。

岬祐月(みさき ゆづき)
23歳。ZECTのメンバーで田所チームの一員。クールな態度を崩さず任務を遂行する。任務中は主にオペレートを担当し、変装、潜入捜査もこなす。当初はカブトの正体を暴くことに執念を燃やしていたが、天道の戦う姿を見て考えを改め、現在はカブトの力が必要だとする立場を取るが、彼の尊大な態度には嫌悪感を感じている。仕事には厳しく、見習いの加賀美を叱咤しつつも見守っている。

田所修一(たどころ しゅういち)
35歳。ZECTのメンバーで田所チームのリーダー。シブく頼れる大人の性格で、任務至上主義に見えるが、部下には絶対の信頼を置く寛容さを持つ。カブトの所在については、大体は勘付きつつも黙認している節がある。またゴンが軟禁されてる場所をさりげなくヒントを出すなど心憎い演出もする。

矢車想(やぐるま そう)
27歳。仮面ライダーザビー第1の適合者で、ZECT本部直轄の精鋭部隊、ゼクトルーパー・シャドウの元リーダー。「パーフェクト・ハーモニー(完全調和)」を信条としており、戦闘時には的確に部下を指示し、チームプレーでワームに対処する。調和を乱す自分勝手なスタンドプレーを極端に嫌っており、故に常に唯我独尊な天道との相性は非常に悪い。部下に手料理を振舞うなど気さくな一面もあり、影山を始め部下たちからの信頼は篤かった。加賀美もその考えに感銘を受け、一時は彼の部下として働いていた。しかし、「完全調和」の信念をいざ崩されると非常に脆く、ちょっとしたことで苛立つ一面もある。度重なる「カブト抹殺」の任務の失敗に我を忘れ、部下たちを見捨てて本人が最も嫌うはずのスタンドプレーに走った結果、ザビーゼクターに見限られ、ザビー適合者の資格を失ってしまった。その後、シャドウ襲撃事件の際に適合者復帰を目指すが、影山にその座を奪われる。

加賀美陸(かがみ りく)
52歳。新の父。ZECTのトップで警視総監。動物や聖書の引用を使った喩え話を多用する癖があり、不敵な笑みを浮かべるのが印象的。その真意は未だつかめない謎の男。息子のことは放任しつつも気にはかけており、たまにBistro la Salleにも顔を出す。ひより等、一般市民の前では朗らかな笑顔を見せるが、ZECTのメンバーの前では恐ろしさを漂わせるほど、冷徹な態度となる。新にはZECTトップであることは隠している。

三島正人(みしま まさと)
20歳。陸の側近。末端部隊に通信で指示を伝えるが、実際に彼らの前に姿を現すことはなく、その名を知る者は限られている。味覚障害にかかっているらしく、食事は水とサプリメントで済ませている。ザビーゼクターを無理矢理従えて変身してしまうほどの凄まじい戦闘能力を持つが、その出自は謎に包まれている。部下である影山以外に、ワーム1体倒すごとに120万円という破格な報酬で神代剣も雇っている。

竹宮弓子(たけみや ゆみこ)
36歳。新とひよりが勤める洋食店、Bistro la Salleの店長。めったに外に出ないひよりを心配しており、天道が彼女の心を開かせることができるのではないかと期待を抱く。

ゴン
8歳。大介のそばに付き従っていた少女。過去にワームに襲われたことから親とはぐれ、記憶損失になっていたところを大介に保護され、以後ともに過ごしていた、「ゴン」の名はその際に大介によってつけられたもので、「名無しの権兵衛」に由来。大介のフォローやアシスタントを的確にこなし、良き助手として深い信頼で結ばれていたが、ワームの襲撃をきっかけに過去の記憶を取り戻し、同時に大介と過ごした記憶を失う。以後は、本名である「高山百合子」として、母の順子とともにごく普通の生活を送ることに。

じいや
65歳。神代家に使える執事で、剣のスケジュールの管理、運転手、コックなど身の回りの世話をしている。世間知らずで身勝手な剣のフォロー役もこなす為いつも忙しい。

おばあちゃん
姓名不詳。天道兄妹の台詞(及び、いわゆる“天道語録”)中に度々その存在が語られる、兄妹の祖母と思われる人物。天道語録は彼女が残した発言が元となっている事が多い。総司・樹花共に尊敬している。

マスクドライダー


本作の仮面ライダーは平成仮面ライダーシリーズ第5作『』以来となる武装装着型のライダーである。 またシリーズ第4作の『仮面ライダー555』でみられた、変身者が頻繁に交代する仮面ライダーが登場し、今後その交代劇が行われるのか否かという点も大きな見所である。

劇中では『仮面ライダー』と呼ばれる事はなく、『マスクドライダーシステム』(Maskèd Rider System)と呼ばれる対ワームの秘密組織ZECT(ゼクト)によって開発された特殊戦闘システムとして位置づけられている。 しかし、ZECTと関係のない天道総司や風間大介が以前より変身ツールを所持している等、不可解な点も存在する。

大きな特徴として、『キャストオフ』と呼ばれる2段階変身、及びタキオン粒子を用いた架空技術を積極的に利用しているという点が挙げられる。

仮面ライダーカブト

仮面ライダーカブト(Maskèd Rider Kabuto)はZECTがワームに対抗するために投入した秘密兵器・マスクドライダーシステムの第1号で、天道総司がカブトゼクターによって変身する。モチーフはカブトムシ

仮面ライダーカブト・マスクドフォーム
仮面ライダーカブトの第一形態。飛来したカブトゼクターを、資格者が腰部のライダーベルトにセットすることで変身する。手持ち武器としてカブトクナイガンのガンモード、アックスモードを使用する。
  • 身長:190cm
  • 体重:132kg
  • パンチ力;8t
  • キック力:10t
  • ジャンプ力:一跳び20m
  • 走力:100mを8.8秒

  • カブトクナイガンを用いた必殺技
  • アバランチブレイク (Avalanche Break)
カブトクナイガン・アックスモードで敵を切り裂く必殺技。主にワームサナギ体を殲滅する際に使用する。その切れ味は凄まじく、自動車を両断できる程である。
  • アバランチシュート (Avalanche Shoot)
カブトクナイガン・ガンモードでイオンビームにより敵を打ち抜く必殺技。アバランチブレイク同様、ワームサナギ体に対して使用される。銃口(ガンマズル)の周囲に正三角形を描く形で配置されている3点レーザーポインター・ダットサイトを用いることで確実に標的に攻撃を命中させる。天道はこのクナイガンのアックスモードとガンモードを巧みに使い分け、瞬く間にワームを倒していく。

仮面ライダーカブト・ライダーフォーム
仮面ライダーカブトの第二形態。マスクドフォームの状態において、ベルトに装着されたカブトゼクターの頭部にある二段変身スイッチ・ゼクターホーンを右側に倒す事によってキャストオフが開始され、完了時に『チェンジビートル(Change Beetle)』という電子音声が発声される。他のライダーフォームと比較すると装飾が少なく、スリムな印象を受けるが、キック力などのパワーに優れている。

  • 身長:195cm
  • 体重:95kg
  • パンチ力:3t
  • キック力:7t
  • ジャンプ力:一跳び37m
  • 走力:100mを5.8秒(通常時間時)

  • カブトクナイガンを用いた必殺技
  • アバランチスラッシュ (Avalanche Slash)
カブトクナイガン・クナイモードで敵を突き刺す必殺技。主にライダーフォームでワーム・サナギ体を殲滅する時に使用されている。

  • ライダーキック
ライダーフォーム時の必殺技。
カブトゼクター上側のスイッチ・フルスロットルを『1(One), 2(Two), 3(Three)』の順に押した後、ゼクターホーンを一旦マスクドフォーム時の位置に戻し、再び倒す事で『ライダーキック(Rider Kick)』という電子音声の発声とともにゼクター内でタキオン粒子が生成され、ベルトにてチャージ(「チャージアップ」)。頭部のカブトホーンを経由して足先に送り込み放つ必殺のキック。発動手順が他のライダーよりも長くなっているが、その分破壊力は19tと高い。
従来のライダーキックというと『空高くジャンプしての飛び蹴り』という印象が強いが、本作では至近距離から回し蹴りを叩き込む。カブトエクステンダー・エクスモードを使い、ジャンプしてから回し蹴りを行うバリエーションも存在する。

ツール
カブトゼクター
適合者が仮面ライダーカブトに変身する際に使用する、カブトムシ型昆虫コア。その出自は不明。厚さ150mmの鉄板を貫くゼクターホーンを備える。飛行時の速度は950km/h。資格者の判定基準は「揺るぎない意志と絶対的な強さ」。天道を呼ぶ際にサルの窓を壊さずに叩いて呼ぶなどある程度の礼儀はわきまえている。

ライダーベルト
カブトの変身ツールZECTによって開発されたものだが、天道総司も同型のものを幼少時より所有しており、戦闘時にはそちらを使用する。資格者が腰部に装着し、カブトゼクターをセットする事により仮面ライダーカブトへと変身する。天道が使用している方はザビーとの戦闘により破壊されたが、日下部ひよりが触れることにより何故か修復されている。

カブトクナイガン
カブトの所持する、銃剣一体の武器。マスクドフォーム時は銃型のガンモードと斧型のアックスモード、ライダーフォーム時にはアックスモードの刃部(ガンモードのグリップ部分)が排除され、取りまわしに優れた細身のクナイモードへと形態を変える。

ゼクトマイザー
ZECTによって開発されたマスクドライダー共通の支援武器。カブトへは第13話にて田所から加賀美を通じて渡る。中央のマザーアクシスを基点に4基の射出砲マイザーロードを展開、中央上部のタッププレートを押すことにより、マイザーロードから各マスクドライダーのゼクターを小型化したような形状の自立飛行する小型爆弾・マイザーボマーを射出する。クロックアップした敵をも追尾し、爆発の際は15m範囲内の敵を吹き飛ばす。また、マイザーボマーは順次ジョウントを通じて補充されるので、無制限に連続攻撃が可能。

カブト専用バイク
カブトエクステンダー・マスクドモード
カブトの専用バイク。本来はZECTによって開発されたものだが、加賀美新が無断で持ち出したところ天道総司に持ち去られ、以後彼の愛車となる。市販車に偽装する能力は無い様で、天道はそのまま日常の足としている。マスクドライダー同様キャストオフすることが可能で、この形態は第一形態=文字通りマスクドライダーのマスクドフォームに相当する。ハンドル付近に出現するコンソールを操作する事でキャストオフが開始され、エクスモードとなる。
  • 全長:2020mm
  • 全高:1170mm
  • 全幅:700mm
  • 速度:410km/s

カブトエクステンダー・エクスモード
カブトエクステンダーの第二形態。キャストオフによりフロントカウルが排除され、前輪部が左右に展開、そして車体中央部に格納されていたエクスアンカーと呼ばれる巨大な型のパーツがせり出し、最後に車体全体がやや前方向に倒れる事でエクスモードへの移行が完了する。ライダーとは異なり、キャストオフ完了時の電子音声は発声されない。車体の前半分だけとはいえ、かなり大掛かりな変形を行う為、エクスモードの外見はもはやバイクと呼べる物ではなく、三輪の特殊突撃車両と呼ぶに相応しいものとなる。またこの形態はライダーフォームと同様に機動性に優れ、音速に近いスピードを出す事が可能であるが、搭乗者であるライダー(=カブト)のクロックアップに連動することで自らもクロックアップが可能であり、超時空間においても高速で移動する事ができる。
  • 全長:3030mm
  • 全高:1170mm
  • 全幅:700mm
  • 速度:900km/s(通常時間時)

仮面ライダーザビー

仮面ライダーザビー(Maskèd Rider TheBee)はZECTに属さないカブトを抹殺するために、予定よりも早期に派遣された2号ライダー。資格者についてはザビー資格者の変遷を参照。モチーフは雀蜂(スズメバチ)。第7話より登場。

仮面ライダーザビー・マスクドフォーム
仮面ライダーザビーの第一形態。飛来したザビーゼクターを、資格者が腕のライダーブレスにセットすることで変身する。専用武器を持たず、素手によるパンチ(ボクシングスタイル等)で敵を攻撃する(変身する資格者により戦闘方法が異なっている)。
  • 身長:192cm
  • 体重:127kg
  • パンチ力:8t
  • キック力:9t
  • ジャンプ力;一跳び21m
  • 走力:100mを8.6秒

仮面ライダーザビー・ライダーフォーム
仮面ライダーザビーの第二形態。マスクドフォームの状態において、ライダーブレスに装着されたザビーゼクターの背部にある二段変身スイッチ・ゼクターウィングを外側に倒し、内側に回す事によりキャストオフが開始され、完了時に『チェンジワスプ(Change Wasp)』という電子音声が発声される。この際、腕のザビーゼクターからは針(ゼクターニードル)が伸び、戦闘時はこれを武器として戦う。
  • 身長:192cm
  • 体重:92kg
  • パンチ力:3t
  • キック力:6t
  • ジャンプ力;一跳び39m
  • 走力:100mを5.6秒(通常時間時)

  • ライダースティング
ライダーフォーム時の必殺技。ゼクターニードルのフルスロットルを押す事で、『ライダースティング(Rider Sting)』という電子音声の発声とともにゼクターにて生成したタキオン粒子をチャージアップ。ザビー持ち前のパンチ力を高め、ニードルを敵に突き刺し敵に倍化されたタキオン粒子を注入。刺された相手は原子崩壊を起こし消滅する。破壊力は17t。

ツール
ザビーゼクター
資格者が仮面ライダーザビーに変身する際に使用する、スズメバチ型昆虫コア。資格者判定基準は「パーフェクトハーモニー」の如く集団を統率する者であるが、長期間適合する資格者に恵まれず、他のゼクターに比べ資格者の変遷が激しい。他のゼクターと同じく、自らが選んだ適合者によってのみ召喚されるが、適合者ではない三島につかまって強制的に変身させられたこともある。

ライダーブレス
ZECTによって開発された、ザビーに変身するためのブレスレット型変身ツール。資格者が左手首に装着し、ザビーゼクターをセットする事により仮面ライダーザビーへと変身する。ブレスが外れると変身が解けてしまう。

ザビー専用バイク
マシンゼクトロン
ザビーが搭乗するバイク。カブト以外の全ライダーが同じ型のバイクを使用する。フロントカウルにはそれぞれのライダー専用のZECTマークがプリントされており、このザビー仕様にはザビーマスクドフォームの左肩部にもあるZECTマークがプリントされている。カブトエクステンダーとは異なり、エクスモードへのキャストオフ、及びクロックアップ機能はオミットされている。主な機能としては、フロントカウル部の牙・ゼクトロンピンチは、格闘専用の武器となるほか、電磁波を射出して標的を粉砕することが可能。また背部のテールコンテナには、それぞれのライダーのモチーフの昆虫型ミサイルが搭載されており、このマシンには蜂型ミサイルが搭載されている。
  • 全長:2070mm
  • 全高:1160mm
  • 全幅:740mm
  • 速度:400km/s

ザビー資格者の変遷
    • 初代資格者:矢車想(第6話~第9話)
    • 2代目資格者:加賀美新(第10話、第11話)
    • 3代目資格者:影山瞬(第13話~)
    • ?代目資格者:三島正人(第16話のみ)

初代資格者は矢車想。彼はカブトに執着するあまりに、指揮系統を乱され危険にさらされている部下を見捨ててしまった為資格を失う。その後、加賀美新が2代目適合者になるが、先述のように彼は自ら資格を返上した。3代目資格者は影山瞬。
三島の場合は、ザビーゼクターを無理矢理捕らえての強制変身を行っており、資格者そのものは影山から動いていない。
また、戦闘スタイルも資格者によって異なる。
矢車はアウトボクススタイルでパンチを主体にしつつ的確にミドルキックを放つヒットアンドアウェイ戦法を得意としていた。
加賀美は変身した興奮からか腕を振り回すような乱暴な戦い方で初陣を飾ったが、二度目の戦闘では初めて戦うワーム・成虫体を相手に初陣のような勢いは失われた。
影山は完璧なボクサースタイルで、戦闘中ほとんどキックや投げといった技を使用せず、ガードを固め軽快なステップで敵を翻弄し、パンチのラッシュで敵を畳み掛ける。
三島は1度きりの戦闘で、おそらく戦闘シーンがすべて描写されていたわけではないため詳細は不明だが、空手の正拳突きのような重いパンチで敵を粉砕した。また、あまりにもザビーの力を手馴れた感じで使いこなしている事から、実は初代の資格者である矢車以前に使用していたのかもしれない可能性もある。

仮面ライダードレイク

仮面ライダードレイク(Maskèd Rider Drake)は、風間大介がドレイクゼクターによって変身する3号ライダー。モチーフは蜻蛉(トンボ)。第11話より登場。
ザビー同様ゼクターを武器として使用するが、こちらはライダーフォーム時のみならずマスクドフォーム時においても使用可能となっている。

仮面ライダードレイク・マスクドフォーム
仮面ライダードレイクの第一形態。飛来したドレイクゼクターが、資格者の持つドレイクグリップにセットされることで変身する。防御力とパワーに優れる代わりに運動性能が低いという点はカブトやザビーの同フォームと同じだが、左右非対称の形状の為か、外見的な類似点は少ない。
  • 身長:191cm
  • 体重:125kg
  • パンチ力:7t
  • キック力:9t
  • ジャンプ力;一跳び23m
  • 走力:100mを8.4秒

仮面ライダードレイク・ライダーフォーム
仮面ライダードレイクの第二形態。マスクドフォームの状態において、ドレイクグリップに装着されたドレイクゼクターの尾部にある二段変身スイッチ・ヒッチスロットル(尾レバー)を引き出し、ドレイクグリップのトリガーを引く事によりキャストオフが開始され、完了時に『チェンジドラゴンフライ(Change Dragonfly)』という電子音声が発声される。
  • 身長:189cm
  • 体重:91kg
  • パンチ力:3t
  • キック力:6t
  • ジャンプ力;一跳び39m
  • 走力:100mを5.5秒(通常時間時)

  • ライダーシューティング
ライダーフォーム時の必殺技。羽を折り畳んでシューティングモードへと変形させたドレイクゼクターのヒッチスロットルを引くことで、『ライダーシューティング(Rider Shooting)』という電子音声が発声され、ゼクター内で生成したタキオン粒子をチャージアップ。スコープで狙いを定め、波動化したタキオン粒子を光弾に変換して敵を撃ち抜く。タキオン粒子を利用しているため、自分・標的問わずクロックアップ状態でも問題なく射撃できるが、非クロックアップ時とクロックアップ時の弾丸の速度は当然異なり、非クロックアップ時において発射した場合、相手がクロックアップすれば回避されてしまう。しかし、この光弾はライダーの必殺技のような大量のタキオン粒子の流れをぶつけることで弾道を変化させることが可能であり、劇中ではその性質を用いた連携技も披露された。

ツール
ドレイクゼクター
資格者が仮面ライダードレイクに変身する際に使用する、トンボ型昆虫コア。資格者判定基準は「風のように自由であること」。変身後はそのまま銃身となり、ドレイクのメインウェポンとなる。拳銃のように撃つ事もマシンガンのように連射も可能。
ドレイクグリップ
ZECTによって開発された、ドレイクに変身するためのグリップ型変身ツール。天道同様、ZECT外の人間である風間が何故所持しているかは不明。資格者がグリップをかざすとドレイクゼクターが止まる。資格者がグリップとゼクターが合体した状態で、グリップにあるゼクターアラートを押す事により仮面ライダードレイクへと変身する。ゼクターのセット方法は他のライダーとは異なり、ドレイクゼクターは資格者の手を借りずに自発的にドレイクグリップと合体する。
ゼクトマイザー
ライダー共通の支援武器。マイザーボマーはトンボ型。田所が岬を介してマシンゼクトロンとともに風間に渡された物と思われる。

ドレイク専用バイク
マシンゼクトロン
フロントカウルにドレイクマスクドフォームの左肩部にもあるZECTマークがプリントされた、ドレイク仕様のマシンゼクトロン。基本スペックは他のマシンゼクトロンと同様。テールコンテナにトンボ型ミサイルを搭載。

仮面ライダーサソード

仮面ライダーサソード(Maskèd Rider Sasword)は、神代剣がサソードゼクターによって変身するマスクドライダー第4号。モチーフは蠍(サソリ)。第19話より登場。

仮面ライダーサソード・マスクドフォーム
仮面ライダーサソードの第一形態。
地面から現れたサソードゼクターを、資格者が変身ツールであるサソードヤイバーに装着することで変身する。他のライダーのマスクドフォーム(マスクドアーマー)の意匠は、ある程度ライダーフォーム時の意匠を反映したものとなっているが、サソードの場合はその度合いが極めて小さく、キャストオフ前後で大きく印象が変わる。
  • 身長:197cm
  • 体重:137kg
  • パンチ力:8t
  • キック力:9t
  • ジャンプ力;一跳び19m
  • 走力:100mを9.0秒

仮面ライダーサソード・ライダーフォーム
仮面ライダーサソードの第二形態。マスクドフォームの状態において、サソードヤイバーに装着されたサソードゼクターの尾部を倒し、その先端部にあるサソードニードルをサソードヤイバーにある二段変身スイッチに押し込み、柄の部分にあるトリガーを引くことによってキャストオフが開始され、完了時に『チェンジスコーピオン(Change Scorpion)』という電子音声が発声される。両肩部の装甲は「ショルダーブレード」と呼ばれ、マスクドフォーム時より露出していたが、ブラッドタンクが排除された事によりそれ自体を武器として使用することが可能となった。さらにタキオン粒子を送り込み、そのまま敵に体当たりすることで敵を撃破する『ショルダータックル』という技もある。
  • 身長:197cm
  • 体重:98kg
  • パンチ力3.5t
  • キック力:6t
  • ジャンプ力;一跳び36m
  • 走力:100mを5.4秒(通常時間時)

  • ライダースラッシュ
ライダーフォーム時の必殺技。
キャストオフ時に使用し、既に倒れているサソードニードルを再び二段変身スイッチに押し込む事によって『ライダースラッシュ(Rider Slash)』という電子音声が発声され、ゼクター内で生成されたタキオン粒子をチャージアップ。サソードヤイバー内のポイズンブラッドとタキオン粒子が混じりあって光子となり、それをサソードヤイバーの刃先に集約させて敵に斬りつける。

ツール
サソードゼクター
資格者が仮面ライダーサソードに変身する際に使用する、サソリ型昆虫コア。現在ゼクターの中で唯一空中を飛行せず、空間を超えたり地中を移動し召喚される。呼び出される時に「スタンバイ(Standby)」と電子音声がする。こちらも資格者の判定基準は不明。

サソードヤイバー
ZECTによって開発された、刀型変身ツール。サソードゼクターを装着する事で、資格者を仮面ライダーサソードへと変身させる。

サソード専用バイク
マシンゼクトロン
サソード仕様のマシンゼクトロン。フロントカウル部にサソードのZECTマークがプリントされている。
基本スペックは他のマシンゼクトロンと同様。
テールコンテナにサソリ型ミサイルを搭載。

作品用語(50音順)


キャストオフ

マスクドフォーム時に上半身を覆っている強化装甲『マスクドアーマー』を弾き飛ばし、マスクドライダーの真の姿である第二形態・ライダーフォームへと二段変身する工程の事を指す。
これは昆虫の脱皮に相当し、同じ石ノ森章太郎原作のイナズマンの二段変身を元にしていると思われる。(ちなみに、キャストオフとは「脱ぎ捨てる」の意)。
各々のゼクターにある二段変身スイッチを操作する事でゼクターから『キャストオフ(Cast Off)』という電子音声が発声され、マスクドアーマーが弾け飛び、最後にゼクターより『チェンジ ~(Change ~)』(~の部分は各マスクドライダーのモチーフとなっている昆虫の英語名)という電子音声が発声されることでライダーフォームへの移行が完了する。
この時飛散するマスクドアーマーの初速度は秒速2000mであり、これに接触した物体は凄まじいダメージを被る。
これを利用してマスクドアーマーをワームに直撃させれば、サナギ体程度ならばほぼ一撃で撃破する事ができるが、成虫体はクロックアップする事でこの動きを見切り、防御する事が多い。
なお、このシステムはカブトエクステンダーにも応用され、マスクドモードからエクスモードへの変形を可能とした。

クロックアップ

ワーム成虫体、マスクドライダー・ライダーフォーム及びカブトエクステンダー・エクスモードが行う事ができる、超高速の特殊移動方法。ライダーの場合は、腰部のベルトにあるスイッチに触れる事によって発動する。
クロックアップを発動したライダー及びワームは、周囲の時間の流れから切り離され、物理法則を遥かに超えた超高速での移動が可能となる。クロックアップ中のライダー、ワームの姿は、通常の時間の流れにいる者から視認することはできない。よってクロックアップしたライダーとワームの闘いは、例え市街地や人込みの中で行われても全く気付かれず、クロックオーバー後に、クロックアップ中に起こっていた変化(物質の破壊や移動など)のみが認識されることとなる。逆にライダー、ワーム側から見れば、クロップアップ中は自分たち以外の空間を流れる時間がほぼ止まっているに等しい。
また、ワーム、ライダーともに、クロックアップを実行できる時間には限界があり、あまりに長時間のクロックアップは、例えライダーといえど装着者に負担が掛かるため、ゼクターが自動的に、或いはライダー(ワーム)自らクロックアップを解除する。後者の場合はクロックアップ発動時には『クロックアップ(Clock Up)』、解除時には『クロックオーバー(Clock Over)』という電子音声が発声される。

ジョウント

ゼクター及びマイザーボマーが行う事のできる特殊移動方法。
タキオン粒子が関係しており、タキオン粒子を纏うことで建造物内等の四方が固体物質に覆われた空間以外ならば、どこへでもほぼ瞬間的に移動する事ができる。
出典はアルフレッド・ベスターのSF小説「虎よ、虎よ!」に登場するテレポーテーション「ジョウント効果」。

ゼクター

ゼクター(Zecter)はマスクドライダーへの変身に必要なツールであり、なおかつマスクドライダーに変身するに相応しい人間・資格者を選別する自己判断能力を持つ昆虫コアである。
外見はそのゼクターによって変身するマスクドライダーのモチーフとなっている昆虫に準ずる。
どのような人間を資格者に選ぶのかという基準は、細かな部分は各ゼクターによって異なるが、基本的に『何かを守ろうとする強い意志』あるいは『何かと戦う為の強い意志』を判定基準にしている。
そして有事の際にはその資格者の元へとジョウントと呼ばれる移動方法で瞬く間に移動(ジョウントできない建造物等へでも、壁やガラスを破壊してたどり着く)、資格者が身に付けた変身ツールと合体する事で、資格者をマスクドライダーへと変身させる。
反面、その意思を失った資格者は、たとえ戦闘中であろうとも容赦なく資格を失い、ゼクターによって変身を解除される。
召喚時にはゼクター自ら敵を攻撃することもあり、ゼクター同士の激しい格闘戦も度々展開される。
現存するゼクターの中で唯一サソードゼクターのみ空中飛行が不可能(跳躍は可能)な種類。

マスクドライダー

マスクドライダー(Maskèd Rider)は過去の仮面ライダーシリーズ作中における『仮面ライダー』に相当し、マスクドライダーシステムによって変身した、ゼクターが選んだ資格者を指す。
資格者が変身する際、ゼクター及びゼクターと対になる端末変身ツールを身に付ける。変身ツールとゼクターが合体することで、ゼクターより『変身(Henshin)』という電子音声が発声され、変身ツール周辺からライダースーツが生成、資格者がマスクドライダーに変身する。つまり、資格者、ゼクター、そしてこの変身ツールの3つが揃って初めてマスクドライダーへの変身が実現するのである。なお変身ツールはそれぞれ各ゼクターに対応したものが存在する。
変身後は身体能力の飛躍的な上昇の他、ライダーフォームではクロックアップ及びタキオン粒子を使った強力な攻撃(必殺技)が使用可能になる。攻撃パターンはそれぞれ異なっているが、共通項として技の名称の先頭に『ライダー』が付くことが挙げられる。その威力はまさに「必殺」の名にふさわしく、主にワームへのとどめとして使われる。

マスクドフォーム
マスクドフォーム(Maskèd Form)は、マスクドライダーの第一形態である。
資格者がマスクドライダーに変身した際に、まずはこの姿に変身する事になる。
昆虫でいう蛹(さなぎ)に相当する。
各ライダーとも、パンチ力、キック力のいずれも7~10tという驚異的なパワーを持ち、また重装甲であるため防御力も高い。
しかし、その分動きは鈍重(とはいえ、常識で考えればそれなりに早いのだが)であり、またクロックアップも不可能である為、ワーム成虫体に対抗するのは難しい。

ライダーフォーム
ライダーフォーム(Rider Form)は、マスクドライダーがキャストオフを経て変身する第二形態である。
マスクドフォームに比べてパンチ力やキック力といったパワーは低下したが、走力や跳躍力などのスピード、運動性は飛躍的に上昇している。
そして最大の特徴としてクロックアップ及び必殺技が使用可能となったことが挙げられる。
これによりワーム成虫体に対しても有利に戦うことが可能となった。

ZECT(ゼクト)


地球に飛来したワームと戦う謎の超法規的組織。加賀美もその一員であり、加賀美の父はゼクトのリーダー。拷問や誘拐も認められているようだが公には明らかにされていない。刑事二人の話からは、警察(加賀見の父は警視総監でもある)よりも高い権限を持っていることが伺える。

ゼクトの一員の加賀美や岬、チームリーダーの田所でさえ、その全貌がつかめていない。その徹底した秘密主義は内部に擬態したワームが侵入することを防止するためだとされている。しかし天道が偽名を使って入隊した際に身元を確かめるようなことはないなど、ややいい加減な所も見受けられる。完全なる実力主義で資格者でなくても統率能力が高ければ高い地位に立てる。ゼクターやライダーベルト、その他の対ワーム用兵器等は、この組織が開発している(とされているが、開発者が劇中に登場したことはまだない)。 また、ZECTとは無関係の外部の者にワームの殲滅等を依頼する事もあり、神代も現在サソードの資格者として、ワームの殲滅をたびたび依頼されている。

  • 田所チーム
田所修一が指揮を執る、一般戦闘員チームの一つ。戦闘、捜査の両方を行う。加賀美、岬はこの田所チームに属する。潜入捜査やチーム一丸(天道も含めて)で、しかも上層部に報告もなく独断で盗みを働いたりと、非合法な手段も用いるがワームを倒す事にはかなりの評価も上げている。

  • 東チーム
東省吾が指揮を執っていた、一般戦闘員チームの一つ。捜査活動を中心に活動していたと推測される。カブト捕獲作戦に乗り出すが、その途中でワームによって壊滅する。

  • シャドウ
仮面ライダーザビーが陣頭指揮を執る、本部直属の精鋭ゼクトルーパー部隊。捜査活動などはせず、ワームとの戦闘のみを任務としていると思われる。なお、シャドウに所属するゼクトルーパー(後述)のスーツには体から足にかけて金色のラインが入る。抜群のチームワークにより、ワームサナギ体とほぼ互角に渡り合える戦闘能力を有するが、反面指揮が崩れると脆い。ザビーの適合者交代に合わせて矢車、加賀美が隊長を務めていた。矢車は解任、加賀美は自ら返上した。現在、影山が隊長を務めている。影山は天道がコネを利用するため一時、偽名を使い(天道寺と名乗っていた)隊長となった時に降格し、行方不明という形で天道が抜けたあと復帰する。シャドウメンバー襲撃事件の際に内通者とワームが部隊に潜伏していた。

ゼクトルーパー

ZECTの一般戦闘員。全身黒尽くめのスーツと昆虫の頭部に似たフルフェイスのヘルメットを身にまとい、チームを組んで行動する。右腕にはマシンガンブレードを装備する。絶対的な力不足は明らかで、ワームには殆ど通用しない。市民をワームの脅威から守る事を第一としているが、実際は市民の安全よりもワームの撃破が最優先なので、ひよりがその場にいて流れ弾に当たる危険性があろうとも、任務を強行しようとしたこともある。全身が黒く集団で行動していることから、アリをモチーフにしていると思われる。なお、彼らは加賀美同様に普段は一般市民として生活しており、ワームが出現すると召集をかけられるようである。

ワーム


7年前渋谷に落下した通称・シブヤ隕石とともに飛来した謎の宇宙生命体。地球における昆虫をはじめとするに近い習性を持っており、サナギ体から脱皮することで成虫となる。成虫体のワームは、超高速移動(クロックアップ)が可能となり、クロックアップ状態に入ったワームは人間には認識不能になる。また、ワームは殺した人間の姿と記憶を擬態(ドッペルゲンガー)して何食わぬ顔で人間社会に浸透する性質を持ち、これによって水面下で繁殖している。最終的には人間に替わって地球を征服する事が狙い。もちろん自身の正体を知った人間を消そうとするが、契約を持ちかけ、ワームが応じれば契約期間中は生かされる(契約が終了すれば排除される)。このような取引を持ちかけるタイプ以外にも、白い服を着た者しか襲わない、悪人しか襲わない、一人の人物を執拗につけねらう等個体による性癖(のようなもの)もある。

人間に擬態したワームを見極めるためにはZECTが開発したと思われる双眼鏡のようなスコープを利用する。このスコープは人体の体温を検知しグラフィック表示(いわゆるサーモグラフィーカメラ)することから、このことからワームには体温がない(外気温と同化できるor変温動物)と推測される。

石ノ森自身による漫画作品において、バッタモチーフの改造人間である初代仮面ライダーが他の改造人間より「裏切り者のワーム(虫けら)」と蔑まれている事へのオマージュが含まれる。

ワーム・サナギ体
ワームの第一形態。強固な外殻を持ち、成虫体になるまでの攻撃を耐えしのぐ。脱皮する際には高熱を発する。また、人間に擬態し、一定の社会生活を送れるほどの知能を有する。
また、サナギ体の中には体色が他の緑のものと異なる白いワームが存在し、白いワームは通常の体色のワームよりも硬い装甲を有しており、クロックアップしたライダーを視認することができる。

ワーム・成虫体
サナギ体から脱皮を果たした、ワームの第二形態。サナギ体と違い、個体によって色や形状が異なる。クロックアップを行い、目にも留まらないスピードで人間を襲う。なお戦闘の際は一人で戦うものや多数のサナギ体を呼び複数で戦うものがいる。

ワーム・成虫体一覧

ワーム・成虫体はそれぞれ地球上に棲む虫と似た能力を持っている。()内はその虫。

  • アラクネアワームクモ
    • アラクネアワーム・ルボア
    • アラクネアワーム・ニグリティア
    • アラクネアワーム・フラバス
  • ランピリスワームホタル
  • ベルクリケタスワームスズムシ
  • エピラクナワームテントウムシ
  • プレクスワームノミ
  • ベルバーワームウデムシ
    • ベルバーワーム・ロタ
  • コレオプテラワームコガネムシ
    • コレオプテラワーム・アエネウス
    • コレオプテラワーム・クロセウス
    • コレオプテラワーム・アージェンタム
  • ミュスカワームハエ
  • セクティオワームカマキリ
    • セクティオワーム・アクエレ
  • フォルミカアルビュスワームシロアリ
    • フォルミュカアルビュスワーム・オキュルス
    • フォルミュカアルビュスワーム・マキシラ
  • ビエラワームバイオリンムシ
  • セパルチュラワームシデムシ
  • スコルピオワームサソリ

キャスト


メインキャスト

主なゲスト出演者
括弧内の数字は出演回。

スーツアクター

スタッフ


主題歌


オープニングテーマ
  • 『NEXT LEVEL』
作詞:藤林聖子 作曲・編曲:渡部チェル 歌:YU-KI(TRF

エンディングテーマ(挿入歌)
  • 『FULL FORCE』(2話~)
作詞:藤林聖子 作曲:nishi-ken 編曲:RIDER CHIPS・渡部チェル 歌:RIDER CHIPS

本作では明確なエンディングテーマは存在せず、『アギト』『龍騎』『555』『』と同様に、主に戦闘シーンに使われる挿入歌がエンディングテーマ扱いとなる。

放映リスト


※各回にはタイトルは無く、ここで「サブタイトル」としているものは、新聞のテレビ番組欄やテレビ番組情報誌などにて表記されたものである。

放送日話数サブタイトル登場ワーム脚本監督
2006/1/291最強男 アラクネアワーム・ルボア(サナギ体→成虫体)
アラクネアワーム・ニグリティア(サナギ体→成虫体)
米村正二 石田秀範
2006/2/52初2段変身 アラクネアワーム・フラバス(サナギ体→成虫体)
アラクネアワーム・ニグリティア(成虫体)
サナギ体(複数)
2006/2/123俺が正義!! ランビリスワーム(サナギ体→成虫体)
ベルクリケタスワーム(サナギ体)
田村直己
2006/2/194愛を説く!! ベルクリケタスワーム(サナギ体→成虫体)
サナギ体(4体)
2006/2/265捕獲指令!! エビラクナワーム(サナギ体→成虫体) 長石多可男
2006/3/56オレ様の花 プレクスワーム(サナギ体→成虫体)
サナギ体(複数)
2006/3/1272号新登場 ベルバーワーム・ロタ(成虫体)
ベルバーワーム(成虫体)
サナギ体(複数)
石田秀範
2006/3/198怒れる豆腐 ベルバーワーム(成虫体)
2006/3/269ハチの乱心!! コレオプテラワーム・アエネウス(サナギ体→成虫体)
コレオプテラワーム・クロセウス(サナギ体→成虫体)
コレオプテラワーム・アージェンタム(サナギ体→成虫体)
サナギ体(複数)
田村直己
2006/4/210友じゃねぇ コレオプテラワーム・クロセウス(成虫体)
コレオプテラワーム・アージェンタム(成虫体)
サナギ体(複数)
2006/4/911合コン燃ゆ ミュスカワーム(サナギ体→成虫体)
サナギ体(複数)
井上敏樹 田﨑竜太
2006/4/1612化粧千人斬 ミュスカワーム(成虫体)
サナギ体(複数)
2006/4/2313チーム解散 セクティオワーム・アクエラ(成虫体)
セクティオワーム(成虫体)
サナギ体(複数)
米村正二 長石多可男
2006/4/3014裏の裏の裏 サナギ体(白)
サナギ体(複数)
2006/5/715怪人名医!? フォルミカアルビュスワーム(成虫体) 井上敏樹 鈴村展弘
2006/5/1416まさかの嵐 フォルミカアルビュスワーム(成虫体)
フォルミカアルビュスワーム・オキュルス(成虫体)
フォルミカアルビュスワーム・マキシラ(成虫体)
2006/5/2117甦る記憶!! ビエラワーム(成虫体) 田﨑竜太
2006/5/2818さらばゴン
2006/6/419さそり富豪 セパルチュラワーム(成虫体)
サナギ体(3体)
スコルピオワーム(成虫体)
長石多可男
2006/6/1120ねぇじいや セパルチュラワーム(成虫体)
サナギ体(複数)
スコルピオワーム(成虫体)

劇場版


『仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE』2006年8月5日、「轟轟戦隊ボウケンジャー」を併映し公開予定。

2003年8月16日に公開され、エキストラ出演者の数がギネスワールドレコーズに掲載され話題を呼んだ「仮面ライダー555 パラダイス・ロスト」以来、3年振りに夏休み期間中上映となる予定。

トピックス・備考


  •  今作より映像の画質が、従来の“平成ライダーシリーズ”の特徴でもあったビデオ収録映像特有のクリアで透明感のあるものから、フィルム的な粒子感の有る画質へと変化している(『響鬼』でもSFXシーンや34話以降のオープニング映像などで、この様な画質になっていた)。
    これは地上デジタルハイビジョン放送時代への対応を目的として『アギト』以降の劇場版ライダーシリーズで使用されているHD24P撮影システムをテレビ版においても使用し始めた為だが、詳細なノウハウは“企業秘密”として非公表となっている。

  •  前作『響鬼』から実施された清涼飲料水『オロナミンCドリンク』とのタイアップは今作でも引き続き行われ、この番組でしか流れないスペシャルCMも製作された。内容としてはトレーニングに励む天道が自分の強さの秘訣を語りつつ、オロナミンCを飲むというもの。カブト・ライダーフォームも登場し、“強さ”をアピールしている。(一番最初だけは決めゼリフが「俺は強い」だったが、何故か「強くなるために」に変更された。)

関連項目


外部リンク


仮面ライダー

 

This article is licensed under the GNU Free Documentation License. It uses material from the "仮面ライダーカブト".

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