仏塔(ぶっとう)とは、饅頭型に盛り上げられたインドの墓のこと。サンスクリット語でストゥーパ(stupa)という。ストゥーパは卒塔婆(そとうば、そとば)と音写され、塔婆(とうば)、塔(とう)と略される。
信者の寄進によって立てられる。当初は釈尊の遺骨や記念品を埋めたものであるが、後の世の仏弟子たちも同じように埋葬されるようになった。
インドに現存する仏塔としては、前3世紀にアショーカ王によって建立されたサーンチーの大塔が有名で、石や土で出来たものが多い。仏塔は地域や時代によって様々に変化し、日本では五重塔(ごじゅうのとう)、三重塔(さんじゅうのとう)、多宝塔(たほうとう)など木造(ヒノキ材等)によることが多い。
中国の禅寺では本来、住持を隠退した者は、東堂・西堂の僧堂で雲水たちと共同生活をする決まりとなっていた。時代が降ると、大寺の中に小庵を結びそこに住する者が現れるようになったが、それは一禅僧の一代限りの措置であった。
そのような中国の慣習が日本に伝わると、開山など、禅寺にとってとりわけ大切な人の墓所としての塔頭・塔院と同一視されて永続的な施設となり、日本独自の塔頭という存在が認知されることとなった。さらには、塔頭は、独自に檀那や寺領を獲得し、その門弟によって継承されることとなったのである。